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コロッケ、渡辺直美、川越シェフ
『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!』
グルメがつなぐ人と人の絆
『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!』コロッケ、渡辺直美、川越シェフ 単独インタビュー

取材・文:那須千里 撮影:氏家岳寛

みんなが楽しみにしていたB級グルメカーニバルをグルメッポーイ率いるA級グルメ機構が襲う! しんちゃんたち春日部防衛隊は伝説のソースを届けて庶民の味を守れるのか……? 映画『クレヨンしんちゃん』シリーズ第21弾のテーマはB級グルメ。ゲスト声優には、初挑戦ながら下町コロッケどんのほかいくつものキャラクターを掛け持ちしたコロッケ、しょうがの紅子役で長編アニメ作品へ初挑戦した渡辺直美、グルメレポーター・川越シェフとして本人役を務めた川越シェフという「おいしい」顔合わせが実現した。三人が考える究極のグルメとは?

■理想の声を生み出すために大奮闘!

Q:本業とは異なる、声優としてアニメのアフレコに参加してみていかがでしたか?

コロッケ:僕が普段やっているモノマネの仕事は、まず「本物」の方がいらっしゃることを前提に、ご本人のイメージをデフォルメしたり、アレンジする作業なんですけど、今回は声のみとはいえ自分自身が本物にならなければならなかったんです。だから下町コロッケどんが実際にいるとしたらこういう声なんじゃないかな、年齢はいくつぐらいなのかな、そこそこ年を取っているのだとしたらあまりにも若々しい声はダメだな、というようなことを考えながらキャラクターをつくっていきましたね。一人で何役もの声を演じるのも楽しかったです。

渡辺直美(以下、渡辺):わたしも声優の仕事に慣れていなかったのでだいぶ練習しました。どうしても照れが出ちゃうんですよ。普通のセリフを役になりきって言うのがすごく恥ずかしくなっちゃって……。しかも紅子はわたし自身のイメージとは全然違うセクシー・キャラだったので。最初は優しく包み込むような女性のセクシーさだったのが、やっているうちにアネゴみたいな強い感じになってきちゃって(笑)、ダメ出しを受けたりもしました。

川越シェフ(以下、川越):僕は逆に本人としての出演だったので、もし僕がテレビでグルメのレポートをするとしたらこんな感じかな、と極力レポーターチックな「声の表情」を意識しました。以前、ファンタジー的な設定で自分の役(アニメ『トリコ』のタッチーノ・カワゴエ)の声をやらせてもらったことはあるんですけど、今回はリアルな今の僕に近い。その分、子どもたちから見た「川越シェフ」のイメージを壊さないようにということは意識しましたね。

■しんちゃんの世界を通して見えてくるB級グルメの魅力

Q:渡辺さんは子どもの頃から「クレヨンしんちゃん」の世界が好きだったとか?

渡辺:大好きですねえ……! 全てにおいてふざけているところが魅力ですね。強い敵キャラにめちゃくちゃくだらない技で勝ってしまったりする。今回の映画でも、お父さんのひろしが敵のギャルソンを撃退する方法がくだらなすぎる! 心の底から笑えて、さらに感動があって、おバカさとアツさの二面性がたまらない。今でも毎週テレビで観ていて、「LINE」のスタンプもしんちゃんのものばかり使っています(笑)。

コロッケ:今のB級グルメブームを、しんちゃんの世界を通して見ることで、いろんな楽しみ方ができると思うんですよ。B級グルメがA級グルメに追い詰められる展開にはちょっとした社会風刺みたいなものも込められているのかな。だって食べ物同士が人間を通して戦うアニメなんて今までにないですよね? 中でも「伝説のソース」がカギの物語なので、どうしても焼きそばは気になっちゃいますよね。

渡辺:映画の中でみんなが食べているシーンを見て「ズルい!」って思っちゃいましたもん。わたしも食べたい!

川越:食べたいし、作ってみたいですよね。

コロッケ:焼きそば、ひょっとするとはやるんじゃないかなぁ……? ベタだけど味付け一つで大きく変わるメニューですしね。

川越:本当にそう! ソースの分量でまったく変わってくるんですよね。サラッとしたウスターソースを多めに入れるか、トロッとしたタイプのソースにするか。

渡辺:映画館で売り出したらきっとバカ売れですよ! 観た後は絶対に焼きそば食べたくなりますもん。

■これだけは忘れられない思い出の味

Q:映画のバトルのきっかけにもなったように、子ども時代に味わった食体験は忘れ難いものです。小さい頃からひいきにしている思い出のメニューはありますか?

