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デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズ監督、SF好きになったのはやっぱり父の影響!?

デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズ監督、SF好きになったのはやっぱり父の影響!?
作中に数多くのオマージュを込めたダンカン・ジョーンズ監督、クラシックな作品好きはお父さんの影響?

 前作『月に囚われた男』で鮮烈な映画監督デビューを飾ったダンカン・ジョーンズ監督が、ジェイク・ギレンホール主演の最新作『ミッション:8ミニッツ』について、そして実父デヴィッド・ボウイについて語った。

 爆破された列車に乗り合わせた男の生前の意識に入り込み、犯人を突き止めるまで、何度も最期の8分間を繰り返さなければならないという、謎の指令に翻弄(ほんろう)される男の姿を描いた本作。8分間を繰り返すという特殊性もさることながら、爆破される列車、指令室、そして意識に入りこむためのポッドと、ごく限られた場所のみで話が展開していく点も、スリルと興奮を加速させていく。ジョーンズ監督はまさにそここそが監督の手腕の見せどころだったと言い、「僕自身も謎解きや、パズルが好き。その醍醐味(だいごみ)を観客にも与えたいと思ったんだ。同じ8分間を繰り返すのは確かに困難だったけど、話が展開するにしたがって、違うアングルから映したり、新たな事実がわかるようにしたり、ちょっとずつ新しい何かを提供することで観客の注意を最後まで引っ張るようにしたんだよ」と、やりきった表情を見せた。

 また本作は、他人の意識を再生するという技術が登場するなど、現代もしくは少し未来を想定したような話でありながら、どこかクラシカルな雰囲気を感じさせる。「それは、僕が意図的にやったからだよ。ごく平凡な男が非凡な状況に置かれていて、電車の中で目を覚ましたら目の前にミステリアスな美女が座っている……なんて、いかにもヒッチコック的だよね。だから、オープニングタイトルも、音楽も、ジェイクが着ている服も、クラシックな雰囲気を出したかったんだ。これは、ヒッチコックへのオマージュなんだ」と、目を輝かせた。そして、「あの(主人公の入っている)ポッドはテリー・ギリアム監督の『12モンキーズ』を意識した。それから、主人公のお父さんの声を演じているのは、僕が大好きだったドラマ「タイムマシーンにお願い」で主人公を演じていたスコット・バクラ。そこにもオマージュが隠されているよ」と本作には尊敬する先輩たちへのあこがれも込められていることを明かした。

 そんなジョーンズ監督の父は、かの有名なロックスター、デヴィッド・ボウイ。ボウイといえば、架空のスター、ジギー・スターダストを生み出すなど、革新的なスタイルで多くの人々に影響を与えてきた偉大なミュージシャン。それと同時に、映画『戦場のメリークリスマス』など、俳優としても多くの実績を残したマルチな才能を持つ人物として知られている。両親の離婚によって彼に育てられたというジョーンズ監督は、次々と独自の世界を創造する父との生活について「彼と一緒に暮らしているおかげで、彼が影響を受けていた作家、映画、音楽といったものに触れることができた。彼の曲や創作活動から直接影響を受けた訳ではないけど、影響は受けていると思う」と告白。ボウイがSFに傾倒していたころに生まれたというジョーンズ監督が、SF的なものに魅了されたのは必然だったのだろう。本作がただのアクション映画に終わらないのは、その要素があればこそ。複雑に思える結末も、ジョーンズ監督に言わせれば、一つしか解釈はありえないのだという。果たしてその結末にたどり着けるか、ぜひ挑んでみてほしい。(写真・文:小島弥央)


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