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『風立ちぬ』のモデルになった堀越二郎さんの子息、宮崎駿に感謝

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熱風8月号『風立ちぬ』特集(スタジオジブリ発行)
熱風8月号『風立ちぬ』特集(スタジオジブリ発行)

 映画『風立ちぬ』の主人公・二郎のモデルになった零戦設計者・堀越二郎さんの子息・堀越雅郎(ただお)さんが、スタジオジブリ発行の小冊子「熱風」の中で、「堀越二郎はいままでは1万人のマニアの中の世界だけの人間でしたが、『風立ちぬ』のおかげで全国区となり、1,000万人以上の方に知っていただけることになりました」と宮崎駿監督らへの感謝の思いを明かした。

ジブリ新作『かぐや姫の物語』『風立ちぬ』フォトギャラリー

 同作は、堀越二郎さんと文学者の堀辰雄さんという同時代に生きた2人の人物をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年・二郎と、結核を患う薄幸の少女・菜穂子の出会いと別れをつづった物語。劇中で二郎は、「美しい飛行機を作りたい」という夢に向かってひたすら真っすぐに生きた人物として描かれている。

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 “零戦の設計者”として知られる二郎さんだが、雅郎さんは「(父にとって零戦は)必ずしも好きだとは言えない飛行機だったのだろうな」と明かす。それは、零戦を作り上げるためにとにかく厳しい要求をされ、ひどく苦労をしたということ、試験飛行で尊敬するパイロットが亡くなってしまったこと、そして、最後は特攻というあまりにもつらい思い出がまとわりついた飛行機だからだという。

 それ故、雅郎さんは「それを宮崎さんは本能的にパッとわかって、零戦に入る前で映画を終わらせたのだと思います。すごい嗅覚の持ち主というか、直感の優れた方だと思いました」と宮崎監督の判断を称賛。「(もし二郎さんが映画を観たら)『俺はちゃんと立派な人間に描かれているぞ』と言って、間違いなく喜んだと思います」と本作に対する思いをつづっている。

 「熱風」はスタジオジブリが毎月10日に無料で配布している小冊子。「憲法改正」を特集した先月号では、宮崎監督が「憲法を変えるなどもってのほか」と発言したことなどが大きな反響を呼び、多くの取り扱い書店で品切れとなったことから急きょインターネット上でPDF配信されたことでも話題を呼んだ。(編集部・中山雄一朗)

小冊子「熱風」はスタジオジブリ関連書常設店、三鷹の森ジブリ美術館にて無料配布(数に限りあり)

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