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死に損ないの赤穂浪士?役所広司と佐藤浩市、重要文化財の金丸座にて『最後の忠臣蔵』意気込み語る

死に損ないの赤穂浪士?役所広司と佐藤浩市、重要文化財の金丸座にて『最後の忠臣蔵』意気込み語る
四国・香川の金刀比羅宮の門前町にある重要文化財「金丸座」にて桜庭ななみ、役所広司、佐藤浩市

 忠臣蔵として世に知られる赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で、密かに生き残った2人の男の知られざる物語を描いた池宮彰一郎原作の「最後の忠臣蔵」が映画化され、29日、四国・香川の金刀比羅宮の門前町にある重要文化財「金丸座」にて、江戸時代の竹本座を再現した大掛かりな撮影が行われた。

 「金丸座」は、現存する江戸時代のスタイルで歌舞伎を楽しめる唯一の劇場で日本最古の芝居小屋。本作は、赤穂浪士による吉良邸討ち入り事件で世に知られる忠臣蔵の二人の生き残り瀬尾孫左衛門(役所広司)と寺坂吉右衛門(佐藤浩市)の16年後の話で、この日撮影したシーンは、大石内蔵助の命により討ち入り前夜に逃げ、人目をしのんで大石内蔵助の忘れ形見である可音を育てている瀬尾孫左衛門と、討ち入りの真相を後世に伝えるため同じく大石内蔵助の命により討ち入り直後に逃亡した寺坂吉右衛門が16年の時を経て同じ竹本座ですれ違うというシーンだ。

 香川県地元のエキストラのも協力あり、当時の数少ない娯楽の一つである人形浄瑠璃「曽根崎心中」の芝居を観劇に竹本座に来た主人公の瀬尾孫左衛門と可音(桜庭ななみ)と、また時を同じく竹本座に来ている、寺坂吉右衛門(佐藤浩市)、茶屋四郎次郎(笈田ヨシ)、その息子の茶屋修一郎(山本耕史)、進藤長保(伊武雅刀)とそれを取り巻く場内の熱気あるシーンを撮影した。

 監督の杉田成道は、今回の撮影に臨むにあたって、「スケールの大きい作品にドキドキしています。人間の慈しみ、人と人が関わり合うことでにじみ出る情感を描こうと思います。古い建物の中に流れている普遍的なものを感じます。それがこの映画で描きたい普遍性と同じなのです」古き面影を残す建物と映画の調和について語った。

 また、主人公瀬尾孫左衛門を演じる役所は、「忠臣蔵のその後を描いているので、見たことのない新鮮な作品になるのではないかと思います」と今までにない忠臣蔵であることを語った。

 寺坂吉右衛門演じる佐藤も「死に損ない、と同時に生き損ないの男たちの話で、そこから何か見えてくるものがあるのではないかと思います」といままでの赤穂浪士の英雄像からは語られることのなかった物語であることに期待を込めているようだった。

この後、金丸座での撮影は2日間で、その後また京都に戻っての撮影になり、クランクアップは今年12月末。

映画『最後の忠臣蔵』は2011年正月第二弾全国公開


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