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藤原竜也&小澤征悦
『探検隊の栄光』
劣悪な環境で大変でも、このメンバーならアリ!
『探検隊の栄光』藤原竜也&小澤征悦 単独インタビュー

取材・文:斉藤由紀子 写真:高野広美

伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を探し求めて、熱血“隊長”率いる探検隊が秘境のジャングルに足を踏み入れる、オーバーな演出がウリのテレビ番組ロケで起こる大騒動をコミカルに描く映画『探検隊の栄光』。隊長役に抜てきされた落ち目の俳優・杉崎を演じた藤原竜也と、大ざっぱなディレクター・瀬川役の小澤征悦が、共演したユースケ・サンタマリアの暴露話などを交えつつ、過酷だったという撮影を振り返った。

■あまりの過酷さに、ユースケがブチギレ寸前に!?

Q:藤原さんは早い段階から本作への出演に意欲的だったそうですね?

藤原竜也(以下、藤原):このメンバーで肩の力を抜いて、こういったジャンルをやるのも面白いんじゃないかなと思ったんです。最初は南国でロケをする予定だったんですよ。南国なら気候もいいし楽しそうだよなあ、なんて考えていたら、それが「八丈島になりました」って言われて。ああ、八丈島か。いいな、『バトル・ロワイアル』以来だなとか思ったりして。そうしたら、クランクインの二日前くらいに「千葉近郊になりました」って言われたんです(笑)。

小澤征悦(以下、小澤):まさかの車で行ける場所(笑)。

藤原:そう。で、「ジャングルっぽいところを探してきました」って言うんです。「ああ、予算がないんだな。でも、そんなところもこの作品らしくていいな」と思いました(笑)。僕は、ユースケ(・サンタマリア)さんや小澤さんとは何度か共演したことがあるんです。みんなとずっと一緒にロケができることなんてなかなかないから、劣悪な環境で大変でしたけど、いま振り返れば楽しい思い出です。

Q:小澤さんはオファーを受けてどう感じましたか?

小澤:台本を頂いたときに、竜也とユースケさんと山本(透)監督の名前が決まっていたんです。このメンバーだったらもう絶対面白いだろうと思えたし、台本を読んだら緩急が面白く描かれていて、完成度が高かった。これはもうやるしかないでしょうと思いましたね。

Q:千葉郊外でのジャングルに見立てたロケ、富士の樹海での洞窟ロケなど、とにかく撮影が過酷だったと伺いました。

藤原:豪雨とか、足場の悪さとか。洞窟なんかだと雨水が垂れてきて苦戦させられたりしましたね。リアルタイムに冒険をさせられて、しかも寒かったんです。

小澤:初日のロケが雨で流れたんだよね(苦笑)。

藤原:そんな中で、トカゲを食べたり、沼に入ってワニと戦ったり、いろいろやりましたよ。

小澤:僕はそれを見ているだけでしたけどね。だって、監督役だったから。「ほら、食べて! やっちゃって!」って(笑)。

藤原:いや、本当にキツイ現場だったんですよ。毎朝早くに少し離れたところにある支度場所から現場に向かうんですけど、ある日、ユースケさんが迎えに来てくれた助監督さんに、「なんで行かなきゃいけないんだよ!」って言ったんです。さすがの僕も「ユースケさん、何しに来たんですか」って言っちゃいましたけど(笑)。

小澤:本気で現場に行くのを嫌がっていたという(笑)。それだけ過酷だったってことなんですけどね。

■冒険コメディーへの挑戦で「これもアリ!」と実感

Q:本作への出演で、あらためてコメディーというジャンルの面白さや難しさを感じたのでは?

