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トミー・リー・ジョーンズ&ジョシュ・ブローリン
『メン・イン・ブラック3』
似て非なる二人のKの激シブトーク
『メン・イン・ブラック3』トミー・リー・ジョーンズ&ジョシュ・ブローリン 単独インタビュー

取材・文:平井伊都子 撮影:吉岡希鼓斗

『メン・イン・ブラック』シリーズも3作目。前作ではララ・フリン・ボイル演じるセクシー宇宙人と戦ったエージェントJ(ウィル・スミス)とK(トミー・リー・ジョーンズ)。今回の敵は過去を操る凶悪な脱獄囚で、エージェントKに危機が……! 缶コーヒーのCMでもおなじみのトミー・リー・ジョーンズと、シリーズ初登板で40年前の若きエージェントKを演じたジョシュ・ブローリンの“二人のK”が対談。通算12回以上も来日しているという日本通のトミー・リーは、アジアに初上陸したジョシュに日本の楽しみ方を伝授した。

■何度観ても飽きない『MIB』シリーズ

Q:トミーさんにとっては10年ぶりの『メン・イン・ブラック』シリーズとなりましたが、久しぶりにキャスト、スタッフと再会し、すぐにペースをつかめたのでしょうか。

トミー・リー・ジョーンズ(以下トミー):難しいことは何もなかったね。前作と同じように集まって撮影するのみさ。どんな映画でもそうだが、いい脚本ができていること、そしてスケジュール通りに撮影が進むっていうのが大切なんだ。『メン・イン・ブラック3』に関しては、俺の出番はそんなに多くなかったから、毎日セットにいなくちゃいけないっていうこともなかったんだが。俺が知らないだけで、ひょっとしたらトラブル続出でスケジュールも押していたかもしれないがね(笑)。

Q:ジョシュさんは、すでに15年の歴史があるチームに参加するにあたって、プレッシャーはありませんでしたか?

ジョシュ・ブローリン(以下ジョシュ):出演を決めたってことが、僕のキャリアを大きく左右することになるわけだからね。トミーとウィルのコンビは完璧だからそこに入り込むのは不可能に近いよ。

Q:このシリーズをどのようにご覧になっていたんですか?

ジョシュ:プロモーション中だから言うわけじゃないけど、ずっとこのシリーズが大好きだった。今回の撮影のために過去2作でトミーが出ているシーンを何度も何度も観たんだけど、観るたびに面白いんだよ。いまだに飽きることなく見続けていられるんだ。1997年に第1作が公開されたとき、とても革新的な映画だと思った。ファンタジーとアクションと人間味がほどよくミックスされていて。トミーとウィルがあんなにいい感じで共演するとはね。

Q:ウィル・スミスさんとの共演はいかがでしたか。

トミー:毎日、どんなときだってウィルと共演するのは愉快だよ。楽しいことしかない。ウィルとバリー(・ソネンフェルド監督)との仕事はいつだって喜びに満ちているのさ。ウィルとは映画の撮影以外にイベントで会ったりもしているから、久しぶりという感じでもなかったかな。

ジョシュ:ウィルはものすごい努力家であると共に愉快な男で、すぐに仲良くなれたんだ。役者同士が仲良くなれれば、スクリーンにいい関係を映し出すのも簡単になってくる。

■エージェントKを演じた二人は頭身が同じ?

Q:今作ではジョシュさんが40年前のエージェントKを演じていますが、どういういきさつで参加することになったのでしょうか?

ジョシュ:オーディションを受けたわけではなくて……僕はオーディションでうまくやれたことがなくってね。だけど、4~5年前に(『ノーカントリー』の)コーエン兄弟とバリーとバーで飲んでいたときに、酔ってトミーとニック・ノルティのものまねをしたことを覚えていたらしいんだ。その後にバリーが『ブッシュ』を観て気に入り、トミーといい組み合わせになると思ったらしい。

トミー:ジョシュはいい役者だからな。素晴らしい演技だと思ったよ。

ジョシュ:バリーのオファーはとてもうれしかったけれど、最初はやれるとは思っていなかったんだ。それから過去のシリーズを見直したり、トミーの映画を観ていたら「やれるかもな」って気になってきたんだよ。

トミー:俺のものまねになっているとは思わなかったな。若き日のエージェントKとして完璧に演じていたとは思うけど。俺とは似てないよね?

