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ロマン・ポランスキー監督、スイスのテレビで淫行事件について「後悔している」と語る

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ロマン・ポランスキー監督
ロマン・ポランスキー監督

 9月に行われたチューリッヒ映画祭で、2年越しの生涯功労賞を受けとったロマン・ポランスキー監督が、スイスのテレビでインタビューに答え、1977年にアメリカで未成年の少女と性的関係を持った淫行事件について「後悔している」と語った。

ロマン・ポランスキー監督映画『ゴーストライター』写真ギャラリー

 ポランスキー監督は1977年、アメリカで、当時13歳だった少女と性的関係を持った疑いで逮捕され、保釈中にアメリカを離れて以来、一度もアメリカの地を踏んでいない。2003年には、映画『戦場のピアニスト』でアカデミー監督賞を受賞したが、この時でさえもアメリカには入国しなかった。そして事件から30年以上を経た2009年、チューリッヒ映画祭で生涯功労賞を受賞し、授賞式に出席するためスイスに滞在していたところを、スイス当局に身柄を拘束された。その後、、スイス当局はアメリカ側の身柄引き渡し要求を拒否し、2010年7月に釈放。そして今年9月、チューリッヒ映画祭で2年越しの生涯功労賞を受け取ることになった。

 スイスのテレビ局TSRの番組でインタビューに答えたポランスキー監督は、少女の淫行事件について、「33年間ずっと後悔し続けている。もちろんだ。後悔しているよ」とコメント。ドキュメンタリー映画『ロマン・ポランスキー: ア・フィルム・メモワール(原題) / Roman Polanski: A Film Memoir』では被害者の女性に対し、「彼女はわたしとマスコミ、二重の被害者」という、事実上の謝罪の言葉を語っているが、改めてこの事件について後悔の念を告白した。インタビューではまた、アメリカへの身柄引き渡しを拒否したスイスへの感謝も語り、「スイス国民のみなさんは、世界で消えつつある価値観を持っている」とコメント。さらに、第二次世界大戦時に過ごしたポーランドのユダヤ人強制収容所での幼少時代のこと、1969年に妻シャロン・テートが殺害された事件などについても触れ、「僕はまるで、外科医が患者の腹を切るのに慣れているかのように、死というものに慣れてしまっている」と語っている。(竹内エミコ)

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