シネマトゥデイ

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クリスティーナ・アギレラ
『バーレスク』
息子が「ママかっこいい!」って思ってくれたら最高ね
『バーレスク』クリスティーナ・アギレラ 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:吉岡希鼓斗

毎夜、セクシーな衣装に身を包んだダンサーたちがゴージャスなショーを繰り広げるバーレスク・ラウンジ。バーレスクに魅了された主人公・アリが、恋愛や友情に悩みながらも自らの才能を開花させていく映画『バーレスク』。多くのミュージックビデオを手掛けてきたスティーヴン・アンティン監督がゴージャスに彩る本作で華麗なスクリーンデビューを飾り、オスカー女優でもあるシェールと共演、見事な歌声とダンスを披露したグラミー賞受賞シンガーのクリスティーナ・アギレラが、撮影のことや活動の場を広げ続ける自身について語った。

■ 日によっては17時間から18時間は撮影していたわ

Q:撮影を振り返ってみると、どんな思いが込み上げてきますか?

大変だったけど、楽しい挑戦だったわ。撮影が始まってから、さらに劇中の楽曲が増えたの。その分振り付けをしたり、歌を練習しなくちゃいけないでしょ? そしてドレスを着て、派手なメイクをしなきゃならないから、日によっては17時間から18時間は撮影していたわ。

Q:そんなに長時間働いて、監督に文句は言わなかったんですか?

いいえ。この作品にかかわっている全員がすごく必死に長い間働いていたわ。

Q:集中し続けることは難しくなかったですか?

今回の撮影はたくさんの苦労があったし、挑戦することが多かったから、常に集中していないといけないような状況だったの。今までやってきた自分の仕事を振り返って、「これだけ頑張ってきたんだから、きっとできる!」って誇りに思うことができたから、うまくやり遂げられたと思うわ。

■ 母親となった今、間違いなくパワーの源は子どもだと思う

Q:ダンス・歌・演技を同時にこなすのは初めてだと思うけれど、バランスはどういうふうに取ったのですか?

だからこそ、わたしは映画に参加した誰よりも頑張らないといけなかったの。わたしは映画のために歌を作ったし、今までやったことのないダンスを学ばなきゃいけなかった。その上、歌ったり演じたりもしなきゃいけなかった。そのバランスを取るために、自分のできることをやり尽くしたわ。

Q:あなたはすごく細くて小さいのに、そのパワーはどこから出てくるの?

小さいころから、わたしはとても働き者なの。自分のしたいことをやってきたし、過去を振り返ることはしなかったわ。でも母親となった今、間違いなく、パワーの源は子どもだと思う。

Q:子育てと仕事を両立して、気が狂いそうになったりはしないんですか?

もちろん、あるわよ! それは、世界中の母親みんなにいえることだと思う。どんな仕事でもバランスは必要だし、個人的なペースっていうものがあると思う。この映画のことでいえば、長時間撮影しなきゃいけないことで、息子から離れているのはすごくつらかったわ。でもわたしは自分のキャリアを誇りに思っているし、この仕事も誇りに思えるようなものにしたかったの。息子が大きくなってこの作品を観て「ママかっこいいな!」って思ってくれたら最高ね。

■ わたしにできることは、ハートで歌うことだけなの

Q:この映画で一番難しかったところはどこでしたか?

感情的な演技をする場面では、涙を流すために私生活のことを思い起こしたり、自分に対して本当に素直にならなきゃいけなかった。スターを夢見て田舎から都会に出てきたアリになるために、わたしがパフォーマーであることやわたし自身であること、すべて投げ捨てなきゃいけなかったの。

Q:キスシーンはいかがでしたか?

キャム(共演者のカム・ジガンデイ)とわたしはすごく仲が良くて、よく二人でふざけていたの。キャムがわたしをからかったら、今度はわたしがからかい返したりね。そんな気楽な関係だったから、キスシーンも緊張することなくできたわ。あのキスシーンはすごくかわいくて、わたしも気に入っているのよ。

Q:シェール演じるテスが、初めてメイクをしたときの思い出について話すシーンはとてもすてきでしたが、あなたは自分の最初のお化粧を覚えていますか?

初めてメイクしたのは何歳のころか覚えてないくらい小さいときだったと思う。わたしは本当に小さいときに、ショービジネスの世界に入ったから。いつも母親のメイク道具で遊んでいたわ。化粧はとても創造的なことだと思ったし、視覚的に自分を表現することはすごく楽しかったわ。

Q:あなたがアカペラで歌うシーンも印象的でした!

観客は皆、アギレラは歌手ってことを知っているから、その期待を上回らなくちゃとは思っていた。あのシーンでは、楽しんで、自由に、何の制限も設けずに歌った。音楽を作る上で最高なのは、何のルールや制限もなくて、すべてクリエイティビティーっていうこと。わたしにできることは、ハートで歌うことだけなの。

■ チャンスがあったとき、それを逃がさないことが夢への大きな一歩だと思う

Q:音楽活動や今回の映画のみならず、あなたは慈善活動にもとても力を入れていますね。そこまで突き動かすものは何なのでしょう?

わたしはアーティストとして、できる限りのことをやっているだけよ。ピッツバーグにあるドメスティックバイオレンス被害者のための施設のスポンサーにもなっているけど、それはわたし自身、暴力的な家庭に育ったから。わたしも母も、日々父の暴力におびえていた。だからこそ、こういう活動はとても重要なことなの。女性をサポートするというのは、子どものころのわたしや母に似た立場にある女性や子どもたちに、最低な環境から脱出させるチャンスを与えたいからなの。

Q:あなたの歌からエネルギーをもらっている人はたくさんいて、きっとこの映画も多くの観客に勇気を与えると思います。夢をかなえるために一番大切だと思うことを教えてください。

決して止まらないこと! そして、チャンスがあったとき、それを逃がさないことが夢への大きな一歩だと思う。ポジティブでいることも大事で、どんなにネガティブなことが起きても、それを乗り越える必要があるわ。何があっても後ろを振り返らず、目の前の明日に突き進むことが一番大事だと思うわ。

演技だけでなく、ダンスの振り付けや歌唱、果ては挿入歌の作曲まで、進んで大きなチャンスに挑んでいくアギレラの姿は、劇中のアリのパワフルな姿に重なる。大女優シェールから多くのことを学んだという彼女は、「これからもどんどん女優業にチャレンジしたい!」と意欲満々。本作の公開日である12月18日にちょうど30歳になる彼女は、愛する息子という最高の味方と一緒に、ますますパワーアップしていくことだろう。

映画『バーレスク』は12月18日より公開

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