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今世紀最大の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督に新たな代表作!(1/2)

今世紀最大の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督に新たな代表作!
イタリアの巨匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督

 『ニュー・シネマ・パラダイス』の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が『マレーナ』以来6年ぶりとなる待望の新作『題名のない子守唄』のプロモーションで来日し、インタビューに応じてくれた。監督の来日は90年の『みんな元気』以来17年ぶりだ。

 この映画を作る最初のヒントとなったのは19年前に南イタリアで掲載されていた新聞記事だったそうだ。「ある夫婦が子どもを注文に応じて犯罪マーケットに売るという事件があったんだ。そういうことをする女性はどんな女性で、“その女性が自分の産んだ子どもを取り戻そうとしたら、一体どんな行動をとるのか”をずっと考えていてね。しかし、犯罪そのものがテーマではないんだ。これは1人の強い女性の母性愛の物語なんだよ」と熱く語ったトルナトーレ監督。

 主人公の女性イレーナの不可解な行動の謎は、最後にすべて明らかになる。しかし、この映画の素晴らしいところは物語がそれで終わりではないことだ。トルナトーレ監督が最も伝えたかったこと、それは感動の結末まで観ないとわからないようになっている。そこでやっと観客はイレーナの愛の強さ、愛の深さによって起こった“ある奇跡”を目の当たりにする。そのとき観客は涙を流さずにはいられないはずだ。

 「もし他人へ向ける愛情が本物であれば、それが本来自分とはまったく関係のない人に向けられたものや、間違った向け方をされたものであっても、結局はポジティブな影響を生むのではないかと思うんだ」とその意味を語る監督。「イタリアでは伝統的な家族の価値観が非常に強いので、こういったテーマはちょっと観客を不安にさせるかもしれない。しかしその中であえてこういう愛情の形について語ることも、意味があるのではないかと思ったんだ」と新しい愛の形を表現したことを強調した。このコメントはぜひ、映画を観終わった後で、もう一度読んでほしい。すると、なるほどそういうことだったのか、と監督の言った意味がきっとわかるはずだ。

 そして、もう1つトルナトーレ監督の映画では、いつも子役がとても生き生きとして魅力的なことにも触れておきたい。この映画でテアを演じる愛らしい少女クララ・ドッセーナの演技は本国イタリアでも絶賛された。「60人くらいオーディションして彼女に即決したんだ。『ニュー・シネマ・パラダイス』で1800人オーディションしたのに比べれば今回はすぐ出会えて本当にラッキーだった。かわいいし、感じがいいし、すごく頭がいい子だ。映画では手を縛られて床に倒されるシーンがあるんだが、彼女はむしろ楽しんでやっていたよ」と撮影時のエピソードを教えてくれた。


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