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『風立ちぬ』ヒロイン・瀧本美織を泣かせた宮崎駿からの一言

『風立ちぬ』ヒロイン・瀧本美織を泣かせた宮崎駿からの一言
瀧本美織と鈴木敏夫プロデューサー - 撮影:高野広美

 宮崎駿監督5年ぶりの新作『風立ちぬ』で初の声優に挑んだ瀧本美織が、長年にわたって宮崎監督とコンビを組んできたプロデューサーの鈴木敏夫と作品完成の喜びを分かち合った。

 日本が戦争へと突入する1930年代を舞台に、ゼロ戦の設計者・堀越二郎と文学者の堀辰雄という二人の実在した人物をモデルにした本作。瀧本が演じるのは、主人公・二郎が思いを寄せる薄幸の少女・菜穂子だ。鈴木プロデューサーによると、宮崎監督は瀧本の声を聞いた瞬間にキャスティングを決定し、「菜穂子はこういう声の持ち主だ」とまで断言したそう。

 当時の人の話すスピードなどを考えながらアフレコに取り組んだという瀧本だが、人生初の声優で、しかも多くの観客が期待を寄せるジブリ作品。完成作品の初めての試写にどのような心境で出席したのか尋ねると、別の仕事の関係で会場に着いたときには、「メイクの途中で髪にはピンが着いたままだった」とマイペースぶりを披露。「こんな姿ですみません」と隣に座った瀧本に対し、宮崎監督は「いいじゃないですか」とほほ笑んだという。

 その優しさに安心したのか、鈴木プロデューサーによると、瀧本は完成作を観ている間じゅう、感動して泣き続けていたそう。自分の演技を気にするのではなく、作品の世界にどっぷり入り込んでいた彼女の姿を、鈴木は「自分がどうこうではなく、状況や場所に合わせられるのは、女優として才能がある証拠」とべた褒め。ところが瀧本からは「鈴木さんも泣いていましたよね」と暴露されていた。

 こうして見事に菜穂子を演じた瀧本に、鈴木は「めったにこんなことはしないけど」とインタビュー中に、三鷹の森ジブリ美術館限定発売の『天空の城ラピュタ』の飛行石ペンダントをプレゼント。さらに「宮さん(宮崎)が『美織ちゃんに出会えて本当に運が良かった』と言っていたよ」と語ると、瀧本の瞳はみるみるうちに涙でいっぱいに……。巨匠と名プロデューサーに認められたその声の演技をぜひ劇場で確かめてほしい。(取材・文:斉藤博昭)

映画『風立ちぬ』は公開中


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