シネマトゥデイ

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ジェラルド・バトラー
『P.S. アイラヴユー』
男は好きな女性の前ではどこまでも子どもになれる
『P.S. アイラヴユー』ジェラルド・バトラー 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:秋山泰彦

最愛の夫を失って悲しみのどん底にいた主人公が、亡き夫から次々に届くラブレターによって少しずつ生きる希望を見いだしていく姿を描いた『P.S. アイラヴユー』。アイルランドの新人作家セシリア・アハーンが執筆し、40か国以上でベストセラーとなった恋愛小説を『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクと『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーが、永遠に消えることのない夫婦の愛情を見事に表現した。妻への愛情にあふれた夫を演じたジェラルドに話を聞いた。

■ジェリーは本物も最高の男

Q:この役柄を演じる決め手となったのは?

僕がいつも脚本を読むときに大切にしていることは、どれほど心地良く読めるかということなんだ。そして読み終えたときに、どれだけ自分が満たされているかも大切にしているんだ。この作品の脚本を読んだときに、とても心を動かされて、ぜひこの役にチャレンジしてみたいと思ったんだよ。そして、脚本を読んだときに感じた感動を、誰かに伝える責任を持つことにしたんだ。

Q:この作品に出てくるジェリーは、最高の男性であり、理想の夫でしたね。

本物のジェリー(ジェラルドのニックネーム)もなかなかイケてるよ(笑)? というのは冗談だけど、まあ劇中のジェリーの方が素晴らしいよね(笑)。でも劇中のジェリーは死んじゃっているから! おっしい~、残念だったね。

■どんなときもポジティブにジョークを言える

Q:あなた自身との共通点はどんなところでしたか?

ジェリーが持っている、愛する人へのまっすぐさや、愛情の深さ、そして誠実さはとても尊敬できたし、彼のような男性になりたいとすごく思うよ。男はそういうのにあこがれながらも、なかなか理想の男にはなれないからね。でも彼がジョーク好きなところや、楽しいところはとても似ていると思うな。

Q:ジェリーはアイリッシュ(アイルランド出身)という設定でしたが、あなたはスコティッシュ(スコットランド出身)ですね。そういった点でも似ているのですか?

そうだね。僕はアイリッシュ的な陽気さが大好きなんだ。いつもいつもジョークを言う。そういうところはスコティッシュもそうだから、どんな絶望的な状況でもジョークを言えるポジティブさは僕と同じなんだよ。それにいつも歌っているだろ? そんなところも似ているんだ。

■自慢のへそダンスを披露

Q:あなたが作品で披露しているダンスは、とってもセクシーでした。

あれがセクシーだったかどうかはわからないけど(笑)、僕が昔子どものころにやっていた「へそダンス」なんだよ(笑)。男は好きな女性の前だとどこまでも子どもになれちゃうからさ。すごくチャーミングだよね。だからジェリーも、あのへそダンスを踊ったのさ。初めてあのへそダンスが役に立ったよ。

Q:作品の中であなたが歌う歌も、『オペラ座の怪人』以来でとても楽しめました。

歌ったのは久しぶりだったよね。でも何よりも大変だったのはギターの練習だったんだ。最初の日、「やばい。こりゃ絶対にできない!」と思ったんだけど、頑張ったよ。あんなに頑張ったのは、『300 <スリーハンドレッド>』以来だったね(笑)。

■死がテーマなのに死は描いていない

Q:実は、すごく不思議に感じたシーンがあったんです。主人公が、ジェリーの親友と一夜を共にするシーンだったんですけど、もしあなたがジェリーだったら、どうなんでしょう? アリですか?

あははは! そうだなあ。でも、意外かもしれないけど、僕は彼女に怒らないと思う。多分映画の中で、天国のジェリーも怒ってなかったはずだよ。だってもうそこには自分はいないんだもんね。実は僕もあのシーンはすごく気に入ってるんだけど、つい一夜を過ごした相手が、死んだだんなの親友だったなんて、女性にとってみれば主人公同様恐ろしい体験だよね(笑)。でも大丈夫。逆に男は気にしないよ! むしろ自分が死んだ後に、ろくでもないやつと、寝られた方がよっぽど嫌だ!

Q:この映画が持つ特別な魅力はどんなところにあると思いますか?

この映画は、最愛の人の死を経験した女性の映画なんだけど、実は最初から最後まで僕が死ぬシーンは出てこないんだよね。そこが、何よりも気に入った部分なんだ。大げんかをして、怒鳴り合って、そして仲直りする。そんなどこにでもいるカップルが映画の冒頭で出てくる。そんな彼らに、観客は最初に出会うんだ。そして次のシーンでは、すでに夫はいない。その突然の別れは、主人公と同じように観客にも訪れる。冒頭10分間で、完全に作品の世界に引き込まれるんだ。死がテーマの作品なのに、死は描いていない。そんなところが特別な魅力を出しているんじゃないかな。

「親友と奥さんが寝てもいいの!?」という質問に、ゲラゲラ笑っていたジェラルド。「生きているときは嫌だけど、死んでからならいいさ!」という男性らしい意見からは、彼の明るい正直さが見えた。インタビュー中でもジョークを言い、みんなを楽しませようとするところは、主人公のジェリーととても似ている。自分が亡き後も、最愛の妻にポジティブなメッセージを送り続ける夫を演じたジェリーの瞳は、スクリーンでも優しく輝いている。

『P.S. アイラヴユー』は10月18日より有楽座ほかにて全国公開

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