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薬師丸ひろ子 、感極まって涙!20年ぶりの歌手復帰コンサート「セーラー服と機関銃」など熱唱

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熱唱する薬師丸ひろ子
熱唱する薬師丸ひろ子

 7日、千代田区紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂で、映画『今度は愛妻家』公開記念コンサート「薬師丸ひろ子 SONGS2010」が行われ、女優の薬師丸ひろ子が歌手として登場。20年ぶりに往年のヒット曲を熱唱し、角川映画世代のファンを喜ばせた。

映画『今度は愛妻家』写真ギャラリー

 薬師丸にとっては20年ぶりの歌手復帰となる本コンサート。昨年12月に発売された本公演と大阪公演のチケット合わせて2,000枚がわずか3分で完売したというプラチナチケットとなった。「8940(やくしまる)円」という入場料も話題となり、この日の会場には往年の角川映画世代と思われる人たちを中心に1,150名が来場。会場内が熱気に包まれる中、6人編成のバンドを従えて登場した薬師丸の透明感あふれる美しい歌声は健在。次々と披露されるヒット曲に、熱心に耳を傾ける観客だった。

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 コンサートの合間には、映画『今度は愛妻家』でダブル主演を果たした俳優の豊川悦司行定勲監督を交えてのトークショーを実施。客席でコンサートを見ていた豊川は「薬師丸世代の一人なので、一曲ごとに青春時代にオーバーラップしてきました。曲を聴いた後に薬師丸さんの横に座ると緊張するなぁ」と大興奮。さらにステージ横に設置されたスクリーンには薬師丸主演の映画が次々と映し出されていたことに触れて、「先ほど、松田優作さんと共演した映画『探偵物語』のキスシーンを観て、そういえば今回(の映画『今度は愛妻家』で)はキスシーンがなかったなぁ。残念だなぁ」と話すなど、終始、薬師丸にメロメロな豊川だった。

 やがてコンサートも最後を迎えると、熱くなった客席からの拍手と大歓声に、「皆さんの拍手に応える言葉が見あたりません」と感無量な様子の薬師丸。そして目からあふれてくる涙。映画『セーラー服と機関銃』の故・相米慎二監督、俳優の高倉健をはじめとしたスタッフ、キャスト、そしてファンに対して感謝の言葉を述べ、「幸運な人生だなと思います」とかみしめる薬師丸に向かって、会場内からは惜しみのない拍手がわき起こっていた。

 本作は、中谷まゆみの舞台劇をベースに、ヒットメーカーの行定勲監督が描く涙と笑いのラブ・ファンタジー。女性に甘いくせに妻への愛情表現が下手な、元売れっ子カメラマンの俊介(豊川)と、そんな夫を明るく元気に支える妻のさくら(薬師丸)が二人で過ごす日々を描く。笑いとペーソスに満ちた前半部分から、意外な展開に思わず涙してしまう大人のための感動作だ。

映画『今度は愛妻家』は1月16日より全国公開

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