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丸岡いずみ、夫・有村昆からの手紙に感涙…自殺も考えた日々振り返る

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夫からの手紙に涙を見せた丸岡いずみ
夫からの手紙に涙を見せた丸岡いずみ

 元日本テレビニュースキャスターの丸岡いずみが6日、都内で行われた著書「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」の発売記念トークショーに出席した。イベントでは、丸岡の夫で映画コメンテーターの有村昆からの手紙がサプライズで読み上げられ、丸岡が涙を浮かべる一幕もあった。

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 北海道の局アナから、キー局の看板ニュースキャスターへと転身し、「情報ライブ ミヤネ屋」「news every.」などの出演で人気を集めた丸岡。しかし、そんな順風満帆だったキャリアは、東日本大震災を境に大きく変ぼうを遂げた。震災発生直後に陸前高田市に取材に入った丸岡は、悲惨な現場を目の当たりにしたことをきっかけに、うつ病を発症。番組を降板し、故郷の徳島県で「死にたい」という思いにとらわれる日々を過ごしていたという。

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 そんな状況を支えたのが、後に夫となる有村だった。「彼からは毎日のように励ましの言葉をかけてもらった」という丸岡は「特にうつ病の方が困るのは、心配しています、今すぐ連絡をくださいと言われること。でも連絡ができないからこそうつ病なんです。せかされると焦ってしまうけど、有村は連絡ができないのはわかっているから、メールは返さなくていいと言ってくれました」と述懐する。

 この日は、その有村からの手紙がサプライズで読み上げられた。「本の出版、自分のことのように感慨深く感じています。知り合った頃はいずみん(丸岡)がうつ地獄の入り口に立っているときでした。そのときからそばで見てきましたが、このようなトークショーを開かせていただけるまでに回復するなんて、本当に夢のようです」という書き出しで始まる手紙には、病気回復を祈願するために50か所以上の神社をお参りしたこと、幸せな結婚生活の喜び、そして穏やかな日常が訪れた奇跡に対する感謝の思いなどがつづられていた。

 その言葉に耳を傾けた丸岡は、「今だから言える話だけど、ひどいときはベルトを見ただけで首をつろうと思ったこともありました。でも今考えると、視聴者の皆さんからたくさんのお電話や手紙をいただいて。本当にそれらに支えられて今の自分があるんだと、うつになって初めてわかりました」とこぼれ落ちた涙をハンカチでぬぐいながら謝辞を述べた。(取材・文:壬生智裕)

丸岡いずみ著書「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」は発売中(税込み:1,050円) 主婦と生活社

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