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『デッドプール&ウルヴァリン』大胆予想!二大ヒーローのMCU参戦、予告編から考えられる5つのこと

 マーベルの人気ヒーロー、デッドプールとウルヴァリンが大暴れする注目映画デッドプール&ウルヴァリン。すでに公開されている特報と予告編には、物語のヒントになりそうな情報&シーンが満載! それを踏まえて、本編の展開を大胆予想してみよう。(文・平沢薫)

予想1:デッドプールとウルヴァリン、出番は平等にある

 特報と予告編を見る限り、デッドプール(ライアン・レイノルズ)が、前作『デッドプール2』のポスト・クレジットシーンで歴史改変をしたため、ドラマシリーズ「ロキ」に登場したTVA(時間変異取締局)に連行され、彼らと何かしらの取引きをして世界を救う羽目になり、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)に協力を求める可能性が高そうだ。注目なのは、本作を手がけたショーン・レヴィ監督の発言。レヴィ監督は Screen Rant で「この映画はデッドプール映画の3作目だが『デッドプール3』じゃない。ものすごく『デッドプール&ウルヴァリン』なんだ」と語っているのだ。

 レヴィ監督は、『フリー・ガイ』(2020)や『アダム&アダム』(2022)でライアンと気が合い、このシリーズに初参加した。ヒューとは、ロボットSF映画『リアル・スティール』(2011)でも組んでいる。人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016~)の製作総指揮を務め、映画『ナイト ミュージアム』シリーズ(2006~2014)の監督でもある人物だ。映画はレヴィ監督の発言通り、デッドプールとウルヴァリンの双方を平等に描くものになるだろう。

 ウルヴァリンの比重が小さくない証拠に、すでに複数のウルヴァリンらしき人物が確認できる。特報には、コミックでおなじみの黄色いスーツのウルヴァリンと、コミック「Wolverine: Patch」(2022)そっくりの白いタキシードのウルヴァリンらしき後ろ姿が登場。先日公開されたばかりの予告編には、袖なしスーツのウルヴァリンが登場した。

 また、予告編にはウルヴァリンの物語を連想させるシーンがある。ウルヴァリンが何かに苦悩し、酒場を出禁になる嫌われ者で、何者かの墓らしき場所を訪ね、TVA(時間変異取締局)の捜査官パラドックス(マシュー・マクファディン)が「この男は世界を救えなかった」と発言している。このことから、ウルヴァリンが訪れたのはX-MENたちの墓で、彼がX-MENを滅ぼした原因になったのではないかと推測ができる。

 そこで、今回のウルヴァリンの物語は、彼が敵の幻術によってX-MENの仲間たちを殺してしまうコミック「Wolverine: Old Man Logan」(2008~2009)が下敷きではないかとの噂が浮上している。このコミックには、初代アントマンことハンク・ピムが巨大化したジャイアントマンの遺体も登場し、それが予告編の巨大なアントマンの頭部を連想させるので、この噂がさらに加熱している。本作は、デッドプールが世界を救う物語と同時に、ウルヴァリンの贖罪の物語を描くことになるのではないだろうか。

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予想2:『X-MEN』ユニバース、マルチバースでMCUに合流

 本作は、マーベルファンの間でずっと注目されてきた「X-MENユニバースはどのようにしてMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に合流するのか」という問題に答を出す作品になる。この問題は『マーベルズ』(2023)のポストクレジット・シーンに、別のユニバースのX-MENが登場するという形で予告されていたが、それを本格的に描くのが本作。そのキーとなるのが、MCUのマルチバース(この世界と並行して、さまざまな世界があるという設定)のようだ。

 予告編には、これまで旧20世紀フォックス製作の映画で描かれてきたX-MENのキャラクターたちが同じ俳優のまま登場するが、彼らが集うのが、マーベルのドラマシリーズ「ロキ」で描かれた虚無(ヴォイド)らしき世界。ここは、TVAに剪定された人物や物が廃棄される場所。予告編には、虚無(ヴォイド)の番人である暗雲のような形状の巨大クリーチャー・アライオスの姿も確認できる。

