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『イエロー・ハンカチーフ』×クリステン・スチュワート

 山田洋次監督による名作『幸福の黄色いハンカチ』が、イギリスの名優であるウィリアム・ハート主演の映画『イエロー・ハンカチーフ』としてついに日本公開を迎える。オリジナル版で桃井かおりが演じた役を、『トワイライト』シリーズクリステン・スチュワートが演じ、アイドル女優の枠には収まらない、見事な演技力を見せています。そこで、いまやハリウッドで若手実力派女優として注目されているクリステンの魅力に迫ってみました!
『パニック・ルーム』のジョディ・フォスターの娘役で大注目!

 クリステンについて、今では『トワイライト』シリーズの主人公・ベラ役として認識している方も多いと思いますが、実はほかにもあんな役やこんな役に出演していたのです! では、クリステンって誰!? という方のためにも、簡単に彼女について紹介しておきましょう。

 父はFOXのテレビプロデューサー、母は脚本家という家庭で育ったクリステンは、幼いころからこの業界で活躍。1999年にはテレビ番組「The Thirteenth Year」で端役ながらドラマ初出演し、その後、映画『The Safety of Objects』(2001年)でパトリシア・クラークソンの娘役を演じ、本格的な女優デビューを果たしました。

 そして続くデビュー2作目で、クリステンにいきなりビッグ・チャンスが巡ってきます。それは、デヴィッド・フィンチャー監督のサスペンス大作『パニック・ルーム』(2002年)のジョディ・フォスターの娘役! そう、少年のような顔立ちをしたあの子です! 実はこの作品、当初ヒロインに決定していたニコール・キッドマンが降板して、代役にジョディ・フォスターが起用されたことから、それに伴ってヘイデン・パネッティーアに決まっていた娘役もキャスティングの見直されて、その結果クリステンが選出されたそう。この思わぬ大役が舞い込んできたことから、本作でヤング・アーティスト賞の主演女優賞にノミネートされるなど、一躍ハリウッド注目の子役スターとなったクリステン。この作品がなければ、今の彼女の活躍は見られなかったかも……?

 その後も、映画『ミッションX』(2004年)『ザスーラ』(2005年)『ゴーストハウス』(2007年)など数々の映画に出演し、近年ではショーン・ペン監督作の映画『イントゥ・ザ・ワイルド』(2007年)にも出演。ショーンは彼女の起用について「クリステンがとても美しいので、わたしは彼女をキャスティングすることに気が進まなかったです。しかし、見た目にかかわらず、彼女の内面の美しさは、わたしを納得させるものがありました」と語っています。また映画『ランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街で』(2007年)では、恋に悩むティーンエイジャーを好演。子役を卒業してから実力派ヤング・アクトレスへと確かな成長を遂げています。

男顔って言われるのよね~。
Steve Granitz/Wire Image/Getty Image

今年のアカデミー賞授賞式で、『パニック・ルーム』で共演したジョディ・フォスターと再会!
Kevin Mazur/VF1/Contributor/Getty Image

 
気になるロバート・パティンソンとの恋の真相は!?

 彼女のキャリアの中で外せないのが、何といっても『トワイライト』シリーズ!! 2009年のアメリカで最もポピュラーな赤ちゃんの名前で、本シリーズの役名が上位を占めるなど、いまやアメリカでは社会現象にもなっているという。その作品で、クリステンは主人公のベラ・スワン役に大抜擢されて、一躍ハリウッドスターの仲間入りを果たしました。

 そして、本作でバンパイアのエドワードを好演し、いまやアメリカのティーンエイジャーから熱狂的な支持を集めているロバート・パティンソンのハートを射止めたことも、彼女が注目されるようになった理由の一つ。

 クリステンとロバートは現在、メディアの質問もジョークでかわすなど熱愛関係を認めていませんが、何度もデート現場を目撃されたり、ホテルで同じ部屋に滞在していると報道されたり、イギリス本土の南に位置するワイト島に家を購入するといわれていたり……とウワサは絶えません。

 しかし、そんな二人が先日ついに大胆行動に出たのです(!?)それは、6月6日(現地時間)に行われたMTVムービーアワードでのこと。授賞式では、シリーズ2作目の映画『ニュームーン トワイライト・サーガ』が作品賞、女優賞、男優賞、キス・シーン賞の最多4部門を制覇! 昨年の5冠達成に引き続き、衰えぬ人気を証明しました。

 ベストキス・シーン賞を受賞した場合、壇上で共演者がお決まりのキスを披露するのですが、クリステンとロバートは大照れ! ぎこちなくキスしようとしましたが、何度も失敗。しかし最終的には、ロバートがぐっと彼女を引き寄せ、 本当にキスをしたそう。私生活でも交際のウワサのある二人だけに、会場は騒然となったようで、ロバートは赤面しながらステージから降りていったとか。

去年『トワイライト~初恋~』のプロモーションで、3人が初来日!

