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釜山映画祭クロージングは初のインディペンデント映画 チケットは4分で完売

第18回釜山国際映画祭

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(左から)チョン・イガプ 、パク・セジン、キム・ドンヒョン監督、イ・ウンジュ、チョン・グァンジン
(左から)チョン・イガプ 、パク・セジン、キム・ドンヒョン監督、イ・ウンジュ、チョン・グァンジン - 撮影:芳井塔子

 第18回釜山国際映画祭のクロージング作品『ザ・ディナー(英題) / The Dinner』の記者会見が行われた。会見にはキム・ドンヒョン監督、長男役のチョン・イガプ 、長男の嫁役のパク・セジン、次男役のチョン・グァンジン、長女役のイ・ウンジュが出席。インディペンデント映画として初めて釜山国際映画祭の閉幕作品に選ばれた本作について語った。

 監督は「クロージング作品として上映できる機会を頂き、ありがとうございます」とあいさつ。インディペンデント映画として初めて選出されたことについて「とてもうれしかったです。国際映画祭のクロージング作品としてのクオリティーに値する、芸術性もエンターテインメント性も兼ね備えた作品ができたと思います」と喜びを伝えた。

 それぞれに苦しみを抱えた平凡な家族の姿を描いた本作だが、そのタイトルの意味については「登場人物たちは決して裕福な家庭ではありません。退職した両親、シングルマザーの長女、解雇された長男、理不尽な環境で仕事をしている次男。そして偶然起きてしまう殺人事件……。この映画を観て、普通に穏やかに生活することがとても重要なことだと語り合えたらと思うのです。それらを象徴している言葉になっていると思います」と答えた。

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 記者からクロージング作品に選ばれると興行的に成功しないというジンクスについて問われると「ジンクスは破るものですよ」とほほ笑み、「観客の心に触れるものは物語の力強さです。インディペンデント作品はマーケティングに基づいているわけではない。なのに多くの人が観てくれるのはなぜでしょう。監督が映画作りに真正面に向き合っているからだと思います」と自信を見せた。

 前売りチケットは発売開始後、約4分で売り切れてしまったという本作。クロージング作品として、釜山国際映画祭を締めくくるにふさわしい作品となるだろう。(芳井塔子)

第18回釜山国際映画祭は10月12日まで開催

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