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3.11から3年、被災地を追ったドキュメンタリー映画が超満員で初日を迎える

3.11から3年、被災地を追ったドキュメンタリー映画が超満員で初日を迎える
舞台あいさつに登壇した豊田直巳監督、長谷川健一さん、野田雅也監督

 8日、東日本大震災の被災者の姿を追ったドキュメンタリー映画『遺言 原発さえなければ』の舞台あいさつがポレポレ東中野で行われ、劇中にも登場する飯館村酪農家の長谷川健一さん、そしてフォトジャーナリストでもある豊田直巳監督・野田雅也監督が登壇した。

 同作は東日本大震災の翌日から800日にわたり福島第一原子力発電所事故の被災者たちに密着し、その苦悩を見つめたドキュメンタリー映画。放射能汚染により避難を余儀なくされた飯舘村の住民を中心に、事故直後の様子や廃業の決断など、原発事故に翻弄(ほんろう)される人々の生活を映し出している。

 公開初日を迎えたこの日、劇場の100席あるチケットは完売し、急きょ隣接するカフェのイベントスペースでも上映を実施。増設した席と合わせた200席でも訪れた人々は入りきらず、長谷川さんは舞台あいさつのステージに立つと、「それくらい、この映画の感心の高さがうかがわれるのだと思います」と感謝。サブタイトルの「原発さえなければ」にも触れ、「酪農家の自殺した友人が、そう黒板に書いていたんですね。それがストレートに題字になっているなと思いました」と胸を締め付けられる思いを語った。

 また、長谷川さんは、現在暮らしている仮設住宅で本作を上映した際の様子も紹介。「皆さん、うなずきながら、涙を流しながら観ていました」と語り、「3時間45分の長丁場でございますが、多分席を離れる人はいないであろうなと思われる、中身の濃い映画でございます。これで終わりではなく、われわれの姿を最後まで追っていただきたい。そして全国に発信していただきたい」と思いを語った。

 野田監督も、東京新聞に俳優・作家の中村敦夫が「これは観る映画ではなく体験する映画だ」と書いたことを紹介し、「まさしくその通りだと思います。長尺ではありますけれども、ぜひ福島を、映画を通して体験していただければ」と観客に語り掛けた。(中村好伸)

映画『遺言 原発さえなければ』は3月14日までポレポレ東中野にて1週間限定公開


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