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中国出身の国際的女優バイ・リンに電話でインタビュー!14歳で中国人民解放軍に入隊からアメリカ映画に参加するまで

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女優バイ・リン
女優バイ・リン - Tibrina Hobson / WireImage / Getty Images

 映画『ワイルド・ワイルド・ウェスト』や『アンナと王様』などに出演した中国出身で、現在は世界的な活躍をしている女優バイ・リンが、新作『ノックダウン(原題) / Knockdown』(旧題『The Bad Penny』)について電話インタビューで語った。

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 同作は、無敗のボクサー、ジャック(ケイシー・T・エヴァンス)は、ある日賭け屋(トム・アーノルド)により自分の試合が八百長だったことを知り、彼を殴り倒したまでは良かったが、その男がマフィアとつながっていることを知り、タイのバンコクまで逃げることになる。だが、そこで出会ったマフィアの手先である娼婦(バイ・リン)に騙され、再びアンダーグラウンドの“ファイト・クラブ”で戦わされることになるというアクション/スリラー作品。監督は、今作が初の長編作品となるトッド・ベランカがメガホンを取っている。

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 バイ・リンは14歳で中国人民解放軍に入隊し、チベットに3年間配属され、そこで兵士らに演芸を披露していたそうだが、どのようにアメリカ映画に参加することになったのだろうか。「もともと父親が人民解放軍のミュージシャンで、母親もダンサーであったために、ごく自然に中国の人民解放軍に入隊したの。もちろん、当時チベットにいた時は西洋の知識はなかったうえに、当然英語も話せなかった。ただ、その後西洋に好奇心を持ち始め、自分の運命を信じてハリウッドに向かったの。逆に無知であったことで、今日まで自分の道を信じて進むことができたと思う。誰も心配や懸念を持っているけれど、信念を持って確実に行動することが、あらゆる場所に導いてくれるわ」と語る彼女は、現在もほとんど自宅に帰らず、あらゆる場所で仕事をしているそうだ。

 国際的な女優である彼女が、アジアとアメリカの撮影を比較してみて「アジアの映画作品に出演すると、わたしを含め多くの俳優は謙虚に黙って監督に従っていることが多いわね。アメリカの場合は、より制作にうるさく、オープンだと思う。だから、アメリカ作品がわたしのワイルドな箇所を見出してくれたと思っているわ。ただ、アジアの映画では威厳を持って、洗練された女性役を演じることができた。だから、アメリカの作品で自分を見失った時に、アジアの作品を通して回帰することがあるわ」と話した。

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 初監督のトッド・ベランカとの仕事について「彼は才能ある監督だと思うわ。複雑なストーリーを、まるで難しい手術をする医者のように問題なくこなしていたわ。だから、非常に演じやすかったの。わたしが演じた娼婦ノックは、主役ジャックにとって重要な存在であるため、トッド監督はわたしを信じて、わたしの思ったままに演じさせてくれたわ。そうすることは良い監督の秘訣かもしれないわね」と語り、再びトッド監督と仕事をしてみたいとも話してくれた。

 彼女が演じた役はドラッグの依存症の娼婦で、最初は悪役的な存在だが、ジャックとの出会いで興味深い存在となっていく。映画は、場所が変わっても格闘の世界から抜け出せない男の苦悩と、その男を利用するマフィアとの応戦が、スリリングな作品として仕上がっている。最後に、バイ・リンは近年は曲を作って歌っているそうで、彼女のサイトでその曲を聞くことができることを教えてくれた。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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