シネマトゥデイ

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INTERVIEW@big apple

今回は、歌手としても活躍する女優クイーン・ラティファ主演の『ジャスト・ライト/Just Wright』(原題)、名優マイケル・ダグラス主演の『ソリタリー・マン/Solitary Man』(原題)、ホラー映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ『サバイバル・オブ・ザ・デッド』を紹介。

5月1日長丁場のインタビューにゲンナリするなか、女性記者が大ゲンカ!(マンダリアン・オリエンタルホテルにて)

映画『ジャスト・ライト/Just Wright』(原題)

理学療法士のレスリー(クイーン・ラティファ)が、試合中に大けがをしたNBAのスター選手と共に復帰を目指すうちに、徐々に恋に発展していく。ラッパーとして活動しているコモンが、NBAスターを演じている。

クイーン・ラティファ、コモン、サナー・ハムリ、ジェームズ・ピッケンズ・Jr

キャプション:デヴィッド・レヴィーン(左)、マイケル・ダグラス(中央)、ブライアン・コッペルマン(右)/マイケル・ダグラス

まず、土曜日の朝9時半にチェックインしてくれとパブリシストからE-mailが送られてきたときは、俳優たちがその時間にインタビューの準備をできるわけがないと思ってた。無理を承知で週末のこの時間帯に設定してくるパブリシストに、いら立ちさえ感じたくらいだ。そして、10時から始まるはずだったインタビューは、案の定11時になっても始まらない。11時を回ってようやくパブリシストから、「君たちの部屋はダウンタイム(取材をしていない空きの時間や部屋を指し、取材対象者の数よりも部屋の数が多いときに生まれる)だから」と言われた。結局、チェックインから2時間後の11時半に監督のサナー・ハムリの取材がスタート。そんな状況に業を煮やした記者のほとんどは、クイーン・ラティファコモンの取材だけを記事にするため、他の対象者の取材ではレコーディングさえしない者も続出! 次に現れたジェームズ・ピッケンズ・Jrのときも同じで、彼が出演しているテレビドラマ「グレイズ・アナトミー」の話に及んだときだけ、急にオーディオのスイッチを押す記者も……。週末に2時間遅れのスタートで、しかも主演のラティファは一番最後の取材予定であったため、彼女のインタビューが取れるまで抜け出せない記者たちは、我慢の限界に近付いていたのだ。

そしてついに、あるインド系の女性記者が黒人女性記者に、「あなたはダウンタイムのときには、ラティファとコモンの映画内の関係に真実味がないと言ってたくせに、よくも二人の関係は素晴らしかったなんてうその質問ができるわね」とたんかを切った! それに対して、黒人女性記者も負けじと「それがプロだからよ!」と開き直る。そんなすごい口論のあった後にコモンが登場。彼は、ラッパーとは思えないくらい穏やかな口調で話すタイプで、好感が持てた。最後に現れたラティファは、サングラスを掛けたまま取材に応じ、体格は男の自分から見ても大きかった。だが、インタビューの際に女性の魅力について主張している彼女の姿を見ると、女性からの支持が多いことも何となく納得できた。結局、インタビューが終わったのは1時半だった……。

5月11日マイケル・ダグラスの人柄の良さに感動!(リージェンシー・ホテルにて)

映画『ソリタリー・マン/Solitary Man』(原題)

自動車王のベン(マイケル・ダグラス)は、望むものを何でも手に入れてきた男。そんな彼が、交際相手である中年女性の19歳の娘に手を出してしまったことから、公私共に大きく運命を狂わせていく。

