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『プリティ・ウーマン』でブレイクしたジュリア・ロバーツの現在

ジュリアといえば、ビッグスマイル!
ジュリアといえば、ビッグスマイル! - Axelle / Bauer-Griffin / FilmMagic / Getty Images

 1990年の大ヒット作『プリティ・ウーマン』が3月3日の金曜ロードショーで放送される。ヒロインを演じたジュリア・ロバーツは本作でブレイクし、ロマコメの女王と呼ばれた。55才になった現在はどうしているのか? ジュリアの最近の仕事と家庭生活に迫る。

【画像】無敵スマイル!ジュリア・ロバーツの今昔

 ジュリアといえば、去年の11月に日本公開された映画『チケット・トゥ・パラダイス』(2022)で、公私ともに仲がいいジョージ・クルーニーと元夫婦役にふんし、『プリティ・ウーマン』の頃と変わらないまぶしい笑顔を披露したばかり。実は彼女は、この映画には製作総指揮の一人として参加。最近のジュリアは、プロデューサー業に力を入れている。

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 最初のプロデュース参加作品は、1998年にスーザン・サランドンと共演した群像劇『グッドナイト・ムーン』だったが、その後2011年までに参加した6作品は、すべて自分の出演作ではない日本未公開作ばかりで、少女が主人公のファミリー向けテレビドラマや、ドキュメンタリーテレビ映画などだった。

 しかし、テレビドラマ「ホームカミング」以降は積極的に自分の出演作をプロデュース。近年では2つのテレビシリーズの主演と製作総指揮を兼任している。その2作、彼女が帰還兵士治療支援センターの元ケースワーカー役で主演したテレビシリーズ「ホームカミング」(2018-2020)、1972年にニクソン大統領を辞任に追い込むことになったウォーターゲート事件を描き、ショーン・ペンが当時の司法長官ジョン・ミッシェルを演じ、ジュリアがその妻を演じたテレビシリーズ「ガスリット 陰謀と真実」(2022)は、どちらも社会問題を扱ったシリアスな作品で好評を得た。

 仕事も好調なジュリアは、家庭生活も順調。若い頃には1991年にキーファー・サザーランドとの結婚式直前の破局や、ジェイソン・パトリックとの交際などがあり、1993年には10歳年上のカントリー歌手ライル・ラヴェットと結婚して周囲を驚かせたが、1995年に離婚。1999年から交際したベンジャミン・ブラッドとは、ジュリアがアカデミー賞主演女優賞を受賞後の2001年に破局。プライベートがあわただしかったジュリアだが、ブラッド・ピットと共演した『ザ・メキシカン』(2001)の撮影現場で出会った撮影カメラマンのダニエル・モダーと2002年に結婚してからは、幸せいっぱい。最近は、結婚記念日のたびに、Instagramにモダーと一緒のショットをアップして、結婚記念日を祝っている。去年も20周年を記念して2人がキスしている写真をアップした。

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夫ダニエルと(2020年撮影)。 Rob Latour / Variety / Penske Media via Getty Images

 そして、2人の間の3人の子供たち、2004年生まれの18歳の男女双生児フィンとヘイゼル、2007年生まれの15歳の次男ヘンリーは、すくすくと成長中。ヘイゼルは2021年のカンヌ国際映画祭で父親と一緒にレッドカーペット・デビューを果たし、母親似の美しい笑顔を見せた。父親は子供たちがかわいくてたまらないらしく、ときどき自身のInstagramに子供たちの画像をアップしている。
 
 公私ともに順調なジュリアは、昨年10月のニュース番組「CBS サンデー・モーニング」のインタビューで、近況について「まさに夢が叶ったよう」と発言。「夢が叶ったのは、俳優になったことだけじゃなくて、夫や子供たちと一緒にこの暮らしを作り上げたこと。一日の終わりに家に帰ってくると、意気揚々とした気持ちになる」と語っている。

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 ジュリアは、すでに撮影を終えた新作映画でも、出演だけでなくプロデュースにも参加。その映画は、彼女が製作総指揮を手がけた2つのテレビシリーズの製作総指揮に参加した、テレビドラマ「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」(2015-2019)のクリエイター、サム・エスメイル監督の映画『リーヴ・ザ・ワールド・ビハインド(原題) / Leave the World Behind』。共演は、イーサン・ホークマハーシャラ・アリケヴィン・ベーコンという豪華な顔ぶれ。原作は、作家ルマーン・アラムの「終わらない週末」。ニューヨーク郊外の別荘で休暇を過ごす一家が、大規模な停電によりインターネットもテレビも見られなくなり、混乱に陥るというストーリー。

 また、タイトルは未定だが、ジュリアがジェニファー・アニストンと共演し、『パーム・スプリングス』(2020)のマックス・バーバコウが監督・脚本を務めるコメディーテレビシリーズの企画も進行中で、ジュリアはプロデューサーとしても参加する。さらに、「息子を奪ったあなたへ」の作家クリス・クリーヴの小説「リトル・ビー(原題) / Little Bee」の映画化作品に主演することが決定しており、ジュリアは製作総指揮も担当する。人気と実力を兼ね備えた大物女優となったジュリアは、輝ける60代に向けて今後も意欲的に活動を続けていく予定だ。(文・平沢薫)

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