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伊原剛志と常盤貴子がブラジル映画で夫婦役に!奥田瑛二・余貴美子も出演!第2次大戦直後の日系移民描く

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伊原剛志、熱演!
伊原剛志、熱演! - 映画『DIRTY HEARTS』より

 俳優・伊原剛志常盤貴子がブラジル映画『DIRTY HEARTS』に出演し、日系移民の夫婦役を演じていることがわかった。伊原は、写真屋を営む本作の主人公・タカハシに、常盤は強固な愛で彼を支える妻で教師のミユキにふんしている。

 『DIRTY HEARTS』は、ブラジルでベストセラーとなったフェルナンド・モライスの「CORACOES SUJOS」を原作に、気鋭の監督・ヴィセンテ・アモリンがメガホンを取った作品。第2次世界大戦直後のブラジルを舞台に、時代に翻弄(ほんろう)される日系移民の壮絶な姿を描いている。本作で主人公に抜てきされたのは伊原剛志。「戦後の日系人社会で起こった勝ち組・負け組を題材にした映画」と伊原が語るように、終戦後に爆発的な人口増加を見せた日系移民たちのさまざまな立場が摩擦を生む様子も浮き彫りになる本作。自分の信じる真実を貫き通そうとする一人の男の生きざまを伊原が体現する。

 そして、残酷な時代でも深く夫を愛し支える妻・ミユキにふんするのは、近年映画『CUT』などで国際的な活躍を見せている常盤貴子。迫害・暴力などが横行する時代に日本人社会の秘密の学校で教師として働く一面も持つキャラクターだ。伊原演じる夫を情熱的に愛しながらも、一つの出来事がきっかけで夫婦間に取り返しのつかない溝が生まれるなど、壮絶な時代背景を持ったラブストーリーを熱演。伊原と共に迫真の演技で観る者を圧倒する。

 また、タカハシ夫妻と親密な関係を築く隣人夫婦にふんするのは、菅田俊余貴美子。迫害運動のリーダー・ワタナベを奥田瑛二が演じる。豪華日本人俳優が一堂にそろった本作は、第35回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に出品されることが決まり、日本での公開より前に世界の晴れ舞台でお披露目される。同映画祭への出品について伊原は「ブラジル作品でモントリオールに参加するとういうことで少し不思議な感じがします」とユーモラスに感想を語り、「日本人の役者として日本で公開されたときに恥ずかしくない作品にしようと努めてきました」と作品に込めた熱い思いを明かした。ブラジルの映画祭で高評価を受けたという本作が、モントリオールでも受け入れられ、日本での公開決定につながることを期待したい。(編集部・小松芙未)

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