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これぞ映画のだいご味!迫力満点ディザスタームービー ベスト10

大きなスクリーンのある映画館で楽しむべき作品にこそ、映画のだいご味がある! 天災の脅威をリアルに別次元でエンターテインメントとして体感できるディザスタームービーは、最も映画らしいといえるジャンルでしょう。史上最大規模の竜巻に襲われる人々の恐怖を描いた映画『イントゥ・ザ・ストーム』の公開に合わせ、今週はディザスタームービーベスト10をお届けします。

文・構成:編集部 浅野麗

すい星が地球に衝突!:『ディープ・インパクト』(1998年)

『ディープ・インパク』
『ディープ・インパクト』は発売中 発売元:パラマウント ジャパン 価格:1,429円(税抜き価格)TM & COPYRIGHT ©1998 BY DREAMWORKS L.L.C. and PARAMOUNT PICTURES and AMBLIN ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED. TM & Copyright ©2013 by DreamWorks LLC and Paramount Pictures and Amblin Entertainment. All Rights Reserved. Distributed by Paramount Home Entertainment Japan.

 1年後にすい星が地球に衝突することを知り、衝突を回避すべく宇宙で爆破させる「メサイア計画」を実施したアメリカ。だが、すい星は大小に二分されただけで失敗。再度、宇宙飛行士たちの決死の作戦で大きい方のすい星を破壊する計画が実施されることになるも、同時に小さい方の落下は避けられず……。

 すい星の破片が大気圏に突入し、大西洋に落下した直後から巻き起こる災害の数々は、まさしく本作のハイライトともいえる迫力シーンの連続。中でも、巨大な津波が立ち上がり、高層ビルが立ち並ぶニューヨークの街並みが一瞬にして大波に飲み込まれ姿を消すシーンは圧巻だ。

 また、物語の後半、衝突回避のため、宇宙飛行士たちが自らの命を犠牲にして使命を果たそうとする決意、そして彼らの家族との通信カメラ越しの最後の別れは感涙必至。甚大な被害を受けながらも、生き残った人々が新たに歩みを進めていこうとする前向きな姿勢が温かな余韻を残す秀作。

氷河期に突入した地球:『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年)

『デイ・アフター・トゥモロー』
ニューヨークまるのみっ!

 巨大な竜巻がロサンゼルスを襲い、東京では突如異常な大きさのひょうが降り注ぐ。大雨が降り続けたニューヨークは、大洪水の末、高波に街がのみ込まれてしまった。そして、急激な気温の低下と凍結、地球は氷河期に突入し……。

『デイ・アフター・トゥモロー』
『デイ・アフター・トゥモロー』は発売中 発売元:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント 価格:2,381円(税抜き価格)©2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 大洪水で水面が上昇、建物の高層階に当たる高さを巨大タンカーが横切っていくシーンや、自由の女神像にエンパイア・ステート・ビルディング、マンハッタンの高層ビル街が瞬く間に凍結していくシーンなど、映画などでなじみのあるニューヨークの街で起こる衝撃的な出来事だけに実に印象的。また、美しさと恐ろしさが同時に感じられる白銀の世界も目に焼き付く。

 仲間の死や凍死していく人々を乗り越え、息子を救出すべく命を懸けニューヨークへ向かった父と、父の言葉を信じ続け、わずかな仲間と共に苦難を乗り越えた息子との再会は、太陽の光が戻った地球の象徴として、緩やかで温かい感動を呼ぶ。

地殻変動で世界が滅ぶ!:『2012』(2009年)

『2012』
『2012』は発売中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 価格:2,381円(税抜き価格)

 古代マヤ暦による2012年終末説を題材にしたローランド・エメリッヒ監督作。余震が続く中、ついにマグニチュード10.5という巨大地震が起こるロサンゼルス。真っ二つに地割れした裂け目に建物がなだれ込み、急激な地殻変動によって活発化した火山は、噴火口から巨大な溶岩が爆発的に流れだし、車めがけて飛んでいく。極め付けは太平洋プレートの倒壊でカリフォルニア州全体が水没! だがこの天変地異は世界各地で巻き起こっていた……。

 映画でもおなじみのサン・ピエトロ大聖堂が転がり、ホワイトハウスも流される、次々に人類を、地球をのみ込んでいくテンポの良さ、そしてリアルな感触のCG映像の数々で、2時間38分という上映時間はディザスタームービーとしては長いものの気にならずに引き込まれてしまう。

『2012』
必死なんですけどね! Photofest/Sony Pictures Classics/ゲッティ イメージズ

 ドラマ部分においては、主人公の売れない作家が元妻と最愛の子供たちを守るべく、スペースシップのある場所を目指して必死のサバイバルを敢行し、数々の困難を乗り越えながら家族としての絆を取り戻すといったベタな展開ではあるが、VFXでおなかいっぱいの本作には、そんなわかりやすい展開がちょうどいい。

消えゆく日本列島:『日本沈没』(2006年)

『日本沈没』
『日本沈没 スタンダード・エディション』は発売中 発売元:セディックインターナショナル/小学館 価格:3,800円(税抜き価格)