コロッケ:僕は赤ウインナーなんですよ。ケチャップで炒めるのと、塩コショウの2択。とにかく赤ウインナーと炊きたてのご飯があれば何杯でも……。

川越:いけますね!

コロッケ:焼きそばでも赤ウインナーを切ったのが入っているともう「ごちそう」なんですよ! あの赤い色が体によくないとか言われがちですけど、僕はおかまいなしです(笑)。

川越:僕も同じくソーセージです。魚肉ソーセージを、ちょっと焦げ目が付くぐらいに軽く焼いたものがたまらなく好きで。

渡辺:え、そんなものがあるんですか!?

川越:ウチのおばあちゃんがよく魚肉ソーセージを斜めに切って焼いてくれて。当時はテフロン加工じゃなくて鉄のフライパンだったから、ちょっと焦げ目が付くんですよ。それにマヨネーズとおしょうゆをパッと付けて……。

渡辺:うわぁ、おいしそう!!

コロッケ:わかる! 焼かずにマヨネーズで食べるのもうまいんだけど、さっと焼くとまた格別でね。

川越:いまだにお酒のツマミにしています(笑)。

渡辺:わたしはアレが一番好きなんです……ハムエッグ丼!

川越:いいですね~!

渡辺:ご飯の上にキャベツの千切りをちょっと敷いて、その上にハムエッグを乗せて、おしょうゆとマヨネーズを掛けてガッと混ぜる!

川越:あ、しょうゆ派なんだ?

渡辺:そう、わたしはしょうゆ派なんですよ~。これが最ッ高においしいですね!

コロッケ:自分で混ぜるのがイイんだよね。

■A級、B級を超えた「真のグルメ」とは?

Q:今までの話を踏まえた上で、皆さんがそれぞれ考える「真のグルメ」とは何でしょうか?

渡辺:とにかく食べること! わたしは食べたいときに、食べたいものを、歩けなくなるぐらいに食べたりもするんです。それが本当に気持ちいいし、楽しい。「うわ、また食いすぎたなぁ……!」と心が満たされるんです。そこにA級とかB級の差はないと思うんですよ、どちらもそれぞれに魅力があるので。

川越:今もおなかすいてるでしょ?

渡辺:実はそうなんです、食べ物の話をしていたらどんどんおなかがすいてきちゃって……(笑)。

川越:隣でずっとおなかの鳴っている音がするんだもん(笑)。僕の考える本当のグルメは、精神的にも体力的にもエネルギー・チャージができるものなんです。僕のレストランにいらっしゃったお客さんが、料理を食べて「明日も頑張ろう!」と思って帰ってくれたらうれしい。例えば、映画に出てくる「B級グルメカーニバル」みたいに、その場所に行ったという思い出も含めて元気になってもらえるグルメを目指していきたいですね。

コロッケ:僕は家族や友達と一緒に食べたものを誰かに教えたくなることが大事なんじゃないかなと思うんです。みんなに紹介したい、食べてもらいたい、という気にさせたもの勝ちというか。モノマネもそうなんですけど、見た人たちがそれをきっかけに会話を増やしてくれたらいいなと思ってやっているんです。その意味で「クレヨンしんちゃん」は観た後で話したくなる素晴らしいエンターテインメントのシリーズですし、今回はそこにB級グルメというおいしいネタまで入ってくるんですから、これ以上の見応えはないですよ!

食に関して語り出したら、いつまでも話が尽きない三人。それぞれのこだわりや思い出の味について幸せそうに言葉を交わす姿を見ているだけでおなかがすいてきてしまう。その熱い思いはぜひスクリーンで。本編のシナリオには「ルパン三世」シリーズなどを手掛けた浦沢義雄も参加しているだけに、これまでの「クレヨンしんちゃん」ワールドを守りつつも大胆な冒険に満ちた遊び心いっぱいの、そしてちょっぴり切ない世界が繰り広げられている。ソース焼きそばのレシピソングも必聴!

(C) 臼井儀人 / 双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2013

『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』は、全国公開中

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