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さようなら、日本のおばあちゃん!トトロにも出演していた北林谷栄さんのやさしい笑顔に参加者も静かにお別れ

さようなら、日本のおばあちゃん!トトロにも出演していた北林谷栄さんのやさしい笑顔に参加者も静かにお別れ
北林谷栄さんのご冥福をお祈りいたします。

 11日、新宿の紀伊國屋サザンシアターで、今年4月27日、肺炎のため98歳で死去した女優の北林谷栄さんのお別れの会が行われ、故人を偲んで多くの人たちが来場した。

 北林さんといえば、成瀬巳喜男、黒澤明、今井正、今村昌平、小林正樹など、日本映画を代表する監督の映画に出演してきた名女優。特におばあちゃん役を得意としており、1988年に公開した映画『となりのトトロ』のカンタのばあちゃん役の声優としても有名だ。お別れの会の会場となった紀伊國屋サザンシアターは、北林さんのライフワークとして、448公演を行った舞台「泰山木の木の下で」2003年の再演が行われるなど、北林が創立した劇団民藝にとっても名残の深い劇場。壇上に掲げられた遺影は北林さんが特に気に入っていたという写真で、「何かがあったらこの写真でね」と常々話していたものだそうだ。

 そしてステージ上には、芝居で着ていた衣装などが置かれ、その周りには北林さんが大好きだったという花が飾られていた。スタッフによると、北林さんが生前に、劇団民藝の美術装置担当スタッフにお別れ会のステージスケッチ案を渡していたことがあったそうで、この日のステージは北林さんの遺志が反映されたものなのだそうだ。

 会場には大滝秀治、奈良岡朋子など劇団民藝のメンバーが多数来場。北林の後輩にあたる大滝は「劇団民藝も今年で創立60周年を迎えました。この60周年のこの年に、北林さんが亡くなりました。北林さんは劇団にとってかけがえのない大事な人でした。これから残ったわたしたちは劇団をしっかり続けていきたいと思います」と呼びかけた。北林さんの息子で画家の河原朝生氏は「こんなにたくさん来てくださって、亡き母も喜んでいると思います」とあいさつ。そしてその後、舞台にスクリーンが下りてきて、舞台「泰山木の木の下で」のビデオ上映が行われた。北林さんの当たり役であるハナばあさんがスクリーンに登場すると、会場からは自然と拍手が沸き起こる。この日、会場で配られたリーフレットには「他者の心のなかに感銘として残る演技は滅多に生まれない。千にひとつか、万にひとつか」という北林さんの言葉が記されていたが、数多くの映画、ドラマ、舞台を通じて、我々に強い印象を残してきた“日本のおばあちゃん”北林谷栄さんのやさしい笑顔が、多くの人たちの心に残っているからこそ、会場からの拍手が自然に起こったのだろう。来場者は花をそなえながら、静かに北林さんとのお別れをしていた。


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