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ポン・ジュノ監督のハリウッドデビュー作が上映 ソン・ガンホとQ&Aに登場

第18回釜山国際映画祭

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ポン・ジュノ監督とソン・ガンホ
ポン・ジュノ監督とソン・ガンホ - (撮影:芳井塔子)

 『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』などの映画で世界から注目されるポン・ジュノ監督のハリウッドデビュー作『スノーピアサー』の記者会見が7日、第18回釜山国際映画祭で行われた。本作で物語の鍵を握る謎の男を演じたソン・ガンホと共に監督が登壇し質疑応答に参加した。

ポン・ジュノ監督×ウォンビン『母なる証明』フォト

 最初に監督は「釜山でこの作品を紹介できることがとてもうれしい」とあいさつ。本作は約35億円もの製作費をかけたグローバルプロジェクト。キャストには『アベンジャーズ』のクリス・エヴァンス、アカデミー賞女優のティルダ・スウィントンオクタヴィア・スペンサーをはじめ、ジョン・ハートエド・ハリスら実力派俳優が勢ぞろいしている。

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 舞台は、地球温暖化を防ぐために使用した化学薬品によって氷河期となった地球。生き残った人間は“ノアの方舟”のように、何両もある長い列車に逃げ込んで生活しており、列車が世界を1周するごとに1年が過ぎ、すでに17年が経過。奴隷のような扱いを受ける後方車両の人々と、先頭車両に住み人々を支配する上流階級との壮絶な戦いを描く。原作はフランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」。世界での上映に先駆けて公開された韓国では異例の大ヒットを記録した近未来SFエンターテインメント超大作だ。

 セリフのほとんどが韓国語だったことを聞かれたソンは、「列車そのものが象徴的な存在でもあるので、僕のセリフが英語である必要はないと思うんだ。もし英語が必要なキャラクターであれば、監督は英語を話す俳優を選んだと思う」と答えた。

 それに対し監督も「列車は社会的な象徴として登場します。富裕層と貧困層が列車の中で完全分断されています。支配者に立ち向かう主人公とソン・ガンホ演じるエンジニアの2人の視点が重要になっていますが、これは原作コミックにはない僕の哲学を盛り込んでいます」と答え、世界に通じる脚本へのこだわりを説明した。続けて「世界で上映されることで、ソン・ガンホや僕にハリウッドからの莫大(ばくだい)な予算が入ることも期待したいと思います」と冗談を交えたコメントで会見を締めくくった。(芳井塔子)

映画『スノーピアサー』は2014年2月、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開
第18回釜山国際映画祭は10月12日まで開催

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