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ポール・スミスが『裏切りのサーカス』をクリエイティブサポート!「あえてファッションでない部分で参加したのが面白い」

ポール・スミスが『裏切りのサーカス』をクリエイティブサポート!「あえてファッションでない部分で参加したのが面白い」
クリエイティブサポートとして本作に参加したポール・スミス

 有名ファッションデザイナーのポール・スミスがクリエイティブサポートを行った映画『裏切りのサーカス』について、思うままに語った。映像や色彩、撮影方法など、さまざまなアイデアを提供したといい、「ファッションデザイナーが、あえてファッションでない部分で参加したというのが面白い」とポールは撮影を振り返った。

 参加の決め手となったのは、トーマス・アルフレッドソン監督が自分に何を求めているかを知りたいという好奇心。「監督とは3回会ったけれど、自分から何をしてほしいとは言わず、僕の話を一方的に聞くだけだったんだ」と明かしたポールは、作品全体のムードが灰色で統一されていること、アクセントには赤を使うといった色彩的側面からアドバイスした。

 それにとどまらず、「ストーリーはゆっくりと流れる感じ、カメラワークはスパイ映画ということで望遠レンズの使用を勧めたよ」と作品の根本的な部分にまでかかわっていただけに、ポールは自分の出したアイデアには不安もあったという。だが、完成した作品を観た際は、「僕が伝えたアイデアが映像化されている画面を観て、鳥肌が立ったよ!」と大興奮だったことを明かした。

 そんなポールだったが、ゲイリー・オールドマンやコリン・ファースといった俳優陣と作品について特に話したことはなかったという。実は、彼らの多くはブランド「ポール・スミス」の常連。すでにその好みを知り尽くしているために、いまさら言葉を費やす必要はなかったというのが本当のところかもしれない。

 作品について「イスにゆったりと座って、リラックスしながら、色彩や舞台となった時代の建物など、ビジュアルの美しさを楽しんでほしい」と語ったポールが参加したことによって、作品全体の雰囲気がより確たるものになったのは間違いない。ジョン・ル・カレの傑作スパイ小説が醸し出すロンドンのムードを見事に映像として結実させた作品は、ぜひ劇場で観たいものとなっている。(取材・文・写真 福住佐知子)

映画『裏切りのサーカス』は4月21日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開


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