シネマトゥデイ

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手掛ける作品が、常に全世界に衝撃を与えてきたJ・J・エイブラムス監督が、次に世に送り出すのは、映画『スター・トレック』! ワクワク感が高まる中、映画の完成を待たずに、エイブラムス監督とキャストが世界初公開の映像を引っ提げて、日本のマスコミの前に登場した。その映像には、期待を本物の興奮に変えるスケールとパワー、そして未来のスターの魅力が凝縮されていた!


斉藤博昭プロフィール

映画ライター。
映画誌、DVD誌、情報誌、コミック誌、女性誌から、映画サイト、劇場プログラムまで、いろんな媒体で映画紹介やインタビュー記事を執筆してます。専門はハリウッド映画。たまーに翻訳業もやっています。


気鋭の才能が、『スター・トレック』を新生

エイブラムス監督の最高傑作『スター・トレック』をアツく語る!

エイブラムス監督が
最高傑作『スター・トレック』をアツく語る!

そこには、いつになく興奮気味のエイブラムス監督がいた。前作の映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』にも日本への愛を詰め込んだ彼が、この最新作でも日本の映画ファンを喜ばせたい気持ちが全身に表れている。その『クローバーフィールド/HAKAISHA』を含め、テレビシリーズの「LOST」や映画『M:i:III』と、常に新しい何かを追求してきたエイブラムス監督が、なぜ今回「スター・トレック」を受け継いだのか? エイブラムス監督もシリーズのファンなのかと思いきや、どうやらそうではないらしい。

「自分たちの映画。まったく新しいストーリー。それがスタートだった」という彼の言葉から、スター・トレックの新生は明らかだ。壮大なスケール感を誇りながらも、主人公ジェームズ・T・カークを中心とした若いキャラクターたちの感情の旅を描いたというエイブラムス監督。より多くの観客層に向けた映画であることが、熱く伝わってくる。


共感誘う主演クリスにNEWスターの予感

クリスの甘~い笑顔とは正反対のこの表情!

クリスの甘~い笑顔とは正反対のこの表情!

感情の旅を描くために、最も重要なのがキャスティング。エイブラムス監督が「未来のスター」と断言し、今回の主役に抜てきしたのが、クリス・パインだ。監督から壇上に招かれたクリスは、ちょっぴり恐縮気味だが、そのシャイな表情は、スクリーンの印象とかなり違う。このところハリウッドでは、シャイア・ラブーフザック・エフロンなど、次世代スターが急増中な一方、なかなか本命が現れないのも事実。(一部を除き)日本のファンにウケないのが致命傷だが、クリスは、割とルックスが日本人好みかもしれない。今回のアクションに関しても「これまで経験がなく、高い集中力が要求された」と冷静沈着で控え目なコメントのクリスに対し、エイブラムス監督は「(彼は)謙遜(けんそん)してるよ。クリスは多くのアクションを完ぺきにこなした」と賛辞を惜しまない。

ハリウッド屈指のクリエーターでもあるエイブラムス監督が、ここまで新たなスターを持ち上げる理由は、この日、上映された映像で明らかになった。クリス演じる主人公カークが、バーで暴れ、父親の志を継ぐように諭され、連邦艦隊にリクルートされ、トラブルを繰り返し、重要任務に指名されて命を懸ける。そんな誰もが共感できるストーリーに、繊細(せんさい)さと大胆さを兼ね備えたクリスの魅力がぴたりとハマっているのだ。そしてエイブラムス監督の言うとおり、男子目線からすると、全体の動きにキレがあるのがいい!


ポイントには、男子の心をくすぐる映像が!

主人公カークに一体何が!?VFX満載の脅威の映像は必見!!

エイブラムス監督とクリスの魂が込められたアクションシーンは、予想を上回る迫力だった。『スター・トレック』は宇宙空間や未知の惑星でのアドベンチャーが描かれているので、当然のごとく、VFX満載のビジュアルが広がる。しかし、映像が伝えるのは、あくまで人間ありきなアクション。敵の戦艦に侵入しようとするシークエンスなど、急降下や大爆発とともに、常に各キャラの重みを感じさせるリアルな動きが強調され、観ているこちらも客席で身をよじってしまう。氷原での奇怪なクリーチャーとのバトルは、何かに襲われる恐怖が、『クローバーフィールド/HAKAISHA』以上に進化した感もアリ。そしてアクションに負けないほど心躍ったのは、カークが、これから乗り込むUSSエンタープライズを眺めるシーンだ。そこには、男子的ノスタルジックな夢を喚起させる、ピュア過ぎるほどのロマンが満ちあふれていた。何かにあこがれ、大きな夢を抱いていたあのころ……。クリスのまっすぐな表情とともに、この『スター・トレック』は何気ないシーンで、忘れかけた少年のハートを取り戻させてくれる。カッコいい映画になりそうな予感!


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