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ここに来てストーリーが大きく変化!ダリルとキャロルの名コンビ復活

今週のウォーキング・デッド

 最終話となる第24話がもう目前の今回、第20話「ホワッツ・ビーン・ロスト」では、ストーリーが大きく変化。ここからクライマックスに向けて一気にドラマが加速する。(文・平沢薫)

※ご注意 この記事は「ウォーキング・デッド」シーズン11についてのネタバレが含まれる内容となります。視聴後にお読みいただくことをおすすめします。

今週のウォーキング・デッド~シーズン11第20話「ホワッツ・ビーン・ロスト」

 オープニングタイトル前のイントロは、これまでのダリル(ノーマン・リーダス)とキャロル(メリッサ・マクブライド)の名場面をフィーチャー。今回は、この名コンビが久々に復活。2人のタフさと、圧倒的な強さをたっぷり味合わせてくれる。

キャロル
コモンウェルスを去る準備をするキャロルに何かが迫る……。「ウォーキング・デッド」シーズン11第20話より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 前回のラストでロジータ(クリスチャン・セラトス)を拉致した男たちは、今回の冒頭でエゼキエル(カリー・ペイトン)やキャロルも襲い、彼らの正体は第10話「新たな脅威」でミルトン知事(ライラ・ロビンズ)を批判した青年と関係があるかもしれないという前回の推測は大ハズレで、ミルトン知事の部下だったことが判明。彼らから逃げたキャロルとダリル、牢に入れられているユージーン(ジョシュ・マクダーミット)、弁護士ユミコ(エレノア・マツウラ)以外は皆拉致されて、どこかへ連れ去られてしまう

 その仲間たちの行方を探すため、ダリルとキャロルの名コンビが久しぶりに復活! この2人が組めば敵なし。弓矢を持って次々に兵士を倒していく姿はカッコよく、そうそう、これが観たかったと痛感させてくれる。これからこの2人による仲間の救出が始まるとなれば、次回からドラマの雰囲気が変わり、アクションとサスペンスで見せるシーンが増えそうだ

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ホーンズビー
捕らえられた副知事ホーンズビーにはまだ計画があるのか?「ウォーキング・デッド」シーズン11第20話より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 そんな痛快アクションの中に、しっかりウォーカーの見せ場も作るのも、このシリーズの魅力。今回は、キャロルが副知事ホーンズビー(ジョシュ・ハミルトン)と一緒に通過する廃施設で、湿気と腐敗のために皮膚がふやけた状態のウォーカーが出現。キャロルとの格闘の際に、顔の皮膚がズルズルと落ちていくシーンのビジュアルは、かなり強烈。特殊メイクも兼任するグレッグ・ニコテロは、今回の監督は行っていないが、最終回が近くなってもこれまで通り、“ファンが今まで観たことのないウォーカー”を開発し続けてくれている。

 そして今回、感動させてくれるのは、弁護士ユミコの行動。ミルトン知事は、コモンウェルスにかつての秩序を取り戻すため、ユージーンが“公正な”裁判によって有罪になる場面を人々に見せたいと考える。そのため、ユージーンの仲間だったユミコに検事の役目をさせたい。そこで、ユージーンの仲間を誘拐して共同体から排除し、彼らを人質にしてユミコを脅迫すれば一石二鳥だと考えたのだろう。知事に脅迫されたユミコは、兄トミ(イアン・アンソニー・デイル)に話すが、彼には生き延びるためには知事に従うしかないと言われてしまう。

ユミコ
知事に仲間を人質として脅迫されたユミコは、兄トミに相談するが……。「ウォーキング・デッド」シーズン11第20話より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 しかし、ユミコが会いに行った牢の中のユージーンは、彼女にこう言う。

 「やれることは何かある。友人の揺るぎない信頼に応えること。お先真っ暗に思えても決して諦めないこと」

 この言葉があったからだろう、そして兵士の無線でダリルとキャロルが逃亡していることを知ったからだろう、ユミコは大きな決心をする。そして公衆の面前で、ユージーンの起訴を宣言するはずだった時に、ユージーンの弁護人になることを宣言するのだ。すると公衆の中に拍手する人々がいて、この街の今後にほのかな希望を感じさせてくれる。この宣言シーンには、感動せずにいられない。

キャロル
キャロルとダリルは仲間を救出することができるのか?「ウォーキング・デッド」シーズン11第20話より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 また、コモンウェルスの今後といえば、気がかりなのは、2人で逃亡している時にホーンズビーがキャロルに投げかけた問い。彼は、知事の失脚後は何をするのか、コモンウェルスを見捨てるのか? と問いかける。キャロルはホーンズビーの言葉にはだまされず、いかにも彼女らしい彼への最後の対応も痛快だが、それとは別に、この問いの答えはどうなのか。一匹狼的なキャロルやダリルは共同体の政治には興味がなさそうだが、彼らの仲間はコモンウェルスをどうするつもりなのだろう。これから始まる仲間の救出や、ユージーンの裁判も気になるが、コモンウェルスのこれからも気になる。

「ウォーキング・デッド」ファイナル・シーズン最終章はディズニープラスのスターで独占配信中

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