シネマトゥデイ

私的映画宣言 サード・シーズン8月

筆者の近況報告

山縣みどり

CMで気になっていた「プロアクティブ」を使い始めたところ、ケイティ・ペリージェシカ・シンプソンみたいにかわいくなれるのかな? と思いながら朝夕洗顔。肌質が改善されるかもと期待大です。
8月公開のおススメ作は『魔法使いの弟子』(8月13日公開)。「オタク、頑張れ!」なメッセージで好きでしたね。N.Y.をいい感じに使った撮影も好感度高いです。

中山治美

PFFで『翔んだカップル』(1980)を久々に観て余韻に浸っていたら「初めて観た」という観客がいてショック! 30年前の作品だもんね。玉置浩二に人生を狂わされた女優の競演作としてでもいい。必見!
8月公開のおススメ作は『ペルシャ猫を誰も知らない』(8月7日公開)。魂入ってマス!

相馬学

「次はスタント満載の、ジャッキー・チェン映画の決定版を作るよ!」と胸を張っていたジャッキー。楽しみな一方で、くれぐれも大ケガしないようにとファン心理が働いてしまう。
8月公開のおススメ作は『ヤギと男と男と壁と』(8月14日公開)。

高山亜紀

BSハイビジョンで『スター・ウォーズ』シリーズを連夜放送するものだから、全DVDを持っているにもかかわらず、毎晩、律儀にテレビの前へ。残念ながら『イウォーク・アドベンチャー』は放送してくれないので、自主的にDVDで観る。
8月公開のおススメ作は『ヤギと男と男と壁と』(8月14日公開)。ある意味、『スター・ウォーズ』ファン必見。

斉藤博昭

ドラマ「glee」にハマリ中。正直言ってキャラ設定や脚本はツッコミどころ多いけど、毎回披露されるシング&ダンスナンバーに思わず前のめり。その勢いで懐かしの洋楽カラオケにも夢中になって「愛にすべてを」なんかを迷惑覚悟で熱唱しています。
8月公開のおススメ作は『ベスト・キッド』(8月14日公開)。

ソルト

二重スパイの容疑をかけられたCIAエージェントをアンジェリーナ・ジョリーが熱演するアクション・サスペンス。潔白を証明したいヒロインが、CIAの追跡をかわしながら真犯人を探し出すまでをスリリングに描く。メガホンを取るのは、アンジェリーナとは『ボーン・コレクター』以来のコンビとなるフィリップ・ノイス。共演は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』リーヴ・シュレイバー『2012』キウェテル・イジョフォー。CIAに立ち向かう孤高のヒロイン、アンジェリーナのリアルなアクションに注目だ。

[出演] アンジェリーナ・ジョリー、リーヴ・シュレイバー
[監督] フィリップ・ノイス

山縣みどり

8点アンジー演じる主人公の正体はいかに? という点にはあまりヒネリがないが、回想シーンで明かされる心模様の変化は女心をくすぐる。とはいえ、観るべきはやはりアンジーの体当たりアクション。高速道路で車から車に飛び移ったり、階段越しに巨体の男を絞め殺したり。スリム過ぎてリアリティーには欠けるが、そのガッツに1点追加。タフなだけでなくエレガンスを感じさせる稀有(けう)な女優だ。物語自体もスパイ交換で決着したロシアのスリーパー・スパイ問題と呼応するかのような雰囲気で、謎めいたスパイの存在を空想しながら観るとひと味違うはず。

中山治美

7点まさに女版ボーン・シリーズ。でもあの猿……もとい、マット・デイモンよりアンジー姐さんの方が断然キマってる。爆弾のスペシャリストで、清掃用洗剤を調合してちょちょいのちょいと爆弾作ったシーンにゃ痺れた~。で、二重スパイ容疑をかけられる役だが、アンジー姐さんなら観ている方もだまされて本望でしょ!? ただ、冷戦時代の名残を引っ張る古臭い話をリアルにしてくれたのは、先の美人スパイ事件があってこそ。スパイに感謝だね。

相馬学

7点スパイ活劇に革命をもたらした『ボーン・アルティメイタム』以後の作品らしいドキュメント風のアクションと、ヒロイン、ソルトの正体や目的のミステリーの吸引力は抜群。観ていて確実に夢中になれるものの、彼女の暴れっぷりが過激すぎるために共感度は低い。とはいえ、アンジーの圧倒的な存在感は、それを補って余りある。ダイブに格闘、銃撃と何でもこなす彼女の姿は、あくまでクール。女版ボーンというよりはリアルな『キル・ビル』といった感じで、ヒロイン・アクション好きにはオススメ。

