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ベルリン映画祭で銀熊賞受賞『再会の食卓』公開決定!中国と台湾の複雑な関係を背景に家族のあり方描く

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映画『再会の食卓』場面写真
映画『再会の食卓』場面写真

 女優・寺島しのぶが最優秀女優賞を受賞したことも記憶に新しい今年の第60回ベルリン国際映画祭で、銀熊賞(最優秀脚本賞)を受賞した、ワン・チュアンアン監督の映画『再会の食卓』が全国公開されることが決定した。本作は実話をモチーフに、家族で語り合うことの大切さを描いた感動作だ。

映画『再会の食卓』場面写真

 『再会の食卓』は、台湾の老兵が上海の元妻を訪ねるというニュースを基に、チュアンアン監督が若手女性脚本家ナ・ジンと共に脚本を書き上げ、中国と台湾の複雑な関係を背景に一つの家族のあり方を描いた人間ドラマ。40数年ぶりに男は妻を訪ねたものの、元妻にはすでに別の家族を持っている……そんな複雑な思いを抱えた家族たちの心情が、食卓を通してこまやかに描かれている。

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 世界3大料理の一つに中華料理が選ばれているように、中国人にとって食は世界に誇る文化であり、彼らの文化を代表するものでもある。チュアンアン監督も、ベルリン国際映画祭での会見で「食は中国の大事な文化。みんなが集う食卓で家族の問題が表れたりもする」と食事の重要さについて言及した。また、一つの家族をただ描くだけでなく、そこに中国と台湾という政治的な問題を絡めたことによって、歴史の波に翻弄(ほんろう)された人々に焦点を当てることにも成功している。

 本作の脚本で銀熊賞を受賞したチュアンアン監督は、2007年には映画『トゥヤーの結婚』で最高賞となる金熊賞を受賞しており、現在世界で最も注目されている中国人監督の一人。中国を舞台にしながらも、現代における家族というテーマを扱うことによって普遍的な作品を生み出す手腕は確かなもの。何よりも世界中から話題作の集まるベルリン国際映画祭で好評を得たことがその証左だろう。何でもない食事の場が家族の語らいの場でもあるということに気付かせてくれる作品だ。

映画『再会の食卓』は2011年正月第2弾、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

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