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若きトム・ハーディは共演者に一切あいさつせず…パトリック・スチュワートが共演を振り返る

トム・ハーディ
トム・ハーディ - Matt Winkelmeyer / Getty Images

 映画『X-MEN』シリーズのプロフェッサーX役などでおなじみのパトリック・スチュワート(83)が、トム・ハーディ(46)の若き日について回顧録「Making It So」で言及している。Insiderが報じた。

【画像】不気味…『ネメシス S.T.X』でのトム・ハーディ

 パトリックとトムの初共演は2002年の『スター・トレック』シリーズ第10弾『ネメシス S.T.X』でのこと。パトリックはジャン=リュック・ピカード艦長を、トムは悪役シンゾンを演じた。パトリックにとって、前年の『ブラックホーク・ダウン』で映画デビューを果たしたばかりのトムとの初共演は、悪い意味で記憶に残るものだったのだという。

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 パトリックは「演じるのに興奮するようなシーンは一つもなく、悪役シンゾンを演じた俳優は、ロンドンからやって来た奇妙で孤立した若者だった」と切り出すと、「トムはわれわれのうちの誰とも全く関わりを持たなかった。『おはようございます』『おやすみなさい』すら言わず、自分のシーンがない時間はずっとガールフレンドと自分のトレーラーにこもっていた」と明かす。

 シンゾン役としてのクランクアップの日も何も言わずただ帰っていったといい、パトリックは「わたしは共演者たち(ブレント・スパイナーとジョナサン・フレイクス)に静かに、『多分わたしたちが二度と名前を聞くことがないであろう人物が去っていくぞ』と言ったんだ。その後、トムがわたしが間違っていたと証明してくれたのは、喜び以外の何物でもない」とつづっている。

 パトリックの言うように、トムはその後『インセプション』『ダークナイト ライジング』『ダンケルク』といったクリストファー・ノーラン監督作や『ヴェノム』シリーズ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などに出演する人気俳優に。ちなみに、トムは当時『ネメシス S.T.X』という大作の撮影ですくみ上っていたといい、「怖かったんだ。撮影現場では毎日、恐怖を感じていた」「経験もスキルも足りず、ずっと『どうしたらコレができる?』と考えていた」とかつて Total Film に語っていた。(編集部・市川遥)

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