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ラジカル鈴木のネットをにぎわすあの人! ~シネマトゥデイ検索ランキングより~ 第21回 沢尻エリカ

沢尻エリカ

Soooo ゴージャス!!

 今回のネットをにぎわすあの人で、堂々の第1位を飾ったのは、エリカ様こと沢尻エリカ! その彼女が出演して話題の『ヘルタースケルター』が7月14日いよいよ公開です。そこで本作を、公開前にひと足先に観てきました! いや~これこそまさに、われらがエリカ様を堪能するための映画だ! さまざまなシーンで、「これでもか!」というくらい楽しませてくれました。彼女をスクリーンで拝むのを長い間待っていたファンや、そうでない人でも満足できる一作です。

 オススメな見どころ1:エリカ様がふんするのは、メディアに引っ張りだこのトップスター、りりこ。『さくらん』の映像も素晴らしかった蜷川実花監督とのコラボということもあり、ゴージャスな撮影シーンや、おしゃれなファッションは必見です。「おしゃれ」や「かわいい」に敏感な女性ならこれだけでも楽しめるかも!?

 オススメな見どころ2:公開前からたくさん報道もされていますが、やはりエリカ様の濡れ場でしょう! 冒頭から均整のとれた美しい裸体が拝め、男性諸君はノックアウトされてしまうかも。恋人を演じた窪塚洋介や、哀川翔との濡れ場には、思わずゴクリ……。公開前に「ひと肌脱ぎます」と言っていましたが、ここまでとは!

 オススメな見どころ3:そして個人的に最高だったのは、ドS過ぎるりりこの悪行の数々! 人の心を操り、寺島しのぶが演じるマネージャーや、その彼氏をたっぷりいたぶり、いじめ抜く! もうM男&M女にはたまらない(?)シーンがいっぱいです! 素なのか? と思ってしまうほど、ハマっていましたねえ~。ああ、いじめてほしい~~~(笑)。。

 とにかくエキセントリックで感情の起伏が激しいりりこさん。こりゃ役づくりも大変だったでしょう、撮影後に調子が悪くなるのもうなずけます。ま、本当に不調なのかどうかはわかりませんが、下手にプロモーションに出て余計なことをしゃべるよりも、露出しないほうがミステリアスかつさまざまな妄想をかき立て、この作品にはより効果的な選択だと思いますね。

 この『ヘルタースケルター』は、カリスマ的存在の岡崎京子のコミックの映画化なのですが、蜷川実花監督同様に僕も岡崎作品はリアルタイムで読んでいた世代で、大ファンでした。これだけ時間を経て、こんなパワフルな映像になって観られるとは、なんとも不思議な感じです。監督も言っているように、このキャスティングは、エリカ様以外には考えられないでしょう。そんな期待に応えるべく、全力で役にのめりこんだのが映像から伝わってきます。


時を経て、存在がスクリーンに昇華 シネマトゥデイ人物アクセスランキング2012年6月

 この5年間ほどメディアで数々の話題を提供し続けたエリカ様。現在の彼女を語る上で避けて通れないのが、2007年の主演映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で発してしまった悪態、「別に……」発言。それまでは純情無垢(むく)、かわいい子ちゃんというイメージでしたから、みんなビックリでしたよね。

 今振り返ると、あれは本能的に彼女が求めていた方向への、第一歩だったんでしょうね。あのまますべてをコントロールされながら、かわいい子ちゃんのイメージのままでいてもしょうがない、正直に生きよう、と。あの発言以来、謝罪会見、失踪、プロダクションからの解雇、22歳年上のハイパーメディアクリエイター高城剛氏との結婚、離婚報道、事務所移籍、新曲発表、たかの友梨ビューティクリニック等での露出度の高い広告写真などなど、次々とマスコミが飛びつきそうなネタを提供してくれたワケですけれど……そうして26歳の今、満を持してこの作品へ!

 「才能ある人たちの行動を制限することは、日本の芸能界の最大の問題点だと思います」とあるインタビューでこう言い切ったエリカ様は、本当にアッパレ! スターはわがままでなくっちゃ! 飼いならされちゃあ、イカンよね~!

長澤まさみ

数奇で壮絶な?生い立ち

 エリカ様の生い立ちって、実はあまり知られていません。1986年4月8日、東京都生まれ。手広く事業をしていた父親は、エリカ様が9歳くらいのときに何故か失踪。しかし15歳のとき、その父親がガンに侵され、失踪から突然戻り、亡くなるまでの1か月、2人の兄と家族4人全員で暮らしたそう。父の最期をみとり、さらに翌年、兄を交通事故で亡くすという、まるで物語のような生い立ち。

 12歳のときに前・所属事務所のオーディションに合格、モデル等の仕事を開始したエリカ様。僕が存在を知ったのは、やはり井筒和幸監督の『パッチギ!』。チマチョゴリのかわいい、イタイケな美少女で、主人公同様に一目ぼれでしたわ。泣きじゃくるシーンなど素晴らしく、演技もうまいな~と。フルートをわずか1か月でマスターしたのも大したものですよね。余談ですけれど、井筒監督作品の出演者って島田紳助北野誠、ナイナイの岡村、塩谷瞬高岡蒼佑と、なぜかワイドショーに登場率が高いな。

