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『攻殻機動隊ARISE』ついに完結!黄瀬総監督と冲方丁がProduction I.Gイズムを語る!

『攻殻機動隊ARISE』ついに完結!黄瀬総監督と冲方丁がProduction I.Gイズムを語る!
Production I.Gイズムを語り合う黄瀬総監督と冲方丁

 「攻殻機動隊」シリーズでおなじみの特殊部隊・攻殻機動隊がいかにして生まれたかを描き出す『攻殻機動隊ARISE』シリーズ(以下『ARISE』)で、総監督を務めた黄瀬和哉と構成・脚本を担当する作家の冲方丁が、最終章まで走りきった現在の心境を明かした。

 2013年6月に上映された『border:1』以来、1年以上にわたって展開されてきた『ARISE』も、いよいよ今回の『border:4』が最終章。現在の心境を「終わった直後は『やった!』という感じでしたが、今はその疲労感を思い出すのも嫌。とにかくリフレッシュしたい」と語る黄瀬総監督。冲方も「とにかくどっと疲れました」と語るなど、お互いに完全燃焼した様子だ。

 『ARISE』では、黄瀬を含めた4人が四つのエピソードを監督。黄瀬総監督の役割は、その4人の監督が手掛けたそれぞれのエピソードの世界観を統一することだったが、「脚本の時点で統一感は果たされていたので、あとはそれぞれのエピソードを担当する監督がやりすぎてしまうのを止めるだけだった。具体的には、絵コンテの時点で、今までやってきた『攻殻機動隊ARISE』とニュアンスが違うカットなどをはじいたのですが、何ではじかれたのかわからず、口論になった監督もいた」と振り返る。

 一方の冲方は、本作の制作会社Production I.Gとの会議で「I.Gさんは恐ろしいと思った」ことがあったという。その例として、脚本に「集団」と書いたときのことを挙げると、「『集団』というのは脚本上ではたった2文字で書くことができますが、普通なら(作業が煩雑になるので)これを本当にやるのか? とちゅうちょするところなんです。もちろんこちらとしても、こういうストーリーテリングをするなら、こういうことをしなくてはいけないと思って書くわけですが、一方で(作業が)えらいことになるだろうなとは思っているわけです」と解説する。

 さらに「これだけの人たちだから、作業工程が見えていないはずないじゃないですか。なのに、誰も止めようとしない。こっちがヒヤヒヤしますよ」と続ける冲方に対して、黄瀬も「確かにそのままいくんだけど、後になってから、現場の人間はみんなゲソッとなっていて。何でこんなに大変なんだろうと思ってしまうんですよ」と笑った。

 続けて「はっきり言って、border:1、2、3、4と回数を重ねるごとにクオリティーがどんどん上がってきた」とする冲方の指摘に対して、「結局、みんな触発されているんですよ。border:2をやる人がborder:1を観たら、『あそこまでのクオリティーでやらなければいけないのか、どうしよう』と考える。それが積み重なっていったわけです。きっとborder:4が一番つらかったと思う。ただ、何でみんなで首を絞め合うのかな」と首をかしげる黄瀬総監督に、「それは黄瀬さんもそうですよ」と冲方は笑っていた。(取材・文:壬生智裕)

『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』は9月6日より全国上映(2週間限定)


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