ジョシュ:似てる……似てない……いや、似てる? 似てないな(笑)。似ている部分を意識しながら観てほしくはないんだけど、周りの人に聞いたところによると、頭身の比率が似ているらしいんだな。(小さい声で)顔がデカいところが。それと、トミーはテキサス出身で、僕の母親もテキサス出身で、小さいころにテキサスに住んでいたこともあるから、似たような雰囲気があるのかもしれない。

Q:ジョシュさんは『ブッシュ』でも映画の中ではブッシュ大統領とソックリでしたが、ご本人を前にしてみるとまったく似ていませんね。エージェントKにしてもそうですが、どうやってものまねではなく、トミーさん演じるKと似ている雰囲気を醸し出しているのでしょうか。

ジョシュ:妄想力だよ(笑)。いや、よくわからないんだけど、とにかく一生懸命やって、演技を楽しむことかな。気を付けていたのは「やりすぎない」こと。やりすぎるとアニメっぽくなってしまうから。子どものころは人の口癖をまねして笑いを取っていたから、そこでユーモアの構築とキャラクターを作り上げることを学んだんだろうな。

■3本の映画で共演しながらも、同じシーンはナシ

Q:トミーさんは長いこと日本のCMで宇宙人を演じていて、一方『メン・イン・ブラック』シリーズでは宇宙生命体を検挙する役柄です。何だか皮肉ですよね(笑)。

トミー:日本の視聴者はCMを楽しんでくれているといいのだけど。設定の矛盾に皮肉を感じたことはなかったな(笑)。俺が考える皮肉とはちょっと違うから。

Q:トミーさんとジョシュさんは『ノーカントリー』『告発のとき』、そして『メン・イン・ブラック3』と3本の同じ映画に出ていながら、共演シーンがないそうですね。擦れ違いの運命なんでしょうか!?

ジョシュ:3本もあるのに、1シーンも一緒に撮影したことはないんだよね。本当に不思議なんだけど。だけど、もし過去に1シーンでも同じ画面に映っているシーンがあったら、本当は僕とトミーが似ていないということがわかってしまって、40年前のエージェントKをオファーされることはなかっただろうね。これで良かったと思うよ。

■日本では鮎を食べ、歌舞伎を観るべし!

Q:日本に何度も来られていて日本通のトミーさんから、ジョシュさんに日本でススメたいお気に入りの場所や食べ物はありますか?

トミー:絶対に食べるべきなのは、鮎。

ジョシュ:アユ? 川魚なの?

トミー:そう。これまでに日本のいろいろなところで鮎を食べたけれど、最高だよ。それと、歌舞伎も観た方がいいよ。

ジョシュ:どこにあるんだい? 東京?

トミー:東京の歌舞伎座や京都でも観たことがある。長い歴史を持つ、素晴らしく美しい舞台芸術だよ。今、東京の歌舞伎座は建て替え中だから残念だったな。

ジョシュ:日本どころかアジアに初めて来たのに、東京には24時間しかいられないんだよ。明日はパリに向かうから今夜しかチャンスがないな……(笑)。

Q:最後に、ズバリ『メン・イン・ブラック3』の見どころは……?

トミー:何だろうな(笑)。すべてのシーンが皆さんの目を惹(ひ)き付けて離さないような作品になっている。そして、すべてのシーンが過去最高の出来になっている。笑いも増しているし、魅力的で洗練されている。何度観ても楽しんでもらえると思うし、義理のお母さんを連れて行っても喜んでもらえるぞ(笑)。

初来日となるジョシュと、日本通のトミー・リー。同じ人物を演じただけあって、確かに並んでいるところを見ると、頭身が同じ。バーで飲みながらものまねをしているジョシュを観ただけで彼の起用を決めたというバリー・ソネンフェルド監督の直感は間違っていなかった。『メン・イン・ブラック』シリーズの面白さは、いい大人たちがとっぴな設定を大マジメに演じているところにある。CMで冷静に地球人を観察する宇宙人を演じるいぶし銀のトミー・リー・ジョーンズ、そして『ミルク』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、ノリにノッているジョシュ・ブローリンに共通しているのは、“マジメに楽しむ”ところ。つまり、『MIB』のスピリットを持つ俳優ということなのだ。

Photo by WILSON WEBB - (C) 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.

映画『メン・イン・ブラック3』は5月25日全国公開

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