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イギリス出身の若手女優ジュノー・テンプル、新作を通してゲイのティーンエイジャーに告げる!

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ジェレミー・ドジアとジュノー・テンプル
ジェレミー・ドジアとジュノー・テンプル

 映画『つぐない』や『ブーリン家の姉妹』に出演し、今後公開される話題作『ダークナイト ライジング』や『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』での演技が期待される若手演技派女優ジュノー・テンプルが、新人俳優ジェレミー・ドジアとともに新作『ダーティ・ガール(原題)/ Dirty Girl』について語った。

 同作は、80年代のオクラホマ州の女子高生ダニエル(ジュノー・テンプル)は、問題を起こして補習クラスに入れられるが、そのクラスで知り合ったゲイの男子生徒クラーク(ジェレミー・ドジア)と仲良くなり、彼とともに父親を捜しにカリフォルニア州へと車で向かうが、道中であらゆることに巻き込まれていくというコミカルなドラマ作品。監督は、これが長編デビュー作となるエイブ・シルヴィアがメガホンを取っている。

 映画は80年代の設定で、当時は生まれたばかりだったジェレミーとまだ生まれてもいなかったジュノーは、どのような準備をしたのか。ジュノーは「わたしの両親は80年代のロックミュージック・シーンに大きくかかわっていたわ。(彼女の父親は、映画『セックス・ピストルズ 勝手にやったぜ!』などを手掛けたジュリアン・テンプル監督、母親はプロデューサーのアマンダ・テンプル)だから、80年代に関しては両親から聞いていて、いろいろなことを知っていたの。ただ、この映画で使用されている曲は、わたしが聞いていた曲と違い、パワフルなバラードの曲や、体が勝手に動いてしまうようなノリの良い曲が含まれているわ」と答えると、ジェレミー・ドジアは「監督のエイブ・シルヴィアは、この80年代に青春期を過ごし、当時のことに関して僕らに参考になるものを教えてくれ、その中でも映画『ブレックファスト・クラブ』などの80年代の作品を観るようにも勧めてくれたんだ」と述べ、さらにエイブ監督が体験してきたエッセンスが含まれていることもつけ加えた。

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 この映画では80年代のゲイの学生が描かれているが、現在でもアメリカで頻繁に起きるゲイのティーンエイジャーの自殺についてジュノーは「事実、いまだに彼ら(ゲイの人々)が望む生き方をOKとして受け入れる方法が見つけられないのは、正直言って馬鹿げているわ! ただ、高校ではこのゲイの問題だけでなく、あらゆることで誰かが虐められているわ。例えば鼻の大きさや、変な爪の形をしているとか、くだらない理由だけでね。人々は、そんなくだらないことで少年少女の人生を台無しにしてしまうこともあることを知るべきだわ」と虐めについての見解を述べた後、「この映画では、最初にダニエルとクラークが出会ったとき、まさかこの両極端の彼らが親友になるとは思わないでしょ。けれど、そんな不思議な関係が生まれたのは、お互いが初めて自分のことをよく聞いてくれる人を見つけたからなの。これは実際に高校でも実践して、そういう友人を探すべきだと思うわ。誰か自分を認めてくれる人がいれば、自分の居場所がわかってくるもの」と親身に答えた。

 映画内でジェレミー・ドジアが、ゲイのストリップクラブで踊るシーンがあるが、「(このストリップクラブのシーンも含め)監督のエイブがスタッフとともに演技しやすい環境をサポートしてくれた。他の俳優たちも新人の僕に平等に接してくれた。特にメアリー・スティーンバージェンは、僕をセットの横に連れ出して、わたしは初出演の映画でジャック・ニコルソンと共演して、偉大な俳優と演じることがどんなに大変だったか、あなたの気持ちがよく理解できるわと話してくれたんだよ。だから、映画『フラッシュダンス』のシャツを来ているシーンや、ストリップクラブのシーンは心地よく演じることができたんだ」と新人俳優にしては、度胸満点の演技をこなしている。

 映画は、ジュノー・テンプルとジェレミー・ドジアの絶妙なコンビと80年代の曲が心地良く映画内に散りばめられ、さらにウィリアム・H・メイシー、メアリー・スティーンバージェンらが脇を固めている箇所も注目すべき作品だ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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