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巨匠だけどオタク心を忘れない永遠の映画マニア!! タラちゃんの魅力とは?

巨匠だけどオタク心を忘れない永遠の映画マニア!! タラちゃんの魅力とは?
映画愛あふれるタラちゃんワールド満載!『イングロリアス・バスターズ』より - (c)2009 Universal Studios. All Rights Reserved.

 長編2作目にしてカンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞し、最新作『イングロリアス・バスターズ』でアカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされたクエンティン・タランティーノ。その芸術性とB級センスが混然一体となったスタイルは、唯一無ニの存在感だ。もはや巨匠なのに、日本では親しみをこめて「タラちゃん」と呼ばれる彼の魅力をひもといてみよう。

 タランティーノの最大の武器は、映画に関する圧倒的な知識だ。子どものころから、映画好きの母親と一緒に映画館に通い詰め、大人になってからはレンタルビデオ店の店員となり、古今東西ありとあらゆる映画をむさぼるように観まくっていたという。そんな彼が生み出す映画に、さまざまな過去の名作からの引用やオマージュがちりばめられているのは当然の結果なのだ。

 例えば『イングロリアス・バスターズ』は、カルト作『地獄のバスターズ』(エンツォ・G・カステラッリ監督)をはじめ、映画『裸者と死者』『アラモ』『暁の7人』『戦略大作戦』『追想』といった名作が、ベースにされている。本編にカステラッリ監督をゲスト出演させ、リスペクト精神を表すのもタランティーノ流だ。また、大の日本映画好きでも知られるタランティーノは、映画『キル・ビル』には敬愛する千葉真一をキャスティングし、梶芽衣子主演の『修羅雪姫』のシーンや、『女囚さそり』シリーズの主題歌を引用している。さらにPRODUCTION I.Gが手掛けるアニメパートまで挿入されるなど、日本映画への愛情がこれでもかと注がれているのだ。

 また、一見「これって意味ある?」と思わせる本筋とは関係ないエピソードや、たわいない会話劇で観客を夢中にさせるのもタランティーノ作品の大きな魅力だ。その代表例がパルムドールに加えて、第67回アカデミー賞脚本賞も受賞している映画『パルプ・フィクション』。オープニングを飾るカップル強盗の会話は、その直後に繰り広げられるバイオレンスとのギャップも絶妙で、何が起こるかわからない緊張感を見事に演出している。また『イングロリアス・バスターズ』における酒場での兵士たちの会話シーンにも同じことがいえる。

 さらに時間を行き来する巧みなストーリーテリングや画面構成、バツグンの選曲センスなどなど、タランティーノ作品の魅力を挙げたらキリがない。何よりも魅力的なのは、「とにかく映画が大好き!」という彼のエネルギッシュな思いが、同じく映画を愛するファン(オタク!?)に超ダイレクトに伝わること。この相思相愛が続く限り、巨匠クエンティン・タランティーノは、誰からも愛されるタラちゃんであり続けるだろう。最近では盟友のロバート・ロドリゲス監督の『マチェーテ』で製作を手掛けたタランティーノ。これを機に映画愛あふれるタラちゃんワールドに触れてはいかがだろうか。

 映画『イングロリアス・バスターズ』は11月12日よる10:00よりWOWOWにて放送


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