 海底プレートの急速な沈降で、日本列島が1年後に沈没するという驚がくの事実が発覚。政府は日本人の避難先確保に動きだすが、地殻変動のスピードは予想以上に速く、全国各地で天災が起こり始め……。

 小松左京の同名ベストセラーを1973年に映画化した作品のリメイク版である本作は、ハリウッド産パニック映画のようにエンターテインメントに徹した新機軸で展開され、とにかくディザスターが起きまくる! 震度6以上の地震が頻発し、眠っていた火山を含めほとんどの火山が活動し始め噴火、すさまじい高波と共に襲ってくる津波と見せ場が畳み掛けるように連投。飛行機は噴火に、脱出のための客船は津波にのみ込まれていく。六本木ヒルズに五重塔、奈良の大仏といった有名建築物が次々と崩れていくなど、切れのいいビジュアル感覚で圧倒される。

 一方で、ドラマ部分は事の発端となる深海調査を担当した潜水艦のパイロット小野寺とハイパーレスキュー隊員の玲子の悲恋とちょっと弱め。それでも、ハリウッドに引けを取らない本格的なスペクタクル映像のすごさは一見の価値あり。

竜巻伝説はここから始まった!?:『ツイスター』(1996年)

『ツイスター』
意外に笑えるシーン多し!-『ツイスター』は発売中 発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント 価格:1,886円(税抜き価格)

 観測機を竜巻の中心に投じ、まだ解明されていない竜巻のデータを集めようと奮闘する観測チーム。情報網を張りめぐらせ、新たな竜巻が発生した土地に急ぐことを繰り返す彼らだが、ついに最大級F5クラスの巨大竜巻が姿を現し……。

 『ツイスター』といえば、「もぉ~」っと鳴きながら牛が竜巻に巻き上げられるシーンが記憶に残る名(迷?)シーンとして有名だが、1本から2本に分裂する竜巻や、農機具やトラクターを宙に舞い上げた後、主人公たちの乗る車の前に次々と降らせる竜巻、さらには追われるように外れていく農場の柵が納屋にまるでダーツ投げのように刺さってくるなど、さまざまなバージョンの竜巻シーンがあり、恐怖というより怪物が意志を持って襲い掛かってくるかのような、アトラクション的感覚で楽しませてくれる。それも、『スピード』のヤン・デ・ボン監督作品であれば納得だろう。

 親子の絆や友情のドラマが展開されることが多い中、離婚直前の夫婦が危機を乗り越え元さやに納まるという流れの少々コミカルなラブストーリーで締められているあたりも気楽に楽しめる要因!?

敵は流れ続ける溶岩:『ボルケーノ』(1997年)

『ボルケーノト』
『ボルケーノ』は発売中 発売元:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント 価格:1,419円(税抜き価格)

 ロサンゼルスの地下で蒸気の異常噴出が発生。危機管理局長のマイクはただならぬ危険を察知して地質学博士のエミーに応援を求めるが、瞬く間に火山活動が活性化。やがて地上にあふれ出したマグマは溶岩流となって街の中心を覆い始め、各所で引火。食い止めることができないのであれば、流れを変えるしかないとマイクは抜群のリーダーシップで人々の協力を得ながら策を練るが……。

 湧き上がるマグマ、飛んでくる熱く巨大な岩石、火だるまとなった建物など、起きている惨劇全てが強烈な熱をもった迫力で満たされている本作。一方で、噴き出したと同時にすさまじい勢いで流れ出る溶岩が、その高熱で人間から車まであらゆるものを溶かし、焼き尽くし灰にしていくさまには、天災の持つ脅威を改めて感じ身震いさせられる。

 マンホールからの大噴火、そして道筋を作るために仕掛けた爆弾による連続する大爆破と、最後の最後までその強烈なパワーをキープし続け、一気に終息を迎えるクライマックスは見事。主人公マイクの強いリーダーシップ、そして同志としてのエミーとの絆もすがすがしい。

再現された津波の悲劇:『インポッシブル』(2012年)

『インポッシブル』
津波のすさまじさがあまりに衝撃的! - ©2012 Telecinco Cinema, S.A.U. and Apaches Entertainment, S.L.

 2004年に起きたスマトラ島沖地震後に発生した津波に遭遇した一家の実話を基に描いた感動の人間ドラマ。クリスマス休暇を過ごしにタイに来た5人の家族。だが、巨大な津波にのみ込まれ彼らは散り散りになってしまう。長男はなんとか母と遭遇できたものの、流される途中で大きなケガを負ってしまった母は入院することに。一方、次男・三男と難を逃れた父は、二人の行方を必至に捜す。

 ホテルのプールでリゾート気分を楽しむ幸せな家族を一瞬にしてのみ込んでしまった強烈な津波。そしてそこからしばらく続く母と長男が流されるさまは、あまりの臨場感にショックが大きすぎる。高波はもちろんのこと、何もかものみ込むような速く力強い濁流、そしてあらゆるものが流され荒れた水中など、こだわり抜かれたリアリティーが映像に詰め込まれている。