高山亜紀

7点組織に追われて、孤軍奮闘するスパイもの……って、これが男性主人公だとありきたりだが、アンジーが演じると新鮮で、そして生々しいほどの迫力に。男顔負けの体育会系アクションは残念ながら、お色気皆無。いや冒頭の下着姿での拷問や下着で監視カメラに目隠しする小細工など、色っぽくなりそうなチャンスはあるにはあったのだが、まるでそう感じさせず。もしかして、アンジーにもうちょっと肉が付いていたら、印象が違ったのかもしれない。

斉藤博昭

8点CIA職員でロシアのスパイ疑惑をかけられ、強力な追っ手も次々倒す。ここまで荒唐無稽(むけい)なキャラクターをいかにリアルに感じさせられるか。そんなスター俳優としての資質を、アンジェリーナ・ジョリーは本作で完ぺきに証明してくれる。研ぎ澄まされた肉体によるスタントと、謎を増幅する演技の相乗効果で、こちらが疑問を挟み込んでいる余地は一切なし。監視カメラに下着を被せるなど男には無理な痛快手口も折り込みつつ、ラストは性別を超えた孤高の英雄像が出現し、異様に心がかき乱された。

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ベスト・キッド

弱々しい高校生が空手の老師匠と出会い、修行を通じて心身共に強く成長していく姿を描いた1985年公開の名作『ベスト・キッド』のリメイク。ウィル・スミスの実子で『幸せのちから』ジェイデン・スミスが本作では小学生の主人公に挑み、カンフーの達人をジャッキー・チェンが演じる。監督は、『ピンクパンサー2』ハラルド・ズワルト。オリジナル版の要素を継承しながらも、新たな師弟が紡ぎ出す感動ドラマに注目だ。

[出演] ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン、タラジ・P・ヘンソン
[監督] ハラルド・ズワルト

山縣みどり

4点ストーリーを知っているので、映画の本質とはまったく関係ない部分に目移りしてしまった。凶悪カンフー学校の校長の頭を見て「ヅラ?」とか、「このかわいくないヒロインを選んだのは誰?」とか、「北京から万里の長城って日帰りできる距離なんだ」とか。すぐ泣くジェイデン・スミスも甘ったれたガキにしかみ見えず、「親の七光り」をありがたがるハリウッドの風潮に疑問を呈したいですね。ラストの肝心の技に至る前フリがないのも気になるし、何かスカスカな映画だね。

中山治美

10点不覚にもラルフ・マッチオのファンだった筆者としては、所詮リメイクだろとナメていた。謝罪します。何てったってジャッキー先生が昨今の映画で観られる暴力的なカンフーにくぎを刺すかのように、カンフーは本来、防御のための生み出された武術であることを説くというテーマが、ジャッキー世代には感涙もの。そのジャッキーから武術と、人としての教えを直伝されたミニ・スミスくんは絶対良い役者になる。早く大きくなって、次は酔拳だ。

相馬学

8点「カラテ・キッドではなくカンフー・キッドじゃん!」という原題へのツッコミがささいなことに思えるのは、オリジナル版のスピリットをしっかりくんでいるから。少年が武術を学ぶことで成長する、そんなシンプルなドラマから軸がブレないのがイイ。親の七光りに甘えないジェイデンの本格的なカンフー演技も手伝い、物語に気持ちが引きつけられる。どちらかというと弟子キャラだったジャッキー・チェンが、ついに師匠に「昇格」したのもアジアのファンとしては感慨深いものがある。

高山亜紀

6点弱いものが大特訓して強いものを制す。こんな普遍的な成長物語が外すわけない。ついつい熱くなってしまった。しかもジェイデンくん、さすが十四光り、上手い! エンドロールで見比べるとよくわかるが、次第に顔つきまで変わっている。冷静に考えたら、ジャケットを着るだけでそこまで強くなれるのかと思うが、ジャッキーが師匠ならさもありなん。あと、空手じゃなくなっちゃっているけど、それはいいのか。原題「ザ・カラテ・キッド」じゃ?

