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映画『神聖かまってちゃん』先行上映売り上げ金すべてを義援金へ セクシー女優森下くるみvs.清楚女優二階堂ふみの演技の完成度に注目

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森下くるみと二階堂ふみ
森下くるみと二階堂ふみ

 2日、ポレポレ東中野にて、映画『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』の初日舞台あいさつが行われ、出演者の二階堂ふみ、森下くるみ、劔樹人、神聖かまってちゃん(mono、ちばぎん、みさこ)、そして入江悠監督が登壇した。

映画『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』場面写真

 現状に憤りや不安を抱えた人々の想いがロックバンド「神聖かまってちゃん」の楽曲によって昇華され、すさまじいパワーを生み出すところが見どころとなっている本作。プロの棋士になることを夢見る女子高生を演じた二階堂は「最初は、美知子という役柄に(入り込めず)拒否されたから辛かったけれど、将棋をさす手にこだわったりして、だんだんと楽しくなっていきました」と現場での苦労を語ると、ショーパブで働くシングルマザーを演じた森下も「映画初出演で、やったことないダンスも踊って本当に大変だった」と苦笑い。

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 それを聞いた入江監督は「森下さんには一番厳しくしてしまいました」と謝罪をするも「神聖かまってちゃんという偉大なバンドのイメージを崩してはいけないと必死だった。音楽と映画が相乗効果を生み出さなくては……という思いが強くて」と責任の重さを痛感しての撮影であったことを吐露した。

 そんなカリスマ的存在として劇中にも登場した「神聖かまってちゃん」だが「最初、映画化の話を聞いたとき、このタイミングがバンドにとって良いことなのか、悪いことなのか真剣に考えた」とちばぎんが言うように、葛藤があったという。しかし「完成した作品を観て、今は良かったという気持ちしかない」と作品の完成度に満面の笑顔を浮かべた。

 最後にmonoが「この作品で神聖かまってちゃんというバンドを多くの人に知っていただければ嬉しいです」と普段のキャラとは違い、まじめなコメントで締めくくると、会場からは暖かい笑い声と拍手が巻き起こった。

 本日の初日公開に先駆けて昨日行われたニコニコ動画での有料生配信と、渋谷シネクイントでの先行上映は大盛況で、売り上げのすべてを東日本大震災の義援金として寄付されることになっている。

 本作は、動画サイトから人気が爆発したロックバンド「神聖かまってちゃん」の名曲群をモチーフに、映画『SR サイタマノラッパー』の入江悠が監督、脚本を務めた青春群像劇。それぞれの立場が違う人々が「神聖かまってちゃん」の音楽に出会い、自分らしい生き方を模索する姿を力強く描いた痛快な人間物語に仕上がっている。(磯部正和)

映画『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』は渋谷シネクイント、ポレポレ東中野、下北沢トリウッドにて公開中

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