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アル中を経験して学んだのは友との語らいの大切さ【第20回東京国際映画祭】

アル中を経験して学んだのは友との語らいの大切さ
映画祭を満喫しているマイク・バインダー監督。

 911後のニューヨークを舞台に、男同士の友情を感動的に描いた『再会の街で』が、第20回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されている。今回初来日したマイク・バインダー監督に話を聞いた。

 この作品のテーマについて、バインダー監督は「友情が持っている癒しの効果」と語る。かつて俳優時代にアルコール中毒だったバインダー監督を救ったのも、同じ苦しみを持つ人たちとコミュニケーションを取ることだったのだ。「語り合うことがいかに大切か、身をもって体験しているからね。男同士の友情でもコミュニケーションは大切だよ」という言葉が示す通り、主人公2人の交流は、ときにぶつかり合いながらも、真正面から向き合うことで、確かに心の傷を癒やしている。

 主演を務めるアダムのシリアスな演技も見どころだ。コメディー俳優というイメージが強い彼だが「不安はなかった。『パンチドランク・ラブ』『スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと』といった作品での演技も素晴らしかったんだ。アダムは撮影の数か月前から、セラピストや911の遺族に会って、徹底的なリサーチをしてくれたんだ」とバインダー監督は、主演スターのひたむきな役作りについて語ってくれた。

 『再会の街で』は911ですべてを失った歯科医(アダム・サンドラー)と彼の旧友(ドン・チードル)の友情を軸に、人間はいかに喪失感を乗り越えられるかを問いかける感動的なヒューマンドラマだ。バインダー監督自身、“あの日”は何とニューヨークに滞在していた。「あれから6年たったけど、今もニューヨークは傷ついた街という印象だね。どこか空虚なんだ。ただ、人々の認識は少しずつ変化している。911は世界中で起こっている悲劇の1つなんだと考える人が増えていると思う」とバインダー監督。

 最後に東京国際映画祭の印象について聞いてみると「とっても光栄だよ。それにこれほど盛大な映画祭だとはね、正直驚いているんだ。普通の映画祭は、オープニング上映があって、チキン料理が出るくらいなんだ(笑)。レッドカーペットも歩けたし、楽しいことばかりだよ。それに、東京国際映画祭は、アメリカでもかなり注目されているんだ」と存分にエンジョイしている様子だった。

第20回東京国際映画祭は、六本木ヒルズと渋谷Bunkamuraをメーン会場に20日から28日まで開催される。

東京国際映画祭オフィシャルサイト <http://www.tiff-jp.net/>

『再会の街で』は2008年お正月、恵比寿ガーデンシネマほかにて公開
オフィシャルサイト <http://www.sonypictures.jp/movies/reignoverme/>


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