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ウォン・カーウァイ監督、今後アメリカを活動の拠点にはしない…(1/2)

ウォン・カーウァイ監督、今後アメリカを活動の拠点にはしない…
ウォン・カーウァイ監督 - 写真:Nobuhiro Hosoki

 独創的な視点と斬新的な手法で、近年のアジア映画を引っ張ってきたウォン・カーウァイ監督が、初めて製作した全編英語作品『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を宣伝するために、ニューヨークを訪れ記者会見で、撮影模様とノラ・ジョーンズとのコラボレーションについて語った。

-ノラ・ジョーンズとは音楽についてどのような話し合いがあったのでしょうか?

(ウォン・カーウァイ)最初に、アメリカ横断を繰り返して、それぞれどこの地に、どのチャプター(物語の一章)を当てはめていこうか考えなければならなかった。わたしはそれを決断する旅の前に「次の2週間は、車で旅を続けなければならないため、音楽が必要だ」と感じ、この分野のエキスパートであるノラに作詞、作曲、それだけでなく曲の推薦をしてもらったんだ。彼女は素晴らしい曲を推薦してくれた。(ちなみに、このときノラは、オーティス・レディング、キャット・パワー、カサンドラ・ウィルソンの曲を推薦している)

-なぜこのロケーション(ニューヨーク、メンフィス、ラスベガス)を選択したのでしょうか?

(ウォン・カーウァイ)まずニューヨークは、わたしにとってアメリカ国内で一番馴染みのある都市なんだ。オリジナルのアイデアでは、すべてのストーリーがニューヨークのダイナーで起こる展開だったんだ。だが、全編をニューヨークで撮るのは、かなりの予算が掛かるとして、話の展開をエリザベス(ノラ・ジョーンズ)が旅行することに変えたんだ。アイデアとしては、その旅行を(コンサート)ツアーのような形にして、ノラにとってもやりやすくしたかった。

-脚本はあなたが始めに中国語で書かれて、それを訳されたのですか? それから、ローレンス・ブロックとの脚本構成の過程を説明していただけますか?

(ウォン・カーウァイ)この脚本のアイデアは、数年前に私が撮った短編から生まれたものなのだが、あらゆる内容が違ってしまうため、単純に訳すことができなかった。そこで、知人であり仕事ぶりを良く知っているラリー(ローレンス・ブロック)に頼んだんだ。ただ、われわれの仕事の仕方は、普段監督と脚本家がやるような一般的な形の議論ではなかった。まず最初に、私がアイデアをラリーに説明して、それから10日後に、彼とソーホーにあるコーヒー・ショップで待ち合わせをして、その時に彼から封筒(脚本)を渡されるんだ。わたしは、それをホテルに持って帰ってコメントを書いて、2、3日後にまたコーヒー・ショップで再会するという、まるでスパイ・ゲームみたいなやり方だった。コーヒー・ショップでは、決して長い会話をしなかったし、単に封筒を交換していただけだよ(笑)。


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