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60年代が舞台の新ドラマ「パンナム」 喫煙と人種問題は正直に描けず

60年代が舞台の新ドラマ「パンナム」 喫煙と人種問題は正直に描けず
テレビドラマ「パンナム(原題) / Pan Am」キャストのクリスティナ・リッチ - Frederick M. Brown / Getty Images

 キャビンアテンダントがまだスチュワーデスと呼ばれ、花形の職業だった60年代を舞台にした新テレビドラマ「パンナム(原題) / Pan Am」が、現代のしがらみにとらわれてしまっている。

 「パンナム」は、1991年に破産したパンアメリカン航空のスチュワーデスとパイロットを描いたドラマで、クリスティナ・リッチ、マーゴット・ロビー、ケリ・ガーナー、マイケル・モーズリーなどが出演。監督はテレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」の製作総指揮をしていたトーマス・シュラムが務め、9月25日からアメリカで放送が始まる。しかし、民放のドラマだけに制限がいろいろとあって大変なようだ。

 60年代は誰もがタバコを吸っていた時代で、もちろん飛行機内も喫煙は可能。スチュワーデスも当たり前のように吸っていたというが、メインキャストのクリスティナやマーゴットが喫煙している姿はこのドラマで観ることはないという。「喫煙している姿というのは非常に影響力の強い要素だから、テレビ局が反対するのは理解できるよ」とトーマスはエンターテインメント・ウィークリーにコメント。エキストラやほかの登場人物らがタバコを手にしているシーンはあるらしいが、メインキャストは非喫煙者ということになっているようだ。

 また、元パンナムのスチュワーデスで、エグゼクティブ・プロデューサーの一人であるナンシー・ハルト・ガニスは、第1シーズンの後半には黒人スチュワーデスを登場させる予定とのこと。この時代、スチュワーデスは白人女性が独占しており、黒人スチュワーデスが採用されることはまずなかったのは知っていると、トーマスはこの修正事実についても認めている。

 同じ60年代を舞台にしたテレビドラマ「MADMEN マッドメン」は、仕事中でもプライベートでも、キャラクターたちはタバコと酒を手放さない。これは、「MADMEN」が民放ではなく、ケーブルで放送されているから可能となっている。時代の悪い部分を捨て去り、良い部分だけを描くのもいかがなものかと思われるが、そこはハリウッドが作り出すフィクション。人に夢を見せるのが仕事である彼らの新しいドラマが、ヒットとなるかどうかは視聴者が決めることになる。(澤田理沙)


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