マイケル・ダグラス、ブライアン・コッペルマン、デヴィッド・レヴィーン

デヴィッド・レヴィーン(左)、マイケル・ダグラス(中央)、ブライアン・コッペルマン(右)/キャプション:マイケル・ダグラス

上記の取材対象者全員がラウンドテーブルに集まっての取材だったが、そのテーブルには、20人近くの記者がいたため、ほぼ記者会見状態。前列には、中年の女性記者たちが、30分も前から席を陣取っていた。そして、取材対象者の3人がテーブルに着くなり、口火を切った記者は、僕が苦手とするボストン・グローブ紙の記者スティーブン・シェイファー。しかも彼が質問したのは、新作『ウォール・ストリート』について。「いきなり別の映画の質問かよ! まったく常識ないなぁ~」と思った半面、結構聞きたい内容でもあったので、ホッとしていた。その後の質問は、女性記者たちからマイケル・ダグラスに集中し始めたため、監督や共演者に気を使ったマイケルは、「彼らの方が的確に答えられると思うよ!」と、監督のブライアン・コッペルマンデヴィッド・レヴィーンに質問を回していた。そんな、和やかなインタビューに再び水を差したのが、あのスティーブン! 彼が、薬物所持で逮捕されたマイケルの息子についての質問をし始めたため、現場は静まりかえった。だが、マイケルはちゅうちょすることなく質問に応答。正直、僕は苦手なスティーブンに「聞きにくい質問をしてくれてありがとう」と、感謝さえしていた。

だが、これほど記者の人数がいると質問の取り合いで、取材開始から20分以上たっても僕は質問ができずにいたのだ。焦りながらようやく言葉を発したら、黒人女性記者とタイミングがかぶったので彼女に譲ったら、彼女は二つの質問をした後に、さらに追加の質問をしてしまった。だが、そんな状況を察知したのか、マイケルは次の質問を僕に向けてくれた! ようやく質問ができ、マイケルに父親から受けた影響について聞くことができた。彼は、非常に気配りができるスターだと感じた。そんなマイケルは、インタビュー後も10分くらい記者と話し込み、取材用の写真にも快くポーズを取ってくれた。彼の成功の理由は、演技力だけでなく、こまやかな気配りのできる人柄にもあるのだと思う。

5月17日ジョージ・A・ロメロに、2度の突撃取材を敢行!(リージェンシー・ホテルにて)

映画『サバイバル・オブ・ザ・デッド』

突如よみがえった死者が人々を襲う中、元州兵だったサージは、死者がよみがえることのない島があると聞き、仲間と共にその島へ向かう。しかし、その先にはゾンビとの死闘が待ち受けていた……!

ジョージ・A・ロメロ

ジョージ・A・ロメロその1/ジョージ・A・ロメロその2

当初予定されていたラウンドテーブル・インタビューが、急きょキャンセルされ、1対1のインタビューだけになったため、どうせいまさら1対1のインタビューをパブリシストに要求しても駄目だと思ったら、意外にもOKの返事が! だが、僕の取材時間が設定されたのはインタビューの最後から2番目で、スケジュールが押していたために、与えられた時間は10分もなかった……。もっとも、巨匠のジョージ・A・ロメロにインタビューできるのだから、ぜいたくは言っていられないが。そして、ご機嫌で登場したロメロ監督は、昨今の日本のホラー映画の面白さについて語ってくれた。特に、作家・鈴木光司の小説を映画化した作品が好きらしい。日本のホラー映画の知名度が高いことはうれしかったが、その後は新作に関する質問のみで、肝心な聞きたいことを聞けず、消化不良のままインタビューが終わってしまった……。そこで、記事の内容が不十分だと思った僕は、パブリシストに頼んでレッドカーペットでの取材にも入れてもらうことに。

これまでのレッドカーペットでの取材は、何時間も待たされ、5分程度の取材しかできなかったため、ここ何年もやっていなかったが、今回はすでに1対1で取材しているため、もし僕の顔に気付いてくれたら、少し余分に答えてくれそうな気がしていた。それに、何しろ聞きたいことが山ほどあったのだ。会場に着くと、巨匠ジョージ・A・ロメロのレッドカーペット取材に集まった記者たちは、ざっと50~60人くらいいた。この規模では、突っ込んだ取材は厳しいかと思っていたが、幸いにも僕のとなりにいた記者が、記者の中でも特別声の大きいアメリカ人の記者だった。彼がロメロ監督を呼び止め、いよいよ取材開始! ロメロ監督にマイクを突き付けながら、聞きたい質問を4問ほどすることができた。これは、ロメロ監督のゾンビへのこだわりに関する質問で、それが聞けただけで大満足。最後に、彼が僕のことを覚えてくれたのが、何よりもうれしかった!!

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