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映画『ミルク』、これほど評価されるとは思わなかった【第59回ベルリン国際映画祭】

映画『ミルク』、これほど評価されるとは思わなかった
記者会見に臨むガス・ヴァン・サント監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 2月10日(現地時間)、ベルリン国際映画祭のパノラマ部門での映画『ミルク』上映にともない、ガス・ヴァン・サント監督、脚本のダスティン・ランス・ブラック、そしてプロディーサーのダン・ジンクス、ブルース・コーエンが会見した。

 本作はアメリカ初の同性愛者で市議になったハーヴェイ・ミルクの実話を基にした映画。ミルクを演じたショーン・ペンの主演男優賞はじめ8つの部門で第81回アカデミー賞候補となっている話題作だ。ブルースは「ゲイの政治家の話なんて、必ずしもみんなが喜んで観に行くようなものではない。これほど評価されるとは思わなかった。うれしいよ。政治的にもアメリカにとっていいことだと考える」と言い、「希望を合言葉にしたミルクは、ちょうど今のオバマみたいだったんだ」と政治家としてのミルクを例えた。ダスティンは、「人間として描くよう心がけた。ミルクを暗殺するダン・ホワイトでさえ悪役としては描いていない。」とたくさんの資料から人間像を浮かび上がらせたことを明かした。ベルリンにもハーヴェイ・ミルク協会を設立するのはどうかという記者からの提案に、サント監督が「それは、どうだろう」と笑うと、ブルースは「今日の上映にはベルリン市長も来るから、話してみようか」とコメントし、場内を沸かせた。

 今回の映画祭では、1985年の同映画祭で上映されたロバート・エプスタイン監督の映画『ハーヴェイ・ミルク』もパノラマ部門で上映されている。1985年はサント監督がデビュー作を同映画祭で発表した年だ。ミルクの両作品上映はパノラマ部門30周年を記念してのものとなっている。アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞も受賞した優れた『ハーヴェイ・ミルク』を観ると、『ミルク』の感動的なシーンが実際にその通りだったことや、本物のミルクやダンのことを知ることができて面白い。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

映画『ミルク』は2009年GWシネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、新宿バルト9ほかにて全国公開


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