シネマトゥデイ

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型破りシネマ塾

ライター/相馬学ライター/なかざわひでゆき編集者/森口昭夫

エロスで語るヴァンパイア映画特集

80年代に多感なティーンエイジャーとして洋画を謳歌(おうか)した40代のオバフォー ライターズ&エディターが、青春時代のマイ・アイドル女優ベスト3をピックアップ! それぞれの甘酸っぱくも切ない思い入れと共に、80年代に一世を風靡(ふうび)したスターからちょっとマニアックな女優も交えてご紹介。同世代の映画ファンは昔を懐かしんでみるもよし、まったくピンとこない若人は80年代を振り返るきっかけ&参考にしよう!
構成/今祥枝

相馬学の80’s青春アイドルベスト3は……

1位:ダイアン・レイン 2位:リン=ホリー・ジョンソン 3位:ソフィー・マルソー

その名を耳にすると切なくなる方々に投票。私的ぶっちぎりトップ当選は、何といってもダイアン・レイン だ。『リトル・ロマンス』(1979)を観て以来、彼女は自分にとって“可憐”という言葉の代名詞となった。同作が優れていた点は、相手役の男の子にテロニアス・ベロナールというチンチクリンの子役を選んだこと。自分と同世代ということも手伝い、「おれでもダイアン、イケるんじゃね?」という勘違いを抱えたまま10代を過ごしてしまったのは一生の不覚。もとい、ダイアンは『ラスト・レター』(1980)で難病少女という鉄板キャラを演じて“かれん”のイメージを決定づけた。『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)で大人の色気を発して熱唱しても、『愛は危険な香り』(1987)でエロッぽく振る舞っても、軽いショックは受けこそすれ、ダイアン=かれんという基準は変わっていない。大人のエロを知った後、『ブラックサイト』(2008)で逆さづりにされたフェティシズム全開の、最近の姿を見せられた現在でも、だ。

リン=ホリー・ジョンソンはダイアンに比べて年上のお姉さまの“かれん”。『アイス・キャッスル』(1978)のスラリと伸びた長い脚は中坊にはまぶしすぎた。『007/ユア・アイズ・オンリー』(1981)でボンド・ガールとして発揮した健康美はボンド・ファンには不評だが、個人的には彼女の美しさだけでご飯3杯分の満足感。この後フェイドアウトしてしまったのが惜しい。

ソフィー・マルソーはフランス映画で最初にかれんを意識した女優。映画は言うまでもなく『ラ・ブーム』(1980)だ。柔らかな笑顔はもちろん、シリアスな顔つきの上品さには、ハリウッドの女優とはひと味違う魅力がある。彼女もダイアンのようにエロに接近しつつフランス映画らしい強烈な情念を体現して、大女優への道を歩んでいるが、あのときの愛らしさは今も忘れられない。

AKB48が証明したように、世の中にカワイイ女子はたくさんいるが、かれんな女子は決して多くない。遠い目をしながら、昔を懐かしむ今日この頃である。

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なかざわひでゆきの80’s青春アイドルベスト3は……

1位:ジェニファー・コネリー 2位:ダイアン・レイン 3位:キャスリーン・ウィルホイト

思い返せば、今以上に純粋な気持ちで映画を観ていたような気のする1980年代。そりゃいましたよ、マイ・アイドル女優。数えきれないほど。もともと女優で映画を観るところありますしね。なので、その中から3人を選ぶというのは非常に難しい。というか、酷な要求といった方がいいか(笑)。しかし、心を鬼にして選んでみました。

まず第1位はジェニファー・コネリー。それはもう強烈なインパクトでしたね、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)で初めて彼女を見たときは。こんな美少女がこの世に存在するんだ! という。「あの子は何者!?」と思っていたら、イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントの『フェノミナ』(1984)の登場。スイスの全寮制寄宿学校があまりにも似合い過ぎるお嬢様。しかも、虫と交信できるという異形な美少女。殺人鬼に追いかけられて、死体だらけのプールでウジ虫まみれになって。それでもみじんの汚れも知らない完璧なまでの美しさ。それを40代に突入した今も保ち続けているのはまさに奇跡です。

第2位はダイアン・レイン。やっぱり『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)でしょう! 当時19歳という年齢ならではの、大人っぽさと危うさを兼ね備えたセクシーなロック・シンガー役。当時、彼女のようにクールでカッコいい、それでいて親しみやすいというアイドル女優は他にいませんでした。一時は失敗作が続いてどうなることかと思いましたが、オスカー候補になるまでの復活ぶりはうれしかったですね。

そして第3位。迷いに迷った揚げ句、恐らく誰も触れないであろうキャスリーン・ウィルホイトを選ばせていただきます。『プライベイトスクール』(1983)の3枚目少女ベッツィーをやっていた子ですよ。えらく元気で面白い子だな~と思ってたら、『必殺マグナム』(1986)でチャールズ・ブロンソンの相棒(?)役に。いよいよブレイクか!? と期待していたら姿が見えなくなっちゃったんだけど、『ロレンツォのオイル/命の詩』(1992)あたりから演技派の名脇役に転じ、最近でも人気テレビドラマ「THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル」シーズン2(2009~2010)の最終話に大学教授(!)役で出ていました。ひそかに応援し続けてます。

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森口昭夫の80’s青春アイドルベスト3は……

1位:メアリー・スティーンバージェン 2位:ダリル・ハンナ 3位:ブレア・ブラウン

映画を見始めて最初にスクリーンの女優に憧れたのはリバイバルで観た『ロミオとジュリエット』のオリヴィア・ハッセーだった。漆黒の髪に吸い込まれるよう青い瞳で結構巨乳だったり(笑)。と、極めて日本人好みな女優さんで、当時すごい人気でした。とはいうものの作品自体は1968年の作品ということで、今回の命題とはそぐわないので、置いといて……。80年代といえば、SF映画と青春映画が花盛りだったと思います。個人的に何といっても好みだったのは、『タイム・アフター・タイム』(1979)のメアリー・スティーンバージェン。作品が抜群に良かったのはもちろん、何ともいえないほんわか雰囲気でほかのアメリカの女優さんとは一線を画した存在感が好きでした。同じように“やられた”であろうロバート・ゼメキス監督が『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990)で彼女をあの役にキャスティングしたのはお見事&納得。

タンキングなる実験で人類の起源にまでたどってしまおうという、何をとち狂ったかケン・ラッセルがSFに挑んだ『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』(1979)の主人公の嫁を演じたブレア・ブラウン劇中のヌードもまぶしくSFファンの心を惹(ひ)きつけました。同じく“やられた”であろうJ.J.エイブラムス監督がテレビドラマ「FRINGE/フリンジ」(2008~)でトンデモ科学会社マッシブ・ダイナミックの社長役に起用したのは、これも当時のファン泣かせのキャスティング。

で、締めはやはり『ブレードランナー』(1982)。個人的にはレーチェルのショーン・ヤングではなく、プリスを演じたダリル・ハンナに萌え。おびえていたかと思えばとても凶暴になったり、その振り幅と見事なスタイルでハートを撃ち抜かれました。彼女はもう一本「人魚」を演じた『スプラッシュ』(1984)という傑作もありましたね。80年代女優ということで、自分とほぼ同世代を描いた“正しい青春映画”のジョン・ヒューズ映画のヒロインたちを並べたかったのですが、字数も尽きたので……。

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ライター/相馬学ライター/なかざわひでゆき編集者/森口昭夫
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