斉藤博昭

8点舞台を北京に移し、空手→カンフーという変更はあったにせよ、オリジナル版とほぼ同じ展開。なのにまったく古さを感じないのは、ジェイデン・スミスのおかげだろう。役と同様に、彼のカンフー技術がぐんぐん上達する過程が涙ぐましい上、パパから受け継いだ「演技遺伝子」で観客を感動させる表情のツボを心得ている。恐るべし12歳! 何かとヒネリの多い最近のハリウッド作品の中で、ど真ん中ストレートを狙った盛り上げ方もさわやかで、2時間20分が長く感じない。

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特攻野郎Aチーム THE MOVIE


© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX

1980年代にアメリカで人気を博したテレビドラマ「特攻野郎Aチーム」を映画化したアクション大作。無実の罪で投獄された“Aチーム”と呼ばれる元特殊部隊の4人のメンバーたちがその汚名を晴らすため、国家に挑む姿を活写する。チームのリーダーを演じるのは、『96時間』リーアム・ニーソン。その部下を『バレンタインデー』ブラッドリー・クーパーが演じている。命知らずの男たちによるド派手なアクションに目がくぎ付けになる。

[出演] リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン
[監督] ジョー・カーナハン

山縣みどり

6点『96時間』萌えのわたしにとってリーアム・ニーソンのハンニバルに期待していたけど、一番魅力的だったのがマードックを演じた『第9地区』シャルト・コプリー。切れっぷりが本物っぽいし、哀愁を漂わせたユーモラスな演技が最高! 物語はテレビ版同様にすごく単純で、あれよあれよという間に進行。爆発あり、銃撃戦あり、ヘリ墜落ありと真夏の花火大会みたいに派手なのは確か。物事を深く考えたくない気分のときに観るべき映画でしょう。ジェシカ・ビールはしかし、いつまで刺身のツマみたいな存在で満足なのかね。

中山治美

4点『96時間』のリーアムに『第9地区』のコプリーと、話題の俳優&監督をいち早く大作に起用した柔軟さは評価。でも肝心なアクションに美学がないのよねぇ。今回『ソルト』『ベスト・キッド』と同時に観たから余計に、本作の派手なわりに効果ナシ、CGで危険度ゼロのクセにぎゃーぎゃーうるさいわで、イキなアンジー姐さんの爪のアカを煎じて飲め! それから最近やたら肉体派の役が増えたリーアムが心配。この方向性でいいのか!?

相馬学

6点「作戦は奇をもってよしとすべし!」という原作ドラマのキャッチフレーズそのままに、高層ビルに奇襲をかけ、戦車で雲の上から落下するチームの活躍は、ありえないほど豪快。その単純明快さに対して、ドラマが複雑過ぎるのが難点で、脇キャラの誰が敵で誰が味方かわかりづらい。とはいえAチームの個性的な活躍ぶりは面白いし、ガッツや連帯感にもアツくなる。ビールとポップコーンを手に、気楽に楽しんでしまうのが吉かもしれない。

高山亜紀

8点楽し過ぎる、このゆるくて愉快な80年代のノリ。計画もどうにもざっくりで力任せなので、観る側も何も考えなくてよし(笑)。オリジナルより、ずいぶんとスマートな印象の面々だが、きっちりキャラは立っているし、チームにもまとまりがある。さすが指導者俳優リーアムの存在感。B.A.が貴金属ジャラジャラじゃないのはちょっと寂しい気持ちもしたが、彼がテーマ曲を口笛で吹くところでちゃら。粋で鳥肌ものだった。シリーズ化しないのかしら。

斉藤博昭

5点戦車がパラシュート付けて空から落ちるシーンや、クライマックスの港での大攻防など、シンプルに興奮できるド派手シーンがぎっしり。でも何だかスカッとしないのは、作品全体の方向性があやふやだから? 80年代の軽さを受け継ぎたいのか、21世紀型アクション大作にしたかったのか。かっ飛んだ演技をしながらもシリアスに見えてしまうリーアム・ニーソンのハンニバル役に、そんな迷いが顕著に表れ……と、オリジナル版のファンなら比較しながら楽しめるはず。

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筆者プロフィール

今 祥枝斉藤 博昭前田 かおり
中山 治美鴇田 崇相馬 学
高山 亜紀小林 真里山縣 みどり
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