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裏社会のボスを叔父に持ち、法律を学んで監督に!実体験に基づいた犯罪小説で映画界に!-エジンバラ国際映画祭

裏社会のボスを叔父に持ち、法律を学んで監督に!実体験に基づいた犯罪小説で映画界に!-エジンバラ国際映画祭
写真はサロン監督(左)とホーリー(右) - Photo Yukari Yamaguchi

 第64回エジンバラ国際映画祭で初監督作『ア・スパンキング・イン・パラダイス』(原題)のワールドプレミアが開催されたウェイン・サロン監督に話を聞いた。自身の裏社会との関わりを基に描かれた本作は、クールなブラックコメディとなっている。

 サロン監督は、法と犯罪学を学んだ後、軍に入隊し、それから映画の世界に入ったという変わった経歴の持ち主。「経済状況も悪くなってたし、学校を終わって、すぐ入隊したんだ」「前線ではなく民間での業務だったけど、中東やアフリカ、あちこちに行った。いい経験をしたよ」と振り返る。変わった経歴ということでは、サロン監督以上だったのが今は亡き監督の叔父。売春、銃やドラッグの売買などで悪名高い人物だった。その叔父をモデルにして書いた犯罪小説が、サロン監督が映画界に入るきっかけとなった。最初の小説が脚本として売れ、次の小説はハリウッドに売れた。3作目となる本作で自身がメガホンを取ることを決意する。「この作品は、何をやりたいかはっきりしていた。人にやらせるより、自分で作ったほうがいい。経験がないとは言え、本と役者がしっかりしていれば、いけると思った」と言うサロン監督のお眼鏡にかなったのが、アンドリュー・ホーリーだった。

 まだ学生のころに「ザ・ヒストリー・ボーイズ」の役を得て、ウェストエンドの舞台に立ったホーリーは、別のインディペンデント映画の主演に続いての本作と、順調な滑り出しをきった新人俳優だ。休暇に叔父の下で売春宿経営を手伝う青年を演じている。若き日のサロン監督自身と叔父の関係を思わせる役だ。「幸運にも信頼できるプロデューサーが見つかった。自分の作りたいものが作れたよ」とサロン監督が言う本作は、ダークな世界を描きつつ、可笑しみのあるキャラクター達が軽さを加えている。中でも、運転手のトムというキャラクターは笑わせてくれる。「彼はメソッドアクターだ。ケン・ローチ監督作品などにも出てるロバート・ハリソンという俳優だよ。トムには実在のモデルが居て、かなりイカレた奴なんだけど、ロバートに紹介した数日後には、ロバートは全く変わって撮影にやってきた。完全にトムになってた」と称えた。

舞台にエジンバラを選んだ理由についてサロン監督は「エジンバラは美しい街だ。それにイギリスで、許可なしに撮影できる唯一の都市でもあるんだよ。道を遮断するようなことがなければ、無許可で撮れる。低予算で早く仕上げたい映画制作者には、ありがたい」と話す。エジンバラが舞台となっているイギリス映画が多い理由は、実はそれ?(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)


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