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エミー賞8部門受賞!マーティン・スコセッシが制作「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」主役のスティーヴ・ブシェミを直撃!

エミー賞8部門受賞!マーティン・スコセッシが制作「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」主役のスティーヴ・ブシェミを直撃!
スティーヴ・ブシェミ - Taylor Hill / Getty Images

 第63回エミー賞で監督賞を含め、最多8部門を受賞した話題のテレビドラマ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」について、主役を演じるスティーヴ・ブシェミが語った。

 同シリーズは、1920年代の禁酒法が制定されたばかりのアトランティックシティを舞台に、賄賂や酒で私腹を肥やす郡の収入役イーノック・“ナッキー”・トンプソン(スティーヴ・ブシェミ)が、政治家や権力者との駆け引きを通してのし上がっていく様を描いたドラマ作品。マーティン・スコセッシがパイロット版でメガホンを取り、プロデューサーとしても名を連ねている。

 まず、スティーヴ・ブシェミが演じる“ナッキー”の魅力は、巨額の金を手にする権力者ではあるが、非常に親しみやすいキャラクターであることだ。「おそらく、それが表現されているのはテレンス・ウィンター(テレビドラマ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」)の脚本だからだ。テレンス自身も面白い人物で、それぞれのキャラクターの資質にユーモアが注入されていると思う。僕個人としては、コミカルな部分はシリアスな面と同じくらい重要であるんだ。それとテレンスは、人間関係のうえで、どんなにお互いが怒らせるようなことをしても、身近に居るために、お互いが必要であることをしっかり理解しているんだ」と述べ、特に“ナッキー”が抱える執事エディ・ケスラー(アンソニー・ラチューラ)との掛け合いや、愛人ルーシー・ダンジガー(パス・デ・ラ・ウエルタ)とのやり取りがドラマ内では面白い。

 “ナッキー”が相談相手としてかかわり始めた女性マーガレット・シュローダー(ケリー・マクドナルド)について「“ナッキー”は自分の仕事をすべて投げ出してまで、マーガレットと居るつもりではないが、彼女のことが心底好きなんだ。(第1シーズンのファースト・エピソードで)マーガレットと出会う前に、“ナッキー”の妻と赤ちゃんが亡くなっていて、そんな彼が女性の前で心地よく居られるようになるまで、かなりの時間が掛かることになる。それは、“ナッキー”自身が、最初の妻のような特別な女性にまた出会えると思っていないからでもあるんだ」と語った。このマーガレットというキャラクターは、暴力的な夫と二人の子どもを抱え、さらに3人目の子どもを妊娠している移民の女性で、彼女と“ナッキー”のロマンティックな関係がこのドラマの一つの魅力でもある。

 このドラマでは禁酒法時代を扱っているが、現代のアメリカのドラッグ問題と比較してみて「ドラッグの問題に関しては、これまで30~40年行ってきた対策は明らかにうまくいっていない。特にギャング系のバイオレンスはこれまでよりもずっと増えている。これまでと同じ対策で、違った結果をもたらすのは無理だ! もちろん、ドラッグの合法化が正しい答えだとは思わないが、考慮すべきことではあると思うんだ。ただ、多くの政治家はそれを支持することで、(選挙の際に)票を得ることができないため、誰もその問題に触れようとしない」と辛口の意見を呈したが、ドラマでは禁酒法時代に闇の世界を牛耳ったアル・カポネ(スティーヴン・グレアム)やチャールズ・“ラッキー”・ルチアーノ(ヴィンセント・ピアッツァ)など興味深い人物が登場し、さらに“ナッキー”を追いかける国税庁のネルソンがまたくせ者で、見逃せないシーンが多くなっている。

 演技派揃いのキャスティングとテレンス・ウィンターの優れた脚本、さらに当時のアトランティック・シティを作り上げた巨大なセット。そして、第1話をマーティン・スコセッシが監督しているとなれば、これは観ないわけにはいかないだろう。第1シーズンのファースト・エピソードは、10月9日のよる11:00からWOWOWで放送される。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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