『インポッシブル』
希望が感じられます……

 だが、そんな危機的状況の中でも、希望を持ち、勇気を振り絞って前に進み続ける家族の姿にとにかく胸が熱くなる。そして、ついに迎える再会の瞬間までの最後のハラハラ感がまた一層感動を爆発させる。次々にあり得ない災難が畳み掛けるいわゆるディザスタームービーとは一線を画すが、高いクオリティーによるパワフルな映像が感動のドラマを際立たせている。

火山噴火のすさまじい威力:『ダンテズ・ピーク』(1997年)

『ダンテズ・ピークズ』
『ダンテズ・ピーク』は発売中 発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント 価格:1,886円(税抜き価格)

 死火山の「ダンテズ・ピーク」を調査しにやって来た火山学者ハリーは地殻変動の兆候を発見。誰もハリーの言うことに耳を貸さなかったが、温泉の沸騰によるカップルの死や、蛇口からの茶褐色の液体などの異常が重なり、危機を実感。避難警告へと動きだそうとした矢先、大地震が発生。山は頂上から噴煙を上げて噴火し始め……。

 噴火の猛威はもちろんのこと、まるで吹雪のような火山灰、生き物のように流れだす溶岩流など、『タイタニック』のデジタル・ドメイン社はじめハリウッドの一流VFXスタッフたちが作り上げた映像は、思わず息をのむ迫力。加えて、次々と崩れゆく建物の中を擦り抜けていくドライビングや、酸性化した湖でのボートでの移動、車の背後から迫りくる火砕流など、アクションとしてのスリルも存分に楽しめる。

 だが、ハリーと共に火山の猛威から逃れる美人町長レイチェルとその子供たちということもあってか、子供がジープを運転していたり、取り残されていた飼い犬が突如合流したり、ドラマ性よりも突っ込みどころが目に付くのはご愛嬌(あいきょう)!?

巨大ハリケーンVS漁船:『パーフェクト ストーム』(2000年)

『パーフェクト ストーム』
観ているこちらも水をたらふく飲んだ気分!? - 『パーフェクト ストーム』は発売中 発売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント 価格:2,500円(税抜き価格)

 1991年にマサチューセッツ州沖の大西洋上で発生した史上最大級のハリケーン「グレイス」がすさまじい猛威を振るい、実際に起きた悲劇を最新VFXで再現。東海岸の古い漁港グロースターで不漁続きに悩む漁師ビリーは、カジキマグロを追って大西洋の東側へ出航。久々の大漁で何としても帰還したい彼らを、三つの嵐が一つに融合し気象観測史上例を見ない規模になったハリケーンが待ち受けていた……。

 ビル10階分に相当する巨大な波のうねり、暴風・豪雨に荒れ狂うハリケーンの迫力ある映像は圧巻。その猛威により船はいとも簡単に破壊され、それを修繕しようと試みれば吹き飛ばされる。何度も海に放り出され、船内でも大量の水を浴びながら舵を取る中、転覆したり、難を逃れたかと思えば、またすぐに次の危機が襲い掛かる。

 観ているだけでも酔いそうになるほど臨場感のある荒波、そしてこれでもかという水浸しぶりに圧倒されながらも、長旅で築き上げられた強い絆で助け合い、励まし合う彼らの姿に力まずにはいられない。また、彼らを救助しに行く中、嵐の猛威に遭い、自らを危険にさらすことになった救助隊のドラマにも胸が熱くなる。

史上最大規模のスーパー竜巻:『イントゥ・ザ・ストーム』

『イントゥ・ザ・ストーム』
火柱が起こるシーンは必見!! - ©2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED.

 「竜巻の目」をカメラに収めるべく、各地で発生する竜巻を追い続ける竜巻ハンターの撮影クルー。そんな彼らがついに遭遇したのは、直径3,200メートル、秒速135メートルという、これまでにない規模の巨大竜巻。車から発火した炎をのみ込み猛烈な火柱になったり、4本の竜巻が同時に発生し合体したり、家や車だけでなくジャンボジェット機すら、まるで紙飛行機かのように舞い上がるなど、その猛威は想像を遥かに超えるものであり、どんどんエスカレートしていく。最新技術を駆使した雨風のスペクタクルが体感できるのはもちろんのこと、そのリアルな映像は登場人物のハンディーカメラや携帯動画などでも映され、実況中継のような臨場感も同時に味わえる。

『イントゥ・ザ・ストーム』
リアルでパワフルな竜巻がバンバンおきます!

 そんな襲いくる竜巻への恐怖と共に描かれるのが、高校の教頭を父に持つ父子家庭の親子の絆、息子の淡い初恋が生んだ悲劇、そして撮影クルーのジャーナリズム魂などの多面的なドラマ。中でも壊れかかっていた父子の絆が、未曽有の危機によって取り戻される瞬間は、予想がつきながらもやっぱり号泣。クライマックスで目にする絶景の「竜巻の目」も必見。

映画『イントゥ・ザ・ストーム』は8月22日より全国公開

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