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『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督、日本映画界の卵たちに演出法を伝授!

『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督、日本映画界の卵たちに演出法を伝授!
日本映画界の卵たちに演出法を伝授した韓国の鬼才パク・チャヌク監督

 22日、映画『オールド・ボーイ』で世界的評価を受けた韓国映画界の鬼才パク・チャヌク監督がハリウッドデビュー作『イノセント・ガーデン』を引っ提げて来日。同作公開を記念して、映画美学校で監督自ら特別講義を行い、映画界を目指す卵たちに独自の演出法や製作秘話など、体験談を交えながら熱心に語った。なお、この日は司会進行役として『東京島』の篠崎誠監督が出席した。

 本作の試写会を終えて余韻に浸る学生たちの前に姿を現したパク監督は、開口一番「わたしは映画監督になるつもりは全くなかった」と切り出すと、「なぜなら映画監督はタフで社交的で統率力がなければなれないと思い込んでいたから」と振り返り、自身が内向的な青年であったことを明かした。

 一時は美術評論家を目指していたというパク監督だが、彼を映画界に引き寄せたのは2本の映画との出会いだった。「1本はキム・ギヨン監督の『火女’82』、もう1本はヒッチコック監督の『めまい』。韓国映画の可能性と映画を超えた夢がわたしの運命を変えた」と述懐する。

 助監督として経験を積んだ後、パク監督はすぐに頭角を現したわけではない。「1作目は製作者の言いなりになって散々な目に。2作目は失敗を恐れ、生ぬるい作品に。この苦い経験から、わたしは初志貫徹の精神と俳優との交流の大切さを思い知った。いまではリハと言ってホテルを貸し切り、気心が知れるまで俳優と酒を酌み交わす。それが韓国でのわたしのやり方」と意気込む。

 だが、今回は舞台がハリウッドということで、パク監督は「一週間にわたってリハを行い、脚本の全ての意味を確認し、議論し、そして理解を深めた」とし、さらに「主要メンバーを集めて相手の演技法をお互いに知っておくこと。そして個別に俳優と面談し、内に秘めた思いに耳を傾けることを実践した」と語る。「俳優の自発性を引き出す環境づくり、これも監督の大きな仕事。ニコール(・キッドマン)がアドリブをどんどん提案してくれたのもそのたまものなんだ」と撮影秘話を明かした。

 本作は、大きな屋敷で暮らす母娘のもとに長年行方不明だった叔父が突然姿を現し、それを機に次々と不可解な現象が起きるサスペンススリラー。オスカー女優ニコール・キッドマンや、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカを筆頭に実力派が結集し、謎に包まれた驚がくの真相を息詰まるタッチで描く。(取材・文:坂田正樹)

映画『イノセント・ガーデン』は5月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開


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