[シネマトゥデイ映画ニュース] キャメロン・ディアスが、白血病の娘を持つ母親サラを演じる感動映画『私の中のあなた』で、難役を演じた感想や、本作に対する思いを語った。
役づくりのため病気の子どもを持つ多くの母親たちといろいろな話をしたキャメロンは、「サラには、まったく気をゆるめられる時がないの。娘の病気が少し休止していても、いつまた高熱を発したり、鼻血を出したりするかわからないからよ。彼女は闘士だと思うわ。毎日必死で前進しているのよ」と明かした。
そんな孤独な闘いを続ける母親たちに、キャメロンが持った印象は、「彼女たち全員に共通していたのは、子どもを救うためにやらないことは何もない、ということだったわ。でも、あまりに病気の子どものことに気持ちを集中しているから、そのほかの家族のことは後回しになってしまうものなのね」と語り、そういったリアリティをきちんと描いているところが本作のユニークなところだとも教えてくれた。
さらにキャメロンは、「普通、こういう不治の病を患う子どもを描いた作品では、その子が本当に何を考えているのかわからないものなの。でもこの作品では、その子がどんな経験をしているのか、そして家族それぞれがどういう思いでいるのか、心の中がちゃんと語られているの。そこが本当に素晴らしいと思うわ」と本作の見どころもさらりと紹介した。
病気の娘ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァも、その妹アナ役のアビゲイル・ブレスリンも驚くほどの名演技を見せてくれるのだが、キャメロンと彼女たちとのやりとりはとても自然でまったく違和感を感じさせない。「彼女たちとは、お互い尊敬し合える関係を築いてプロの役者同士として仕事をしたの。とても多くのことを学ばせてもらったわ」と語り、撮影中に自分のトレーラーの中でメキシコ料理を作って彼女たちにごちそうしたりしたそうだ。
人間の死を見つめる本作の撮影中、キャメロンの実父が急逝した。二週間の休みをもらった後、撮影に戻ったそうだ。「人間は誰もが死ぬの。サラは、決して避けることができないことを相手に闘い続けているのよ。強い意志さえ持てばどんなことでも変えられると思っている。でもそうじゃないの。それは人間にとっての教訓だと思う。変えられない真実というものがあるのよ」と語るように、父親の死に直面しながら演じたこのサラは、キャメロンにとっては、忘れられない役になったようだ。
「この役をやるために、わたしは人間としてもっと成長する必要があったの。ニック(・カサベテス監督)がわたしにはこの役ができる、と信頼してくれてとてもうれしかったわ」と監督に対する感謝の意を表し、今後もいろいろなジャンルの作品に挑戦していきたいと意気込みを語ってくれた。キャメロンはこの後、『ドニー・ダーコ』のリチャード・ケリー監督のスリラー『ザ・ボックス』(原題)や、トム・クルーズと撮影中のアクション・コメディ『ウィチタ』(原題)、そして『グリーン・ホーネット』(原題)など次々と話題作に出演する。ますますの活躍を楽しみにしたい。(取材・文:吉川優子 / Yuko Yoshikawa)
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