 『パッチギ!』で日本アカデミー賞など、さまざまな映画賞の新人賞を総ナメしたエリカ様。その後オファーが殺到したのは言うまでもなく。そして一般家庭にその名が浸透するほどブレイクしたのは、テレビドラマ「1リットルの涙」での初主演。難病により25歳で亡くなった実在の原作者にふんし、涙なくしては観られない、心えぐられる演技を披露し、高く評価されました。僕も見ていて、本当に切なかったです。

 その後も故・森田芳光監督の『間宮兄弟』や、『誰も知らない』柳楽優弥と共演のラブストーリー『シュガー&スパイス 風味絶佳』市原隼人小西真奈美が出演した『天使の卵』、ホラー映画の『オトシモノ』に出演。『シュガー&スパイス 風味絶佳』では、何とももどかしい若者たちの恋物語なんですが、青春時代ならではの機微が繊細に描かれていて、もっと若い頃に観たかったかな~と。

 『手紙』では、殺人を犯した兄のせいで人生を狂わされる、弟を励ますガールフレンドという設定。重々しい内容に華を添えていました。……というわけで『間宮兄弟』から『手紙』まで、1年の間に、出演作が5本も公開されるなど、彼女の忙しさったら、ものすごいものがありましたね! やや型にハマった役どころばかりなのは仕方ないか。こんなにハードでは、まだ若かったワケだし、そりゃ多少、疑問や葛藤が芽生えても、おかしくないでしょう。

 そして問題の舞台挨拶をしちゃった作品が、『クローズド・ノート』。本作のエリカ様は、入居した部屋で、前の住人が忘れていった1冊のノートを読んでしまい、意外な運命に巻き込まれていく、という役柄。ノートを書いた主を演じたのは、当時の事務所の先輩だった竹内結子。このまま優等生的に日本映画界で賞をもらったりしながら、徐々にキャリアアップしていくことも可能だったでしょう。しかし、エリカ様はそうしなかった。

 あの舞台挨拶のときの格好は、濃い化粧、金髪のウイッグ、肌もあらわなワンピース、頭上には大きなサングラスと、劇中の清楚(せいそ)な人物とは似ても似つかない派手な姿で、以降ガラリとイメージチェインジ! もうどう思われようとも、本来したかった格好を存分に楽しんでいるという感じ。僕はこちらのエリカ様ももちろん好きなんだけど、チャームポイントだった八重歯がいつの間にかなくなっていて、前からのファンとしてはちょっと寂しかったな。

 とにかく!『ヘルタースケルター』からは明らかに表現者として格段にスキルアップして、これから「新しい沢尻エリカ」が始まると思って良いですよね……!


真のアーティストへ・・・!

 先にもちょっと紹介した、独立したときの弁。「タレントが普通の生活を送ったり、意見を言ったりすることを制限するということは、日本の芸能界の問題点だと思います。一番大きな。そうしたやり方はとても古いものだと思う」。カッコイイ。正論だし、素晴らしい。けれど、その理想を貫きながらやっていくのは、どんなに才能があっても並大抵のことではないでしょうねえ。

 確かに海外では、スターやアーティストが割としがらみとは関係なさそうに自由に発言していますよね。逆に自分の考えや意志がないと、有名人はリスペクトされないでしょう。スターが成功を収めながらも、いかに個人の自由と創造の自由のバランスを取るのか、エリカ様はそんな新しい境地を模索しようとしているのですな。

 今まで、どんな話題を提供しようと、「そんなの関係なく好き!」っていうファンは、ほとんど男でした(僕の周辺にちらほらいたし)。かくいう僕もその一人です! 逆境のときもファンなのが、本当のファンでしょ。だってこんなパーフェクトに愛らしいフェイス、そして完璧なスタイルでセクシーな美女はそういませんからねぇ~。もっと大物になって活躍しなきゃもったいない!! 役の幅もこれからグ~ンと広がるだろうし、大殺界はもう乗り切ったはず!? 今後の活躍に、本当に期待~! ではまた次回!

ラジカル鈴木プロフィール イラストレーター・アーティスト。人物、女性をモチーフにしたポップ&キュートな作風を得意とし、各種媒体へイラスト提供。代表作は、読売新聞社・国立科学博物館主催の「大顔展」の宣伝ビジュアル。現在は雑誌や新聞で映画レビューや旅行ルポ、ダイエット記などを執筆しており文筆家としても活躍。著書に「男の食いしんぼダイエット」、「ラジカル式 にんにく本」がある。 著書 「男の食いしんぼダイエット」発売中!著書 「ラジカル式 にんにく本」発売中! イラストレーション・ファイルweb この2人が最高!スクリーンのベスト・カップル 第一弾 第二弾 第三弾 2012年カレンダー&MAP
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