シネマトゥデイ

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瑛太&深田恭子
『ワイルド7』
二人の信頼感が空前のバイクアクションに!
『ワイルド7』瑛太&深田恭子 単独インタビュー

取材・文:斉藤博昭 写真:吉岡希鼓斗

警察も手に負えない凶悪犯罪を解決する、無敵の7人組。しかし彼ら自身も、犯罪経験者だった……。国家の最高機密であるプロ集団の活躍を描き、日本映画の常識を超えたアクションが展開される『ワイルド7』。リーダー格の飛葉大陸(ひばだいろく)役で過激なバイクアクションに挑んだ瑛太と、ミステリアスなヒロイン・本間ユキを演じた深田恭子が、作品への熱い思いと、それぞれの新たなチャレンジを語った。

■原作を意識せずにつくり上げたキャラクター

Q:この『ワイルド7』の原作は1960年代から70年代にかけて人気だったコミックですが、お二人は知っていましたか?

瑛太:この映画の話をいただくまで、知らなかったですね。

深田恭子(以下、深田):わたしもまったく知らなかったです。

瑛太:監督やプロデューサーからは、あえて原作を読まないように言われました。演じる飛葉のイメージで先入観を持ってほしくなかったみたいです。

Q:では、それぞれの役をどんなふうにつくり上げていったのでしょう。

瑛太:飛葉は自責の念を抱えたキャラクターです。「ワイルド7」という組織に入っているものの、心に迷いもある。そんな状況でユキという女性と出会い、かつて愛した女性と照らし合わせて守りたくなる。そうした感情の流れで演じようと思いました。

深田:ユキは謎めいた存在ですが、わたしがそこを意識する以前に、現場の雰囲気で自然とユキになっていった感じです。ミステリアスかどうかを頭で考えず、ユキの気持ちを追っていけましたね。ユキと飛葉が急激に近づかないよう、二人の距離感を大切に演じたつもりです。

■本番になったら、役になりきっていた

Q:映画では今回が初の共演になりますね。お互いの印象について聞かせてください。

瑛太:僕が運転するバイクに深田さんを乗せるシーンがあったんですけど、まず練習でスピード感なんかを試したんです。そのとき「大丈夫ですか?」と僕が聞いたら、返ってきたのは「大丈夫です」という、普段の深田恭子さんの口調のものでした。ところが本番になると、一変しましたよね?

深田:そのシーンは、わたしがクランクインして間もない時期でしたよね? わたしは、実際に瑛太さんが運転すると聞いてびっくりしたんですよ。

瑛太:本番では後ろに乗る深田さんが、テストのときとまったく違う力で僕をつかんできたんです。僕は普通に運転しているのに、後ろは深田さんじゃなく、ユキの存在感そのものになっていて、そこがスゴいと思いましたね。

深田:何十台もの車が入り交じるので、テストを何度も繰り返して作り上げましたよ。そこまでのスケールの映画は初めてだったので、わたしは驚きの方が大きかったんです。瑛太さんが最初はゆっくり走ってくれて、それで慣れさせたくれたおかげで、ユキになりきれたのかもしれません。

■瑛太の運転は気持ちよかった!?

Q:深田さんにとっても瑛太さんの存在は大きかったわけですね。

深田:そうなんです。普通だったら他の人が代わりに演じるようなアクションも、実際に瑛太さんがたくさんの車をよけながらこなしていたので……。やっぱりわたしより、瑛太さんの方がすごいですよ(笑)。レベルの違う映画に参加していると実感できました。

Q:普段からバイクに乗っている瑛太さんとしては、腕の見せどころだったのでは?

瑛太:スタントマンの方にやってもらうより、できる限り映っている部分は自分でやりたかったですね。でも映画として、スタントマンに任せた方が効果的な部分もある。そのあたりを現場が始まる前に、監督とアクション指導の方と相談して本番に挑んだ感じですね。

Q:深田さんは、そんな瑛太さんのバイクに乗った感想は?

深田:わたしの視界では、車をスイスイよけていくので、「怖い」というより、「気持ちいい」って感じでした。でも後方で車同士がガシャーンってぶつかる音がするんですよ。そこは怖くて振り向けなかったです。

瑛太:けっこう音がしていましたね。ただし僕は深田さんを乗せている緊張感で、それどころじゃなかったです(笑)。

Q:現場ではいろいろ相談したのですか?

深田:いや、むしろあまり話さなかったですよね。

瑛太:深田さんがユキという存在になりきっていたので、話しかけづらかったのかも(笑)。僕も飛葉でありたいと思ってたんです。でも二人の関係を意識して、ストイックになって話さなかったわけじゃない。自然にそうなった感じですね。

■続編では、共にワイルド7として活躍したい!

Q:完成した映画を観たときの率直な気持ちはいかがでした?

瑛太:冒頭からかなりリアルな銀行強盗シーンで、ショッキングな殺人もあります。そんな凶悪犯に対して、僕なんかが立ち向かっていけるのか。そういう怖さはありましたね。

深田:でも瑛太さんの動きはすごく敏しょうで、トラックに駆け上がるシーンの動きなんか素晴らしい。銃を撃って、戻ってくるシーンとか、本当にカッコよかったですよ!

Q:ぜひ続編も作ってほしいですね。

深田:たくさんの人に観てもらい、もし続編が企画されたらわたしも大活躍したいです。

瑛太:本当にやる?

深田:やりたいですよ。ワイルド7の一員になってみたい。(バイクの音をマネして)バババーンという感じで(笑)。今回は、みんながあまりにカッコいいので、ちょっとうらやましかったんですよ。

瑛太:続編ができたらいいですね。もし深田さんがワイルド7に入らなくても、要潤さんあたりを入れてもいいんで(笑)。

深田:いや、そこはぜひわたしで!

瑛太:じゃあ、そのときはお互いの距離も縮まっていると思うので(笑)、アクションを一緒にやりましょう!

役柄のせいもあって、撮影現場ではそれほど会話が多くなかったという二人だが、取材中は終始、和やかな表情。言葉では語らずとも、お互いを心から信頼しきって共演できたという達成感が伝わってくる。二人の強いきずながあったからこそ、目を疑うようなバイクアクションが完成したのかもしれない。映画の中では、共に痛みを抱えた飛葉とユキが時間をかけて心を通わせるが、演じる瑛太と深田恭子も、そんなふうに信頼関係を築いていったようだ。アクションエンターテインメントである『ワイルド7』だが、二人の思いを感じながら観れば、新たな輝きを放つはずだ。

映画『ワイルド7』は12月21日より全国公開

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