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佐々木希&トリンドル玲奈
『呪怨 -終わりの始まり-』
観る人によっていろんな見方ができる、奥の深いホラー映画
『呪怨 -終わりの始まり-』佐々木希&トリンドル玲奈 単独インタビュー

取材・文:中西愛子 写真:椿孝

国内外で話題を呼び、ジャパニーズホラーの代名詞にもなった『呪怨』シリーズ。最新作『呪怨 -終わりの始まり-』では、逃げ場のない恐怖はそのままに、新たな呪いのドラマが展開する。不登校の生徒宅に通うことで恐怖に見舞われる小学校教師のヒロインを佐々木希が熱演。同様に、呪いに巻き込まれていく女子高生をトリンドル玲奈が演じる。ホラー映画に初挑戦し、女優としてさらに大きく前進した二人が、撮影現場の裏側をたっぷりと語った。

■出演者でも観られないほどの怖さ

Q:出演オファーがあったとき、どう思いましたか。

佐々木希(以下、佐々木):うれしかったですね。これまで何度も映画化されて、誰もが知っている作品ですし、日本のホラーは世界に誇れるものがありますから。でも、ホラーは苦手なので、ちょっと不安でした。

トリンドル玲奈(以下、トリンドル):わたしも不安はありました。でも、お話を頂いて割とすぐに、スタッフの方と顔合わせをしたんですが、「現場はすごく明るくて楽しいんだよ」と言われて。だから、怖いのはわかっているんだけど、現場は楽しいというイメージの方が強く、ワクワクしていましたね。

佐々木:これまでの『呪怨』シリーズは、怖くて観られなかったんです。もちろん、今回の作品は試写で観ましたが、わかりやすく、こう(両手で両目を覆う)やってしまいました(笑)。内容は知っているのに、音が付くとまた一層怖くて。心臓に悪い!

トリンドル:わたし、普段、ホラー映画、結構観るんですよ。

佐々木:ホラー、大丈夫なの!? 意外!

トリンドル:DVDを借りてきて、おうちで友達同士で、キャーキャー言いながら(笑)。でも、今回は大きなスクリーンで、音も大きく響くところで観たので、もう怖くて。実は、ちゃんと観られませんでした(笑)。

■勇敢にしてかれんな、ギャップあるヒロイン

Q:演じられた役柄について教えてください。

佐々木:わたしの演じた結衣は小学校の先生で、自分が担任する不登校の生徒・俊雄くんを調べるため、おうちに通います。最初から怪しい家なのに、何度も何度も。とても勇敢な人です。監督とは、「強い女性だけど、恋人の前では甘える感じが出せたらいいね」という話をさせて頂いていて、そのギャップを出せるように演じました。

トリンドル:わたしが演じた七海は、怖がりで、おとなしい女子高生。結構、優等生なんだと思います。3人の友人に引きずられて、イヤイヤあの家に忍び込むことに。でも、わたしも、ああいうおうちがあっても、行こうとはしませんね。

佐々木:まず行かないよね(笑)。

トリンドル:怖いし、勝手に入っちゃダメだと思っちゃいます。

■全身、筋肉痛の体当たり演技に挑戦!

Q:家の中では、怪現象がたくさん起こりますね。撮影中、一番大変だったことは何ですか。

佐々木:今回の撮影では、あざだらけになりました。怪現象のシーンでは、押入れにドン! 壁にドン! とかぶつかって。わたしは初めてのホラーだったので、そういう演技の加減をするテクニックがなかったんです。全力でやってしまって。呼吸も激しく、体がこわばって、普段使わない筋肉を使ったので、おなかや肩など、至るところが筋肉痛になってしまいました。

トリンドル:わたしもそうですね。ワイヤーでつるされて、上下に動かされて。何が起こっているのかわからない感じで、遊園地のアトラクションよりも怖かったです。

Q:恐怖の表情やリアクション、絶叫する演技も、難しかったんじゃないですか?

佐々木:この世の終わりのような顔をする最後のシーンは、ほかではしない演技なので、すごく新鮮でした。いかに観る人が一緒に怖がってもらえる表情をできるかと考えました。

トリンドル:絶叫、難しかったです。普段、叫ぶことがないので、最初は絶叫の仕方がわからなかったんです。どこから声を出したらいいのか……。「キャー」と言った方がいいのか、言わない絶叫なのか。なかなかうまくできませんでした。

佐々木:わたしは、本当の絶望の時には声が出ないと思ったので、絶叫よりもただぼうぜんとしてみるなど、監督とお話しながら、探り探りやっていましたね。

Q:撮影現場で、特に印象に残っていることはありますか。

佐々木:とにかく楽しい現場だったんです。明るい昼間に撮っているので、全然怖くないんです。あと、撮影の合間、幽霊役の方と仲良くお話をしていたので、すっかり慣れてしまって(笑)。

トリンドル:俊雄くん役の子役さんがかわいいんです。幽霊のイメージがよくなりました(笑)。舞台となったおうちは、画面で見るとすごい不気味で怖く見えますけど、実際は雰囲気のいい住宅街なんです。猫が屋根にいたり、かわいい柴犬がいたり(笑)。

佐々木:のんびりした住宅街だったよね。撮影したおうちもとても普通で、そんな中で恐怖の感情をつくっていくのは大変でした。カットがかかっても、緊張や集中を切らさないように気を付けていました。そういうシーンのときは、終わった後ぐったりしましたね。

■見終わった後、隣の人と仲良くなれる!?

Q:本作を通して、女優として学んだことはありますか。

佐々木:いっぱいあります。表情や、気持ちの持っていき方、現場での居方……。女優としての引き出しを、いろいろ作ることができた気がします。ホラーに挑戦する機会ってなかなかないので、今回この作品に参加できて良かったなと思いました。

トリンドル:ワイヤーを使う演技もあり、ホラーってこういうふうにして作られるんだ、裏でこういう作業があるんだと、驚くことばかり。現場を隅々まで見ることができて、いろいろ知ってしまった感じです(笑)。

Q:最後に、これから映画を観る方に、メッセージをお願いします。

佐々木:怖いんですけど、お話自体、すごく面白いんです。台本を何回も読みましたが、読むたびに答えが違ってくるんですよね。俊雄くんは、どうやって生まれてきたんだろう……とか、すごく考えました。いろいろ謎が残るんです。現場でもそんな話をしていたのですが、みんな言っていることが異なっていて。観る人によって、いろんな見方ができる。奥の深い映画だなと思います。

トリンドル:夏なので、こういうちょっと怖いものが見たくなる時期だと思います。友達同士で、大人同士で、家族で、デートで行ってもいいと思いますね。いろんな人に観て頂けたらと思います。

佐々木:先日、試写室で観たとき、映画が終わった途端にホッとして、隣にいた方に思わず話し掛けてしまいました(笑)。劇場で観たら、隣の人と仲良くなっちゃいそう。

トリンドル:確かに(笑)。一人で観に行っても全然いいですよね!

ホラー映画に美女はよく似合う。恐怖を前にしても、いや、恐怖を前にするからこそ、ひときわピュアに輝く二人の美しさは、この映画の最大の見どころかもしれない。インタビュールームに現れた彼女たちもまた、そこにいるだけで華やぐ存在感があった。一方で、和やかなムードでホラー談議をする姿には、普通の女子らしい一面も。映画の中では顔を合わせない二人。二人がどうつながっていく物語なのかにも注目だ。

映画『呪怨 -終わりの始まり-』は全国公開中

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