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『東京島』にエロスを期待した男性たちから金返せ…非難ごうごう?肉欲VS食欲で男女の意見が真っ二つ!!

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こんなシーンばかり……ではありません!
こんなシーンばかり……ではありません! - (C) 2010「東京島」フィルムパートナーズ

 無人島に若い男が23人と女が一人取り残されたら、一体何が起きるのだろうか? 映画『東京島』では、木村多江ふんするヒロイン・清子が、まさにそんな状況下に置かれるのだが、映画を観た観客からは作品に対して激しい賛否両論が巻き起こっている。

映画『東京島』写真ギャラリー

 直木賞作家・桐野夏生の同名ベストセラー小説を原作に、無人島に漂着した23人の男と唯一の女性である40代の主婦・清子のサバイバル生活を描いた本作。公開前には、清子の岩場での入浴シーンがあることや若い男を手玉に取るセクシーシーンがあることなどが話題になっていた。その影響か、エロスを期待していた男性客がいたようだが、そこまで過激で生々しいシーンがあるわけではないので、「まったくエロスがない……」「物足りない!」などと怒り心頭の意見が多数上がった。

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 その意見に反論したのが女性客で、「何があっても女性は強い」「状況によってころころ変わるのは生きるため」と清子の行動に共感する声が寄せられた。特に、食べ物に釣られて「ケンタッキー!」と叫びながら、あっさり別の男に乗り換える清子の姿には、生きるためには手段を選ばない女のしたたかさが表現されていて興味深い。

 賛否両論が巻き起こっている背景には、根本的に違う生き物である男女の違いがあるのだろうが、その違いを理解した上で本作を鑑賞し、実際に無人島で生き抜くために必要なのは、肉欲なのか食欲なのか? 男女で討論してみると面白いかもしれない。

映画『東京島』はシネスイッチ銀座ほか全国公開中

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