藤原:やっぱりコメディーはリズムがいいですよね。スカッと何も考えずに最初から最後まで観られる感じの作品ですし、「こういうのってアリだよな」と思います。演じているときは真剣ですけど。

小澤:そうそう、とにかく真面目にやる。それが滑稽に見えればいいかなと。ただ、僕はコメディーって難しいなと思いましたよ。人に「笑われる」のは簡単だけど、「笑わせる」のは本当に難しい。でも、今回は俳優のバランスがすごく良かったんですよね。竜也の熱い探検隊長、ユースケさんのヘラッとしたプロデューサー、そこに真面目にやっているんだけどズレている監督の僕がいて。

Q:小澤さんのオトボケな演技がすごく新鮮でした。

小澤:自分に硬いイメージがあることはわかっているんです。顔もこんなだし(笑)。だから真面目で硬派な人だと思われがちなんですけど、本当は違うんです。それがバレないように芝居では頑張っていますけど。

藤原:小澤さんはナチュラルで頭がいいから、ちゃんといろんなことがわかっていて、仕事もチョイスされているような感じがします。

Q:本作の杉崎は、ドラマで演じた熱血漢のイメージが拭えないとボヤいていましたが、お二人は俳優として何らかのイメージが付くことをどう考えていますか?

藤原:僕なんかは、「最近、似たような役が多い」なんて言われることもありますけど、そういう時期があってもいいかって冷静に捉えてしまいますし、イメージを持ってもらうこと自体も結構だと思う。とはいえ、本当は違う自分がいて、新しいことをやっていこうと強く思っているときもあります。

小澤:イメージが付くことはいいと思うんです。でも、その付いたイメージを常に壊していきたいとは思いますね。例えば硬派な役をずっとやっていたら、逆のベクトルに行ってみたいという気持ちは、やっぱりあるんです。いろんな役をやる方が、色眼鏡で見られないような気がしますし。

Q:本作に出演された理由にも、新たなことをやりたいというお気持ちが含まれていたのでしょうか?

小澤:それはあります。まあ、この組み合わせの化学反応を見てみたかったのが、一番の理由ですけど。

藤原:僕の場合も、ずっと前からお話を頂いていた作品ですし、このメンバーだからやりたかったという気持ちが強かったです。

■次はテレビ番組で猛吹雪のヒマラヤへ!?

Q:杉崎はセリフなどないテレビ番組の台本にがくぜんとしますが、お二人はバラエティー番組への出演をどう捉えているのでしょうか?

小澤:それに関しては、ユースケさんがすごいと思うんです。芝居もバラエティーも、どっちもできますから。とても繊細な部分を持っている方だからこそ、できるんじゃないですかね。自分はバラエティーに出たりすると、頑張るんだけど空回りしちゃったりするんですよね(苦笑)。それも先ほど言った、イメージが壊れればいいという気持ちにもつながるんですけど。

藤原:僕も映画の公開前にバラエティーとか出させていただきますけど、特別何かを意識することはないですね。いろいろ考えず、普通のテンションでいる感じです。

Q:では、実際に未確認生物を探すバラエティー番組の依頼があったら、出演されますか?

藤原:僕はやりますよ! 数年前にもツチノコを探す番組に出ていますから。

小澤:あー、竜也ならやりそう。僕はね、ユースケさんと竜也が出るなら出ます。そこはチームですからね(笑)。

藤原:じゃあ、ヒマラヤあたりにイエティとか探しに行きますか(笑)。

小澤:極寒の猛吹雪の中でね。やっぱり視聴者の皆さんは、探検隊が危機的な状況に置かれるのを期待されているでしょうから、ぜひとも藤原竜也が隊長になって、いろんなことをやってもらいたい(キッパリ)。

藤原:……大変な企画になりそう(苦笑)。

Q:その番組、ぜひ観てみたいです!

藤原:その前に、この映画を皆さんに観ていただきたい(笑)。本当に肩の力を抜いて観られる作品ですので、僕らと一緒にジャングルを旅しているような気分になって、面白おかしく帰っていただけたらいいなと思います。

小澤:しかも、ただのコメディー映画ではない! そこはちゃんとプロの役者がやっていますから。観た方々の心の冒険が、そこにはあるはずです。もう、笑いあり、驚きあり、最後はホロリと感動するところがある……かもしれないし……?

藤原:ないかもしれない(笑)。

終始穏やかな口調で、ほほ笑みを絶やさない藤原。身振り手振りを交えながら、ノリノリで話す小澤。二人の本当に楽しそうな空気感が、撮影時のチームワークの良さを如実に物語っていた。最高のエンターテインメントを届けるために、ジャングルで体を張る劇中の探検隊の姿は、本作のキャスト・スタッフとしっかり重なって見える。ドキュメンタリーとして観ると、感動もひとしおになる作品……かもしれない!?

映画『探検隊の栄光』は10月16日(金)より全国公開

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