[シネマトゥデイ映画ニュース] 第60回カンヌ国際映画祭で米のマイケル・ムーア監督の最新作『シッコ』(日本公開は8月)が19日、特別招待上映された。
医療問題をテーマにした本作品ではクライマックスに、米同時多発テロで、大量の粉塵を吸引した影響で呼吸器系統などに問題を抱えた消防隊員10人を連れて、米国よりも医療設備の整ったキューバへ渡航している。その際、ムーア監督の渡航目的の記載に問題があったとして、先ごろ、米国財務省の外国資産管理局(OFCA)が調査に乗り出していることが明らかになったばかり。
記者会見を行ったムーア監督はこの一件に触れ、「10日前に通告書を受け取って、20日以内に渡航目的や引率者などについての詳細を財務省に報告しなければならないんだ。その中には、もし、これが違法で撮影したものだと認められたらフィルムを没収すると書いてあった。その対策に供え、すでにフィルムのコピーを取ってある。場合によっては、6月29日の全米公開を遅らせなければならないばかりか罰金刑か禁固刑になるかも」と説明した。
事態は結構、深刻のようだが、ムーア監督は「財務省は僕が昨年10月にキューバへ行くことを知っていたのに、カンヌ映画祭直前にこうして手紙をよこしてくるのか、僕には理解出来ないね」とあくまで挑戦的。
本作品の製作に関しても、「9・11のヒーローがが深刻な健康問題を抱え、多額の医療費を支払っているばかりか、仕事を辞めなければならない状態に陥っている人もいる一方で、テロリスト容疑がかけられていいるアルカイダのメンバーが、最新の医療設備の整ったキューバのグァンタナモ基地で手堅い看護を、しかも無料で受けていることに疑問を感じてたんだ。せめてアルカイダの犯人たちと、同じ治療待遇を受けさせたいと思ったんだ」と熱弁を奮った。
また一部で、ムーア監督がダイエットしたことが話題になっているが、これも、本作品の製作がきっかけだったことを告白。「健康問題を扱った映画を作っておいて、自分が何もしないのもどうかと思ったんだ。そこで毎日30分ほど歩いて、フルーツや野菜中心の食事にしたら、2か月で25ポンド(約12〜13kg)痩せたんだ」とゴキゲン。「見た目はあまり変わらないが……」という記者達の心の声が聞こえたのか、「これでも、僕の地元中西部では、“スキニー・ピープル”さ」と豪快に笑っていた。
『シッコ』オフィシャルサイト
http://sicko.gyao.jp/
第60回カンヌ国際映画祭作品リスト
http://cinematoday.jp/page/A0001392
第60回カンヌ国際映画祭速報
http://cinematoday.jp/topic/cannes_60
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