照れまくるロブとクリステン
Jeff Kravitz/Contributor/Getty Image

 
レイプ発言が大問題に!?

 今ではパパラッチに追い掛け回される日々を送っているクリステンですが、実は大のマスコミ嫌いとして、ハリウッドでも有名です。そういえば2009年にシリーズ第一作の映画『トワイライト~初恋』のプロモーションで、ロバートとテイラー・ロートナーと3人そろって初来日をしたときも、取材中ずっとイライラしていたような……。記者会見の最中も貧乏ゆすりをしてみたり、常に落ち着きのない印象でしたね。

 ある意味飾らない彼女の姿が、ファンに支持されるのでしょうけど、この間ついに問題発言してしまったそうです。何とエル誌のインタビューで、パパラッチにつきまとわれ写真を撮られることを「レイプされたように感じる」と発言! それがあっという間にあちこちでバッシング報道されてしまい、ついにはレイプ被害者支援団体などから非難まで出てしまったんだとか。

 「いつも顔の前にカメラを向けられて、あれこれプライベートなことを質問される。そして必死でこちらに手を伸ばしてくる人たち。叫んだり、リアクションを期待してあざけりの声を上げたり。(レッドカーペットでの)そういう写真の中の自分を見ると、レイプされている人間を見ている気分になる。最悪だわ。こんな生活を送ることになるなんて想像もしていなかったわ」「ロバートと交際しているのかと必ず聞かれるの。ものすごくムカつくわ。すべてしゃべれば放っといてあげるからと言われるけど、本当にしゃべれば放っといてくれるかしら? 言葉尻までつかまれて、あれこれ書かれるに決まっている。そっちの方がよほど悪いわ」と語っていたそう。

 先日レイプ発言について「不適切な発言だった」と陳謝の言葉を述べたそうですが、パパラッチだけでなく、最近ではストーカーにも悩まされるような生活を送っている彼女だったら、気持ちもわからなくもないかも。

マスコミ嫌いなのよね~

 
最新作『イエロー・ハンカチーフ』に見るクリステンの今後は……

 いよいよ公開を迎える『イエロー・ハンカチーフ』は、山田洋次監督の名作『幸福の黄色いハンカチ』のプロットはそのままに、舞台を北海道からアメリカ南部に移して始まる新たな旅を描いています。オリジナル版で高倉健が演じた主人公には、アカデミー賞俳優ウィリアム・ハート。そして桃井かおりが演じた役を、クリステンが演じています。

 ハリウッドリメイクと聞いて、ちょっと抵抗を感じる人がいるかもしれませんが、いやいや。原作に忠実ではありながら、アメリカらしさを捨てず、そして舞台のニューオーリンズが、映画の雰囲気を独特のものにしています。そんな、国の違いを見てみるとより楽しめるでしょう。

 本作で、15歳の少女マーティーンにふんしたクリステンは、どことなく陰がある微妙な年頃の少女を、見事な表現力で演じ切っています。撮影に入る前、ゴーディ役のエディ・レッドメインは「脚本を読んだとき、マーティーンは、一体誰が演じるんだろうって気になっていたんだ。だって、彼女はとても複雑な人間だから。でも現場でクリステンと会って納得したね。彼女にしかできないって思ったんだ」と語っていたそう。それぞれ孤独を抱えた3人の中でも、特に謎めいたマーティーンの存在。まさにアイドル女優という枠を超えた、迫真の演技! そんな彼女の姿を、ぜひ劇場で確かめてください。 

 ちなみに本作は、山田洋次監督との親交も厚く、オリジナル版の大ファンでもあるプロデューサーのアーサー・コーンが、オリジナル版にオマージュをささげるようなことをしたいと考え、桃井かおりに出演のオファーしたそう。モーテルのおかみとして出演しているので、ぜひチェックを!

 さて、今後のクリステンですが、『トワイライト』シリーズのほかに、ダコタ・ファニングとの共演作『The Runaways』(原題)や、母親ジュールズ・スチュワートが脚本を担当した映画『K-11』(原題)、キルステン・ダンストとの共演も話題の、小説「路上」の映画化作品『オン・ザ・ロード』(原題)の出演も控えています。映画『ウォンテッド』の次回作にアンジェリーナ・ジョリーの代役として起用がウワサされるなど、次から次に話題が絶えませんが、そんな彼女はまだ20歳。これからどんな女優に成長していくのか。今後も目が離せません!

『イエロー・ハンカチーフ』は6月26日より東劇ほかにて全国公開


映画『イエロー・ハンカチーフ』より
(C) 2009 DODI FILM PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED.

今年は、ダコタ・ファニングとの共演も話題!
Lester Cohen/Contributor/WireImage /Getty Images

 
文・構成:シネマトゥデイ編集部
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