 最新の予告編では、特報ですでに登場していた『X-MEN2』(2003)などのパイロアーロン・スタンフォード)に加えて、『X-メン』(2000)のトードレイ・パーク)、『X-MEN2』(2003)のレディ・デスストライクケリー・フー)、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)のアザゼルジェイソン・フレミング)らしき人物の姿が見える。彼らも同じく、別の時間軸から剪定されたという設定なのではないだろうか。

 ちなみに、旧フォックス映画のマーベルキャラクターは、他にも登場する可能性大。まず、『デアデビル』(2003)とそのスピンオフ『エレクトラ』(2005)で活躍したエレクトラは、当時と同じくジェニファー・ガーナーが再演する形で登場すると Hollywood Reporter などが報じている。また、『X-メン』(2000)から『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)でサイクロプスを演じ、『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)にも出演したジェームズ・マースデンが、ポッドキャスト番組 The Discourse で「パインウッドスタジオで『ソニック・ザ・ムービー』シリーズ第3作を撮影していたときに、近くで『デッドプール』を撮影していて、あ……これはパンドラの箱だった」と意味深な発言をしたことから、サイクロプスも登場するのではないかとの噂もある。

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予想3:悪役は邪悪なプロフェッサーX=カサンドラ・ノヴァ

 特報では、後頭部がチラッと見えただけだった新キャラクターのカサンドラ・ノヴァが、予告編では全身までしっかり映っている。同キャラクターは、ドラマ「ザ・クラウン」のダイアナ妃役で注目のエマ・コリンが演じている。巨大化したアントマンの切断された頭部から登場する、というだけですでに凶悪さ全開なカサンドラ・ノヴァは、X-MENの創始者であるプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの邪悪版。彼の母の体内で彼のDNAをコピーして実体化した存在で、彼と同等の強力なパワーを持つテレパスで人の心を読み取り、意思や記憶を操作するという恐るべき力を持っている。予告編では、彼女が虚無(ヴォイド)にいるX-MENたちを支配しているようだが、いったい何をしようとしているのだろうか。この凶悪なテレパスが、本作のヴィランに違いない。

予想4:『アベンジャーズ』参戦への布石

 気になるのは、予告編の最後に登場する光の輪のようなポータル。これはドクター・ストレンジやウォンが魔術で出現させる、いわば別世界への扉で、これを通れば別の時空や世界に移動することができる。予告編では、ポータルが虚無(ヴォイド)に出現し、そこにデッドプールとウルヴァリンが飛び込むが、誰がこのポータルを出現させたのかは不明だ。また、2人がこのポータルを通って、どの時空、どの世界に行くのかも定かではない。しかし、このポータルはこれまでのMCUの世界のどこかにつながっているのかもしれない。そして、それがヒーローが大集合する2027年公開予定の『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)/Avengers: Secret Wars』に、デッドプールとウルヴァリンが参加するための布石となるのではないか。ポータルの出現はそんな期待を抱かせる。

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予想5:これらの予想がすべて裏切られる

 特報と予告編からさまざまな予想をしてしまうが、デッドプールはそんなに甘くない。シリーズの監督は毎回変わるが、脚本家は前2作と同じくレット・リースポール・ワーニックのコンビであり、映像のノリも前2作とそっくり。となると、特報も予告編も、あえて本題から目をそらせるための情報で構成されている可能性もある。思えば公開までまだ2か月以上もある時点で、あっさりと本筋を見せるはずがない。次の予告編では何を見せてくれるのか、まだまだ油断できないのが『デッドプール&ウルヴァリン』なのだ。

『デッドプール&ウルヴァリン』は7月26日日米同時公開

(c) MARVEL 2024

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