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アカデミー賞外国語映画賞候補ジャック・オーディアール監督が今の心境語る【第82回アカデミー賞】

アカデミー賞外国語映画賞候補ジャック・オーディアール監督が今の心境語る
ターハル・ラヒムとジャック・オーディアール監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、英国アカデミー賞で外国語映画賞にも輝き、第82回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされている『アン・プロフェット』(原題)についてジャック・オーディアール監督と主演のターハル・ラヒムに話を聞いた。服役中の青年マリック(タハール)が、刑務所で出会ったコルシカ人マフィアグループに加わり、トップに上りつめていく姿を描く。

 「マリックは、自分を防御することしかできないストリートで育った青年。刑務所に入ると、彼は敵対した環境下でも、徐々に順応し始めていくんだ。そして自分の知性を知ることにもなる」と説明するタハール。

 この「プロフェット(預言者)」というタイトルについてオーディアール監督は「あまり気に入ったタイトルじゃないんだ。このタイトルにしたことで、観客から『預言者はどこに出てくるんだ?』『神のお告げのシーンは?』とか聞かれて困る。実は、マリックが新しいタイプのギャングスターになるという皮肉の意味を込めたタイトルなんだよ」とのこと。

 アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたことについて「ここ何週間はさまざまな映画賞の授賞式のため、飛行機に乗ってホテルでいい服に着替えてから、会場に向かう毎日さ。だが結局はミヒャエル・ハネケ監督の映画『白いリボン』に拍手が贈られる。そして僕はヤケ酒してから帰ることになる。毎回同じ作業を繰り返しているから、アカデミー賞では逆にハネケ監督から拍手を受けたいね(笑)!」とオーディアール監督。恐らくアカデミー賞では、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した『白いリボン』と争うことが予想されている。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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