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ウェス・アンダーソン監督を直撃、話題作『グランド・ブダペスト・ホテル』とは?

ウェス・アンダーソン監督を直撃、話題作『グランド・ブダペスト・ホテル』とは?
彼が影響を受けた作家や映画監督とは? - ウェス・アンダーソン監督

 ウェス・アンダーソン監督が話題作『グランド・ブダペスト・ホテル』について語った。

 本作は、一流ホテル、グランド・ブダペスト・ホテルのコンシェルジュ、グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)と、彼を慕うベルボーイのゼロ・ムスタファ(トニー・レヴォロリ)が繰り広げる冒険を描いたドラマ。常連客マダムD(ティルダ・スウィントン)と関係を持ったグスタヴは、彼女の殺人事件と遺産争いに巻き込まれるが、自らの誇りとホテルの威信を守るため、ゼロと共に奔走する。ビル・マーレイ、ウィレム・デフォー、エドワード・ノートン、シアーシャ・ローナンなどが共演している。

 今作は、オーストリアの作家シュテファン・ツヴァイクに影響されたそうだ。「最初に読んだ彼の小説『心の焦燥』は、1ページ目から気に入った。その後、彼の短編作品に触れ、徐々に彼の一連の作品像がつかめそうになってから、 他の作品と異なる彼の回想記『昨日の世界』を読んだ。そこには1914年以前のウィーンやヨーロッパの世界が叙述されていた。あの時代の幾度の変化は、彼にとって文化全体がゆっくりと自殺していく過程に感じられたそうだ。そんな箇所が今作の原点として製作が始まった。実際に出来上がったストーリーや主人公はツヴァイク作品とは関係ないが、今作でツヴァイクの世界観を描いていることは確かだ」と語った。

 衣装デザインは、スタンリー・キューブリック作品のミレーナ・カノネロで、セットの外観もキューブリック作品をほうふつさせる。「おそらくこれまで僕が製作した全作品は、何かしらキューブリック映画に影響を受けて撮影したものばかりだ。好きな作品や好きな監督から学んだことは、映画製作上では問題解決にもなってくれている」と大のキューブリックファンでもあることを明かした。

 若手トニー・レヴォロリの起用は「他国でもオーディションを行い興味深い人物とも出会ったが、これだと思う人物はいなかった。そんな時ロサンゼルスでトニーに会った。その後は僕なりにトレーニングして、うまくいったと思っている。撮影開始当初の彼は17歳で、他のスター俳優とは全く違った観点で映画に参加していたが、そんなそぶりさえも見せなかった」と驚かされたようだ。

 映画は、撮影前にアニメのストーリーを手掛けてから撮影したウェス監督の詳細な演出とスター俳優の個性が光る作品になっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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